そのまま使える 病院英語表現5000 第2版

 


 

スグに使えて、実践的

様々な症状がカバーされており、多科で使える内容です。主に問診に使う質問文や診察・検査のときの指示文の表現を扱っています。また、英語の紹介状のサンプルもついています。実践的ですぐに使えるフレーズばかりなので、手元に1冊あると便利です。

森島 祐子 (著)
出版社: 医学書院; 第2版 (2013/10/15)、出典:出版社HP

著者略歴

森島祐子(もりしまゆうこ):
米国生まれ。筑波大学医学専門学群在学中、カナダのマギル大学,マックマスター大学にてClinical Clerkshipを行う、医学博士、米国内科学会フェロー(FACP).現在,筑波大学医学医療系呼吸器内科准教授
仁木久恵(にきひさえ)
津田塾大学卒業後,テキサス大学大学院にてMA取得,津田塾大学大学院博士課程修了聖路加国際大学教授,明海大学教授を経て,現在、聖路加国際大学名誉教授.
Nancy Sharts-Hopko(ナンシー・シャーツ・ホプコ)
米国インディアナ大学卒業後,ニューヨーク大学大学院にてPhD取得聖路加国際大学客員講師を経て,現在,ヴィラノヴァ大学看護学部教授.
執筆協力者:F.Miyamasu仁木淳

 

第2版 はじめに

病気になると誰しも不安や迷いに揺れますが,そんな時,外国人の患者さんは言葉の壁にはばまれて心細い思いをします.一方,医療サイドからみると,十分なコミュニケーションがとれないため治療やケアに支障をきたす事態が起こるでしょう.

本書は、医師やナースをはじめ病院スタッフの方々が,問診・診察・検査を行い,そしてよりよい治療やケアを目指すために編まれた実用的な英会話マニュアルです。病院内で起こりうる様々な状況を想定して、臨床の現場ですぐに使える基本的な英語表現を収録しました。

改訂するにあたり,最新情報を取り入れるとともに,病院英会話のヒントとなるコラムの充実をはかりました.特に,医療コミュニケーションの中でもとりわけ慎重さを要するデリケートな話題,例えば,「悪い知らせの伝え方」,「臨終の場面での言葉かけ」,あるいは「訊きにくい性生活についての質問」などの英語表現例を提示しました。外国人の患者さんは文化背景・個性・知識レベルが一人ひとり異なることから,あくまでも参考として,個別の状況に対応してご活用下されば幸いです.また,新たに「リハビリテーション」と「医療福祉相談」の2章を追加し、巻末には患者満足度のアンケートを入れました。インフォームド・コンセントや紹介状のサンプルなどと合わせて資料として使うことができます。本書を活用して,外国人の患者さんと積極的にコミュニケーションをとっていただくことを期待します.

最後に,出版に際してお世話になった阪本稔・志澤真理子両氏ほか医学書院の皆さんにお礼申し上げます.

2013年9月
著者

初版はじめに

病気になると誰しも不安や迷いに揺れますが、そんな時,外国人の患者さんはことばの壁にはばまれて心細い思いをします.一方,医療サイドからみると,十分なコミュニケーションがとれないため治療やケアに支障をきたす事態が起こるでしょう!

本書は、医師やナースが,問診により正確な病歴をとり、診察や検査を行い、そしてよりよい治療やケアを目指すために編まれた実用的な英会話マニュアルです。病院内で起こりうる様々な状況を想定して、臨床の現場ですぐに使える基本的な英語表現を収録しました。また,病院英会話のヒントなども入れてあります。巻末には、インフォームド・コンセントの例文,紹介状のサンプル,駐日大使館リストが収録してあり、資料としても使うことができます.

医学生,看護学生,医療通訳を目指す方々は,病院英会話の学習用テキストとして本書を役立てることができるでしょう.また,医師やナースばかりでなく,薬剤師,検査技師,その他の病院スタッフの方々も,本書を活用して、英語を話す患者さんと積極的にコミュニケーションをとっていただくことを期待します.

なお,本書の作成にあたっては、内容全般にわたってお世話くださいました医学書院の方々にこの紙面を借りて心よりお礼申し上げます。

2006年7月
著者

本書の特色と使い方

1.基本的かつ平易な英語
病院内でコミュニケーションをとる上で必要と思われる基本的な表現を,状況ごとに収録してある。患者さんにはわかりにくい専門医学用語や特殊な表現は避け、できるだけ日常会話で用いられる平易なものとした

2.Yes/Noで答えてもらえる、具体的な表現
患者さんから正確なデータを得るためには,自由形式の質問(open-ended questions)をすることが望ましいが、返答がまちまちになって、英語の聞き取りに慣れない医療従事者には、ポイントがつかみにくかったり、患者さんとの間に誤解が生じたりする恐れがある。そのため本書では、一般的な質問のあとに、Yes/Noで答えられる具体的な質問をして、正確な情報を引き出せるように工夫した。

3.1つ1つチェックしやすい
質問および説明は活用しやすいように、同じページの左側に日本語,右側に英語を並べて対訳形式にしてあるまた,自分が使う頻度の多い項目には、英文の前にある四角のマス目(□)に印をつけておいて復習ができる。時には、その質問および説明箇所を見せて、患者さん自身に(口)に印をつけてもらうこともできる.

4.コラムの充実
「病院会話のヒント」「痛みの表現」「頻度の表現」「悪い知らせの伝え方」などの囲み項目をもうけて、臨床の現場で役立つようにした。

5.標準的なアメリカ英語-用例は,原則として標準的なアメリカ英語を収録してある.

6.それぞれの活用を!
日進月歩なので,新しい表現が次々に生まれて医療現場に入り込んでくる、個々の医療従事者はそれぞれの状況に応じ、本書の内容及び表現を取捨選択しながらお使いいただきたい。

なお医療の現場で使われる英語表現を繰り返し練習し、身につけるにあたっては、実践編となる「そのまま使える医療英会話【CD付】(医学書院)を本書と合わせてご活用いただければ幸いである。

1.[]に入っている語(句)は,その直前の語(句)と入れ替えて用いることが可能であることを示す.
例:アメリカ人カナダ人]ですか.□Are you American[Canadian]?
→語を入れ替えることで,色々な表現にすることができる.
2.[]に入っている語(句)は、その直前の語(句)と置き換え可能であることを示す.
例:お名前をお聞かせ下さい。□May I have [ask] your name?
→May I have your name?あるいはMay I ask your name?と言ってよい.
3.()に入っている語(句)は、省略可能であることを示す.
例:住所はどちらですか.□What’s your (home) address?
→What’s your home address?あるいはWhat’s your address?と言ってよい。

外国人の患者さんとの効果的なコミュニケーション10か条

1.初診時には自己紹介し,患者さんの名前を言って確かめる。
2.患者さんと目を合わせながら話す。コンピュータ画面やカルテからできるだけ目を離す。
3.自分のほうから声をかけて笑顔で接する.患者さんの気持ちを和らげるように努力する.
4.ゆっくり,そしてはっきり話す。患者さんの母語が英語であるとはかぎらない、
5.平易な英語で話し,専門用語はなるべく使わない.
6.必要に応じてジェスチャーを使う、イラストや資料を用いて説明する.また病名などの単語は文字で示すとわかりやすい。
7.重要な情報は再確認する。患者さんが話す内容を正確に把握する。
8.診察や検査を行う前にはきちんと説明する。
9.自分が話した内容を患者さんに繰り返し言ってもらう、情報が正確に伝わったかを確認する.
10.患者さんが退出するときには目を合わせて挨拶する.
最後に、患者さんとの信頼関係を築くために医療従事者も忍耐強い姿勢が大切である.
Be patient!

森島 祐子 (著)
出版社: 医学書院; 第2版 (2013/10/15)、出典:出版社HP

目次

Chapter1患者さんのプロフィール
■個人に関する一般情報
●名前・年齢
●出生地・国籍
●住所・電話番号・Eメールアドレス
●日本語能力
■婚姻歴・家族
●同居人
●婚姻歴
●子供・両親

■学歴・職歴
●最終学歴
●職業
●仕事の環境
●家族の仕事
■宗教
■健康保険・支払い
●保険
●支払い

Chapter2診察室に患者さんを迎える
■受付で
■診察室でのあいさつ
●初診のあいさつ
●再診のあいさつ
■主訴を訊くと

Chapter3病歷を聞く
■現病歷
●主要症状
発熱
痛み(頭痛,胸痛,腹痛,腰背部痛)
全身倦怠感
めまい
浮腫
腫瘤・腫脹・リンパ節腫大
外傷
●系統別レビュー
1.眼
一般的公質問
視力·視野
目の痛み
目のかゆみ・目やに・涙
目の中の異物
その他の症状
既往歴・家族歴
2.耳鼻咽喉・頭部
一般的な質問


咽喉頭
頸部
3.歯・口腔
一般的な質問
歯痛・炎症
顎の痛み
口腔
その他

4.呼吸器
一般的去質問
咳·療
息切れ
いびき·睡眠時無呼吸
環往歷,生活習慣,家族歷
5.心血管
一般的空間
動悸
四肢の冷感,疼痛·腫脹
既往歷
家族歷
6.消化器
一般的な質問
礁下障害
消化不良
吐き気
嘔吐
便通異常(血便・便秘・下痢)
食欲
体重变化
黄疸
既往歷,家族歷
7.腎·泌尿器
一般的な質問
尿の性状
排尿回数·尿量
尿失禁
排尿困難
排尿痛
既往歴·生活習慣·家族歷
8.男性生殖器
一般的な賓間
痛み
分泌物,精液
隨伴症状
性機能
性生活
既往歴
9.乳房·女性生殖器
一般的な質問
乳房变化
月释
不正围血
带下(おりもの)
更年期症状
性生活
既往壓·家族魅
10.代謝·内分泌
一般的な實間
体重变化
口渴,多飲,多尿
前部腫瘤
类他
既往歷·家族楼
11.血液
134一般的な質問
14貧血
出血倾同

12.筋・骨格
一般的女質問
痛み
運動制限
こわばり・突っ張り
腫れ
随伴症状
生活歷·既往歷·家族歷
13.神経
一般的な質問
意識障害·失在
痙攣
認知障害
腦神經障害
運動障害
感覚障害
自律神経障害
随伴症状
既往歷·家族歷
14.皮膚
一般的な質問
発疹
ほくろ
頭髮・体毛
15.精神·心理
一般的質問
睡眠障害
ストレス
不安·恐怖
抑うつ狀態
躁狀態
アルコール依存
摂食障害
妄想
幻覺,性格变化
職歴・学壓·既往歷·家族歷
●健診異常

■既往歴
●これまでの健康状態
●かかりつけの医師
●既往症
●事故・怪我
●入院
●血液型,輸血歴
●補完代替医療
●薬歴
●アレルギー
●妊娠・授乳
●予防接種
●健診・人間ドック
●海外渡航歷
■家族歴
●家族構成
●家族の病気
■生活習慣·活動·
●睡眠
●食習慣
●便通
●喫煙・飲酒・麻薬
喫煙
飲酒
麻薬
●趣味·運動
趣味
運動
ペット
■問診の最後に

Chapter4身体の診察
■診察前
■身体計測・バイタルサイン
身体計測
バイタルサイン
■系統別診察
●頭頸部(頭頸・眼・耳鼻咽喉)の診
頭頸

耳鼻咽喉
●胸背部・乳房の診察
胸背部
乳房
●腹部(消化器・鼠径)の診察
消化器
鼠径
●直腸診·生殖器の診察
直腸診
生殖器
●骨格(上肢・下肢・脊柱)の診察
上肢
下肢
脊柱
●神経の診察
意識狀態·大脑高次機能
脑神経
運動機能
感觉機能
小脑機能
題膜刺激症状
■診察の終了

Chapter5診察が終わって
■検査の説明
●検査の必要がないとき
●検査が必要なとき
当日検査
予約検査
■診断の説明
●検査結果の説明
●診断内容
異常がないとき
一般的な説明
深刻な説明
■治療の説明
●治療の必要がないとき
●治療が必要なとき
投薬・注射
外科的処置
リハビリテーション
入院
手術
■専門医への紹介
■次回の診察予約

Chapter6検査
■検査一般
●インフォームド・コンセント
●検査前に
検査日以前
検査当日
●検査後に
■各種検査
●血液検査
●尿検査
●心電図検査
●トレッドミル負荷心電図検査
検査日以前
検査当日
●ホルター心電図檢查
検査日以前
検査当日
●X線検查
●CT/MRI検査
●超音波檢查(エコー)
●內視鏡檢查
●會呼吸機能檢查
●看了王子檢查
●乳房の自己検診
●視力檢查
●聽力檢查

Chapter7薬剤投与
■薬の処方箋
■薬剤の服用歴
●使用中の薬
●補完代替医薬品(サプリメント)
●処方する薬について
●アレルギーについて
■用法・用量
●一般的な説明
●内服薬
●舌下錠
●うがい薬
●吸入業
●点眼・点耳・点鼻薬
●坐薬
●軟膏・クリームローション
●湿布業
●注射薬
■服薬・使用上の注意
●一般的な注意
●飲み忘れ・飲みすぎ
●妊娠・授乳
●医師・看護師への相談
●緊急用カード・携行品
■保管上の注意
■副作用
●緊急を要する場合
●副作用の一般的な症状

Chapter8手術
■インフォームド・コンセントリー
■手術の説明
■麻酔の説明
■手術当日
●手術直前
●手術直後
■手術後
■自宅ケア

Chapter9入院
■入院前
■入院当日
●あいさつ
●病室・病棟案内
●病院生活
■患者さんへの指示(安静度・移動)
■患者さんへの対応
●投薬・処置
●患者さんのケア
●患者さんから呼ばれて
■退院

Chapter10妊娠・分娩
■妊娠歴、分娩歴・その他の病歴
●妊娠歴
●分娩歴
●その他の病歴
■妊娠
●問診・
●検査
●診察
●診察が終わって
■分娩
●診察室で
●陣痛室で
●分娩室で
●出産後

Chapter11
■子供のプロフィール
●年齡
●家族
●現在の健康状態
■現病歷
●主訴
●機嫌・意識
●食欲・体重
●系統别病歷
皮膚
耳・鼻

呼吸器
心血管
消化器
泌尿器·生殖器
筋,骨格
感染症
事故
■栄養
■成長凳達
●運動,動作,生活習慣
●言語
●社会性
●個人特性

■既往歷
●出生前,出生時情報
●既往症
●薬歴
■家族歴・ペット
■予防接種・健診
●予防接種
●健診

Chapter12リハビリテーション
■リハビリテーションの案内
■リハビリテーション専門医の診察
■理学療法
●平行棒を使った歩行訓練
■作業療法
●ペグボードを使った機能回復訓練
■言語聴覚療法
●顏面筋肉訓練

Chapter13医療福祉相談
■相談室の案内
■相談当日
■相談内容
●受診
●入院生活
●退院後の生活
インフォームド・コンセントのサンプル
問い合わせ手紙文のサンプル
退院後の転出先
退院後の存在
介護
社会復帰
その他
●経済問題
医療費
生活費
●その他の心配事
紹介状サンプル(1)
紹介状サンプル(2)
患者満足度アンケート(例)
参考文献

索引

コラム
●宗教を尋ねる意味
●名前につける敬称
●訊きにくい/尋ねにくい質問
●悪い知らせの伝え方
●視力の測り方の違い
●死の伝え方
●妊娠週数・月数の数え方

用語・表現ファイル
患者さんの話を聞き取るためのヒ
■病歴をとるためのヒント
■痛みの表現
■診療部門
■病院関係者
■病名その1主要な病気
■数字の読み方
単位の換算表(概算)
■病院会話のヒントその1
診察中に安心感を与える表現
■病院会話のヒントその2
確認,励まし、慰め,慰労
■専門医
■日常生活への指示
■病院会話のヒントその3
場所の表現

■検査項目
■頻度の表現
■病院会話のヒントその4
相づち
■病院会話のヒントその5
入院患者さんへのあいさつ
■病院案内
■病院会話のヒントその6
一般的な話題(患者さんの気持ちを和らげるために)
病名その2小児に多い病気
■予防接種
■呼吸法

名句・ことわざ
◆Do (to others) as you would be done by
◆Practice makes perfect.
◆The Hospital is the only proper College in which to rear a true disciple of Aesculapius.
◆While there’s life, there’s hope
◆In the case of our habits we are only masters of the beginning, their growth by gradual stages being imperceptible, like the growth of disease.

森島 祐子 (著)
出版社: 医学書院; 第2版 (2013/10/15)、出典:出版社HP