【最新】イギリス英語おすすめ勉強法 ( 教材・参考書) 独学に役立つセレクト! 単語•発音•リスニング•文法テキスト

【文法書のバイブル! English Grammar in Useシリーズの種類と選び方 – どれを選ぶ?】も確認する

イギリス英語はアメリカ英語とは異なるもの

私たちが中学生やもっと早い時期から学んでいる英語ですが、大きく分けて「アメリカ英語」と「イギリス英語」の2種類が存在します。私たちが学校で教わってきた英語は「アメリカ英語」にあたります。イギリス英語とアメリカ英語の違いは語彙や発音、綴りなどがあります。例えば、地下鉄をイギリスでは「underground」、アメリカでは「subway」と言います。他にもトイレは「bathroom」、「restroom」。車のトランクは「boot」、「trunk」など日常で使用することの多い単語が両国では異なります。「単語とアクセントなら簡単でしょ」と思う人もいるかもしれませんが、英語を母国語とするデイビット・ベッカム氏もアメリカ英語に苦戦しているというニュースが出るなど英語話者ですら苦労しています。

このようにイギリス英語とアメリカ英語には様々な違いがあります。イギリス英語とアメリカ英語を混同して覚えてしまっている場合、留学や出張、旅行などでイギリスを訪れたとき、「話す」、「聞く」、「書く」、「読む」と全ての場面において、英語が全く通用しないということもあります。ですので、英語が御国語ではない私たちは、しっかりと学習する必要があります。今回は、既習の英語を活かしてイギリス英語を身につけられる学習本を紹介していきます。

アメリカ英語とイギリス英語には大きな違いがあります。何を目的にイギリス英語を学ぶのかを決めて、自分にあった本を選んでイギリス英語を勉強していきましょう。ただ、読んでいるだけでは身につきませんので、積極的に発音をして、音の出し方のコツを掴むといいかもしれません。また、何か目標があると勉強しやすくなるので、「半年後に渡英する」など具体的な目標を決めるといいと思います。

 

 

目次 – LONDON WALK イギリス英語とロンドンの歴史・文化を一緒に学ぶ

イギリス英語を味わうことのできる一冊

英語だけでなく、イギリス、ロンドンの観光名所からマニアックな深い部分まで、ロンドンにまつわる文化や歴史などを学ぶことができます。また、アメリカ英語とイギリス英語の発音や文法の違いもわかりやすくまとめてあります。

目次

音声のダウロンロード方法
はじめに
audiobook.jp音声ダウンロード方法

序 UKは何を意味する?
What does the UK mean?
UKは何を意味する?(イギリスを構成する4つの国とユニオンジャック)
ダイアローグ。UKは何を意味する? (イギリスを構成する4つの国とユニオンジャック)
Words & Phrases

第1章 王室
Royal Family
1. パッキンガム宮殿
ダイアローグパッキンガム宮殿
Words & Phrases 2.その他の王宮」
ダイアローグ ケンジントン宮殿
Words & Phrases 2. ロゼッタストーン
ダイアローグロゼッタストーン
Words & Phrases 3. パルテノン神殿の彫刻群
(ダイアローグパルテノン神殿の彫刻群
Words & Phrases
4. 国立博物館(科学博物館、自然史博物館、国立海事博物館)
ダイアローグ国立博物館
Words & Phrases
5. 小さなユニークな博物館 (フロイト博物館、サー・ジョン・ソーンズ博物館、コートールド・ギャラリー)
ダイアローグ小さなユニークな博物館
Words & Phrases
6. アート・ギャラリー(テート・ギャラリー、ナショナル・ギャラリー、ビクトリア・アンド・アルバート博物館)
ダイアローグ アートギャラリー
Words & Phrases
7. アーツ・アンド・クラフツ運動(リバティ、レッド・ハウス、マートン・アビー・ミルズ、ウィリアム・モリス・ギャラリー)
ダイアローグアーツ・アンド・クラフツ運動
Words & Phrases

第4章 象徴的建造物
Iconic Buildings
1. ビッグベン/国会議事堂 (ダイアローグ ビッグ・ベン/国会議事堂
Words & Phrases
2.タワー・ブリッジ
ダイアローグタワー・ブリッジ
Words & Phrases
3. ロンドンの現代建築 (ザ・シャード、ガーキン、チーズグレイター、ミレニアム・ブリッジ)
ダイアローグロンドンの現代建築
Words & Phrases
4. ブルー・プラーク
(ダイアローグブルー・プラーク(ジミ・ヘンドリックス、ジョージ・フレデリック・ヘンデル)
Words & Phrases

第5章 ロンドンのライフスタイル
Life Style in London
1. ロンドンの風景」
ダイアローグロンドンの風景
Words & Phrases
2. ロンドンの劇場(グローブ座、ウェスト・エンドのミュージカル、一風変わった小さな劇場)
ダイアローグロンドンの劇場
Words & Phrases

付録 アメリカ英語とイギリス英語の違い
画像出典リスト
あとがき
●・・・音声マーク、下の数字はトラック番号

Roy Higgins (原著), ロイ ヒギンズ (著), 小川・ヒギンズ 美穂子 (著), 臼井 俊雄 (著)
出版社: ベレ出版 (2018/5/15)、出典:出版社HP

序章

UKは何を意味する? What does the UK mean?

UKは何を意味する?

What does the UK mean?

If you look at the cover of a British passport, you will see the text stating United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland as well as the Royal Coat of Arms. It means that there are four nations covered – England, Scotland, Wales and Northern Ireland.

This concept reflects on our national flag, well known as the Union Jack consisting of the crosses of St George (England), St Andrew (Scotland) and St Patrick (Ireland), although the cross of St David (Wales) is not integrated. Interestingly the official flag for Wales is the red dragon. This is far more well known among the nation compaired with the flag of St David.

The vast majority of people in the UK speak English as their first language, although there are attempts to save both the Gaelic languages (spoken in Scotland) and Welsh (spoken in Wales) from extinction by teaching a certain level of these languages in schools.
Scotland, Northern Ireland and Wales all have forms of devolution where some of the local rules can be handled locally and with good local input and so lessening central government costs and involvement.

Each nation also has its own national flower – in England the rose, in Scotland the thistle, in Wales the daffodil. Finally, in Northern Ireland the shamrock is its national flower.

As you can see now, the word ‘UK’ is a very simplified way of explaining United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland. It would be useful for us to understand the diversity of the UK, in order to deepen the knowledge of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and English as its first language.

イギリスのパスポート

Public Domain

イギリスパスポートの表紙を見てみると、イギリスの国章とともにグレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国という文字が見てとれますね。これは、イギリスが、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国を含んでいることを意味しています。このことは、イギリス国旗にも反映されています。すなわち、イギリス国旗としてよく知られているユニオン・ジャックは、セント・ジョージ・クロス(イングランド)、セント・アンドリュー・クロス(スコットランド)、セント・パトリック・クロス(アイルランド)からできています。ただし、セント・デイヴィッド・クロス(ウェールズ)は統合されてはいません。面白いことに、ウェールズの正式な旗は赤いドラゴンです。この旗は、セント・デイヴィッド・クロスと比較して、イギリス国内ではずっとよく知られています。

イギリスの圧倒的多数の人は、第一言語として英語を話しますが、ゲール語(スコットランドで話されてdいる言葉)とウェールズ語(ウ ェールズで話されている言葉)が消えてなくならないように、学校で一定レベルまで教えられています。

スコットランド、北アイルランドそしてウェールズ3国では、ある程度それぞれのルールで自治を行なう権限移譲が行なわれており、地元の声をよく反映させ、中央政府の費用と関与を少なくする効果があります。
それぞれの国は、独自の国花を持っています。イングランドはバラ、スコットランドはアザミ、ウェールズはラッパズイセン、最後に北アイルランドはクローバーが国花です。

みなさんもお分かりのように、UKという言葉は、グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国という国名の説明を非常に単純化したものです。グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国と第一言語の英語を深く知るためには、イギリスの多様性を理解することがとても役立つでしょう。

ユニオンブックの変遷

Public Domain

Adam●l saw a group of people singing at the airport yesterday. I don’t know who they were, but they seemed to be very good singers.
Ben■Were they showing something to tell who they were?
Adam●l can only remember that the singers were all male and all of them had a daffodil on their lapel.
Ben■Aha! They must be a Welsh male voice choir.
Adam●How can you tell?
Ben■ilt’s easy. The daffodil is the national flower of Wales and in fact tomorrow is St David’s day. St David is the patron saint for Wales so they must be celebrating St David’s day by singing Welsh songs.
Adam●l see. But what has it got to do with singing? I can’t see a connection between Wales and male voice choirs?
Ben■The coal mining industry was once big in Wales and miners had a strong sense of community and togetherness by working and singing together. As a result, there has been a long history of male choirs in Wales.
Adam●l have never heard anyone from Wales with strong and pure voices.
Ben■Are you sure? How about Tom Jones? It’s not unusual!

ウェールズの旗,ウェールズの守護聖人、セント・デイヴィッドの旗

Public Domain

アダム ●昨日、空港で歌を歌っているグループの人たちを見たんだ。どういった人たちか分からなかったけど、歌がとても上手いようだった。
ベン■見て誰だか分かるようなものが何かなかった?
アダム●覚えていることと言えば、全員男性で、みんな服の下襟にはラッパズイセンがあった。
ベン■分かったよ!彼らは、ウェールズの男声合唱団に違いない。
アダム●どうして分かったの?
ベン■簡単だよ。ラッパズイセンはウェールズの国花だし、事実、明日はセント・デイヴィッド・デイだよ。セント・デイヴィッドは、ウェールズの守護聖人だから、彼らはセント・デイヴィッド・デイにウェールズの歌を歌って祝うのに違いない。
アダム●なるほど。でもどうして歌と関係があるの?ウェールズと男声合唱団のつながりが分からない。
ベン■かつてウェールズでは、採炭業が大きな産業で、炭坑作業員たちは一緒に働き、歌うことで強い連帯感と一体感を持っていた。その結果、ウェールズでは男声合唱の長い歴史があるんだよ。
アダム●強く澄んだ声を持つウェールズ出身の人は、今まで聞いたことないな。
ベン■本当?トム・ジョーンズを知らないの?まあ、よくあることかな!
(ウェールズ出身のトム・ジョーンズの代表曲「よくあることさ (It’s Not Unusual)」とかけている)

ステンドグラスに描かれたセント・デイヴィッド(オックスフォード・ジーザスカレッジ付属礼拝堂) By Self/CC BY SA 2.5/2006

Words & Phrases 語彙

(参照)
◇the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリスの正式 名称。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4国で構成される。イングランドによるウェールズの正式併合は1536年、スコットランドの合併は1707年、アイルランドの合併は1801年。ただし、民族的にみると「狭義のイギリス」を意味するイングランドは、主にアングロ・サクソン人で、スコットランド、ウェールズ、アイルランドはケルト人)
◇the Royal Coat of Arms イギリス王室の紋章
◇England イングランド(西暦410年にローマ軍がグレート・ブリテン島から撤退した後の5~6世紀頃に、現在のドイツ、デンマークのユトランド半島付近に住んでいたゲルマン人(アングロ・サクソン人)がグレート・ブリテン島南部にやってきて定住してできた国)
◇Scotland スコットランド(長い間イングランドとの戦いが続いたが、1707年にイングランドと合併した)
◇Wales ウェールズ (1282年にイングランドに支配され、1536年にイングランドに併合された)
◇Welsh ウェールズ語(の)、ウェールズ人(の) Northern Ireland 北アイルランド(1801年にアイルランドがイギリスに合併された後、1922年にアイルランドが分裂した際、北アイルランドはイギリスに残留 した)
◇the Union Jack ユニオンジャック、イギリス国旗
◇the cross of St George セント・ジョージ・クロス (イングランド国旗)
◇the cross of St Andrew セント・アンドリュー・クロス(スコットランド国旗)
◇the cross of St Patrick セントパトリック・クロス(アイルランドを象徴する旗)
◇the cross of St David セント・デイヴィッド・クロス(ウェールズを象徴する旗)
◇Gaelic ゲール語(の)、ゲール人(の)
◇devolution(中央政府から地方への権限などの)移譲
◇lessen 減少させる、少なくする
◇thistle アザミ(スコットランドの国花)
◇daffodil ラッパズイセン(ウェールズを象徴する花)
◇shamrock クローバー(アイルランドを象徴する花)
(参照)
◇lapel 下襟、ラペル(襟や袖口など身返しがついて折り返っている部分)
◇aha 分かった、なるほど
◇st David’s Day セント・デイヴィッド・デイ (3月1日でウェールズの祝日)
◇patron saint (カトリック)守護聖人(国、場所、人などを守り、神とのとりなしを行なうと考えられている聖人)
◇Tom Jones トム・ジョーンズ (1940年~。南ウェールズ出身の人気歌手。代表曲に「よくあることさ (It’s Not Unusual)」などがあり、日本のCMなどにも使用された

Roy Higgins (原著), ロイ ヒギンズ (著), 小川・ヒギンズ 美穂子 (著), 臼井 俊雄 (著)
出版社: ベレ出版 (2018/5/15)、出典:出版社HP

目次 – 本場のイギリス英語を聞く

生のイギリス英語を聞く

イギリスで録音した音声をもとにリスニングのトレーニングができる教材です。インタビュー音声をそのまま使用しているため、いい淀みなどもあり、とてもリアルな音声を聞くことができます。イギリスの観光スポットで取材をして録音をしているので、イギリスの文化や歴史なども同時に学ぶことができます。

はじめに

まずは、この本を手にとってくださったあなたに心より感謝いたします。

あなたはたぶん、イギリスに興味がある、イギリスが好き、イギリス英語を学びたい、イギリス英語に興味がある、イギリス英語が好き…….、そのような想いがあってこの本を手にとってくださったんだと想像します。そんなあなたの想いに対して、今の僕なりのベストの回答が本書を通じて実現できたと自負しています。
イギリス英語(コミュニケーション)力というのは、現地の人々の生の声に触れた量、そして、イギリス独特の文化の知識、この2つの掛け算で(ほぼ)決まってくるというのが僕の持論なのですが、本書はまさにその2つで構成されており、その2つがタップリ収録されています。

しかも、「イギリス独特の文化」の中でも、特に正統派・王道の話題が目白押し。 キーワードは、アフタヌーンティー、ロイヤル・ファミリー、ビートルズ、ハリー・ポッター、スパイ映画、タイタニック、世界遺産、 イングリッシュ・ガーデン、ヴァイキング……などなど。

各ユニットには、杓子定規な文化説明ではけっして味わえない、それぞれの話題(トピック)に直接的に従事し、心からの情熱を注いでいる方々だからこそ語れるストーリーが彼らの熱量とともに収められています。 “ 生の”英語なので、聞き取りは簡単ではないかもしれませんが、「へ~」「なるほど!」「そうだったのか!」という体験が得られるはずですので、知的好奇心を持って聞いてみてください。開いた量に比 例して耳はきっと慣れてくると思います。

これまで10年ほど、東京とロンドンを幾度となく往復しながら、 イギリスとイギリス英語に関してさまざまなメディアで発信してきた僕にとって、1つの節目であり、集大成となるのが本書です。形にして、世に出してくださったコスモピアさんにこの場をお借りして感謝します。

本書の企画、取材、執筆、校正のそれぞれの段階を通じて、僕が一貫して感じていたワクワク感を、本書のページをめくるごとにあなたにも感じてもらえれば、筆者としてこれほどうれしいことはありません。

2017年12月
川合亮平

川合 亮平 (著)
出版社: コスモピア (2017/12/22)、出典:出版社HP

Contents

はじめに
本書の構成と使い方
CDトラック表
●序章
Our Destinations本書で訪れるスポットについて
Unit1クラリッジズのアフタヌーンティー
Afternoon Tea at Claridge’s
Section 1 アフタヌーン・ティー: 人気の秘密
Section 2 素材へのこだわり
Section 3 紅茶に対する思い
Exercise

Unit2 ハリー・ポッターのハウス・オブ・ミナリマ House of Minalima
Section 1 ウィーズリー・ジョークショップ
Section 2 忍びの地図
Section 3 ルーナ・ラブグッド
Exercise

Unit3ビートルズ・マジカル・ミステリー・ツアー Beatles Magical Mystery Tour
Section 1 トライデント・スタジオ
Section 2 ジョン・レノンのテレビ出演秘話
Section 3 ビートルマニアが生まれた場所
Exercise

Unit4 ケンジントン宮殿 Kensington Palace
Section 1 ダイアナ妃とケンジントン宮殿
Section 2 ヴィクトリア女王と宮殿
Section 3 ケンジントン宮殿の見どころ
Exercise

Unit5 ロイヤル・アルバート・ホール Royal Albert Hall
Section 1 開催される音楽イベント
Section 2 ホール建設の背景
Section 3 ネルソン・マンデラの秘話
Exercise

Unit6 英国紳士服店ハンツマン Huntsman Savile Row
Section 1 ハンツマンに憧れた理由
Section 2 サヴィル・ロウの魅力
Section 3 ビスポークスーツの価値
Exercise

Unit7英国郵便博物館 The Postal Museum
Section 1 ヴィクトリア時代のSNS
Section 2 短命だった郵便自転車
Section 3 タイタニックのエピソード
Exercise

Unit8世界遺産グリニッジ Royal Museums Greenwich
Section 1 エリア内にある4つの施設
Section 2 貿易船カッティー・サーク
Section 3 ユネスコ世界遺産への登録
Exercise

Unit9 世界遺産キュー・ガーデン Kew Gardens
Section 1 おすすめのエリア
Section 2 イングリッシュ・ガーデンの魅力
Section 3 世界に園芸が必要な理由
Exercise

川合 亮平 (著)
出版社: コスモピア (2017/12/22)、出典:出版社HP

目次-[ドラマ仕立て]イギリス英語のリスニング ——楽しく学ぶ! ロンドン暮らし12か月のストーリー

本格イギリス英語が満載!

英国ドラマが多くヒットし、それとともにイギリス英語も注目され始めました。本書は、イギリス英語のリスニング力を鍛えるものです。物語仕立ての本になっており、物語を通じて本物のイギリス英語を学ぶことができます。イギリス人がよく使うイギリス英語を学ぶことができるため、英国ドラマをより楽しむことができるようになりそうです。

まえがき

本書を手に取ってくださり、ありがとうございます。
この本は、20代半ばの女性ステラ・スミス(Stella Smith)の1年間を楽しい会話でたどっていきます。ステラはロンドンのノッティング・ ヒルに住んでいるという設定ですが、実はわたしも幸運なことに、この多様性に満ちた興味深い地区で生まれ育ちました。

ステラは1年間のストーリーの中で、仕事をし、友人や家族と過ごし、別れを経験し、新たな恋に落ちます。この生きた文脈のなかで(これが 言語を習得する最良の方法なのです!) イギリス英語の単語や熟語、表現がどのように使われているのか学んでいきます。

それぞれのダイアローグには、どういった語句がイギリス英語に特徴 的なのかについて、また、イギリス英語であるかどうかにかかわらずこの本で出てきた表現を読者の皆さんが自信をもって使うにはどうすれば よいかについて、詳しい解説が付いています。40項目にわたるCulture Note とコラムでは、英語を楽しく学ぶために、言葉や文化のさまざまな 側面とイギリスのドラマや映画について書きました。これらを通して英 語の語句が使われる背景や文脈を学び、知らないと足元を掬われかねな いイギリス式のユーモアやマナーについて知識を得ていただければ、皆さんが英語でコミュニケーションをとる際にとても役立つことでしょう。

この本をつくる機会を与えてくださり、編集をしていただきました研究社の星野龍さん、金子靖さん、大谷千明さんに心から感謝申し上げます。正確かつ生き生きとした翻訳をしてくださった近藤康裕さん、魅力 的なイラストでストーリーを生き生きとしたものにしてくださったせおすみこさん、素敵な声で登場人物を演じてくださったガイ・ペリマンさ ん、エマ・ハワードさん、マイケル・リースさん、リン・ホブディさん、 ブランドン・フランシスさん、ありがとうございました。編集者の椿玉子さんには企画の段階から支えていただきました。

それから、この本を選んでくださった読者の皆さんにも感謝の気持ち を。リスニング力がアップし、イギリスのドラマや映画をより楽しめるようになるだけでなく、皆さんが将来、イギリス英語を堂々と使えるようになりますことを心から願っています。

皆さんおひとりおひとりがご自身のストーリーの主役です。英語を使 うストーリーで皆さんがご活躍されますことを!

2017年9月
著者しるす ナディア・マケックニー

訳者まえがき

現在イギリスはEUからの離脱をめぐって大きな注目を集めていますが、「ダウントン・アビー」(Downton Abbey)や「刑事フォイル. (Foyle’s War)、NHKで放送されたばかりの「女王ヴィクトリア 愛に生きる」(Victoria)などのテレビドラマを通してイギリスの魅力に 触れた読者の方も多いのではないでしょうか。

この本では、イギリス英語の特徴に加え、イギリスの文化やマナーな どについても、わかりやすく実践的な解説がなされています。語学の学 習においては、知識を得たら実践に移すことが大切です。ダイアローグ を繰り返し聴き取り、自分で何度も朗読する――これがいちばんの実践 です。登場人物たちの台詞を暗唱できるくらいになるまで、吹き込まれた音声とおなじようなスピード、リズム、抑揚で繰り返し練習してみて ください。実際に英語を使うときには音声のようなネイティヴ・スピー カーの標準的な発音で話す必要はありませんが、自分が目標とする野球 選手のバッティング・フォームを真似て何度も素振りの練習をするように、好きな歌手の歌い方そっくりにカラオケを歌おうとするように、スポーツや歌とおなじ身体的な反応である語学力の向上には、こうした練 習が最適です。同時に、イギリスの映画やテレビドラマなどをたくさん ご覧になって、イギリス英語とイギリスの文化に触れる機会を積極的に 増やしてください。

ナディア・マケックニー先生のスクリプトと解説、コラムを翻訳して いて、改めてイギリスと英語の面白さを実感しました。楽しいストーリ 一と役立つ解説を通して、皆さんの英語力とイギリスへのご興味がいっそう高まることを願っています。

2017年9月
近藤康裕

ナディア・マケックニー (著), 近藤 康裕 (翻訳)
出版社: 研究社 (2017/11/22)、出典:出版社HP

目次

まえがき
訳者まえがき
本書の使い方
音声のダウンロード方法
発音について
キャラクター紹介

January
Scene1 新年おめでとう!
Scene2 大ショック!
Scene3 パブでの気になる誘い
英国ドラマ&映画をもっと知りたい!①
James Bond-007

February
Scene1 バレンタインデーのデート
Scene2 インド料理店で
Scene3 大事なデートはどうだった?
英国ドラマ&映画をもっと知りたい!②
Sherlock

March
Scene1 母の日おめでとう!
Scene2 大きな館を訪ねる
Scene3 良い助言
英国ドラマ&映画をもっと知りたい!③
Downton Abbey

April
Scene1 仕事再開
Scene2 転ばぬ先の杖
Scene3 セレブの来るプレス向け朝食会

May
Scene1 パーティーの買い物
Scene2 ステラ、お誕生日おめでとう!
Scene3 苦情

June
Scene1 年代物のワンピースを買う
Scene2 結婚式に遅刻
Scene3 結婚披露宴にて

July
Scene1 本当に仕事が大変な一週間
Scene2 ジムで
Scene3 偶然会えてうれしい!

August
Scene1 夏休み
Scene2 予期せぬ提案
Scene3 公園でのピクニック

September
Scene1 流暢なフランス語が話せます
Scene2 夜の語学スクール
Scene3 また会っちゃったね!

October
Scene1 ピンク色の髪すてきね!
Scene2 彼の好みじゃないなあ
Scene3 ロンドンの幽霊ツアー

November
Scene1 たき火の夜
Scene2 振替バスとフライドポテト
Scene3 うちでコーヒーを一杯飲んで行かない?

December
Scene1 職場のクリスマス
英国ドラマ&映画をもっと知りたい!④
Bridget Jones’ Diary
Scene2 クリスマスの帰省
Scene3 ボクシングデーの素敵なサプライズ!
英国ドラマ&映画をもっと知りたい!⑤
Doctor Who

ナディア・マケックニー (著), 近藤 康裕 (翻訳)
出版社: 研究社 (2017/11/22)、出典:出版社HP

本書の使い方

ロンドンに住む女性ステラの12か月を描いた、 全36ダイアローグのストーリーです。

音声が、ダウンロード音声の何番目に入っているか示しています。
ダイアローグの状況を説明しています。
まずは、状況説明だけを頭に入れた 状態で、音声を聞いて答えましょう。英文のスクリプトと訳は次のページ、 解答は各章末のCulture Noteの下に掲載しています。

ダイアローグに登場する重要表現の使い方を説明しています。
重要表現を使った例文です。

本書の主な記号

() 省略可能、または補足説明であることを示します。
/ スラッシュの前後で言い換え可能、または並列であることを示します。
⇒参照先のページ数・項目名を示します。
* 注を示します。
= 同意語です。
⇔反意語です。

音声のダウンロード方法

本書の英語音声は、研究社のホームページ (http://www.kenkyusha.co.jp/)から、 無料でダウンロードいただけます(MP3デー タ)。以下の手順でダウンロードしてください。

①研究社ホームページのトップページで「音声 ダウンロード」をクリックして「音声データ ダウンロード書籍一覧」のページに移動して ください。
②移動したページの「(ドラマ仕立て) イギリス英語のリスニング」の紹介欄に「ダウンロ ード」ボタンがあります。クリックしていただ くと、ファイルのダウンロードが始まります。
③ダウンロード完了後、解凍してお使いください。本書のTRACK番号のアイコンの表示 にしたがって、該当する番号のMP3音声を お使いください。

発音について

通常、イギリス英語の発音というときは、RP(received pronunciation=容認標準発音)と呼ばれる、比較的はっきりとした発音の英語のことを指します。これは王室の人びとやBBCのアナウンサー、ドラマ に出演する俳優たちの多くが使う発音です。

RPの発音は多くの点でアメリカ英語の発音とは異なっています。いくつか例を挙げてみましょう。
まず強勢の位置が異なる場合。adultは、イギリスでは(発音記号省略 IMG_6012.JPG)となりますが、アメリカ英語では(発音記号省略 IMG_6012.JPG)と発音されます。強勢の位置が異なるので、若干違って聞こえます。

母音の発音も異なります。bathはイギリスでは(発音記号省略 IMG_6012.JPG)となり、アメリカでは(発音記号省略 IMG_6012.JPG)となります。got はイギリスでは(発音記号省略 IMG_6012.JPG)、アメリカでは(発音記号省略 IMG_6012.JPG)です。

ほかに注意すべき違いは単語の末尾の/r/の音です。アメリカ英語では /r/ の音は舌を巻き気味に発音されるのでmother は(発音記号省略 IMG_6012.JPG)となりますが、イギリスではそこまで/r/を強く読まず、(発音記号省略 IMG_6012.JPG)となります。

また、RPでは better (発音記号省略 IMG_6012.JPG)の/t/の音はクリアに発音されますが、 アメリカ英語では bedder (発音記号省略 IMG_6012.JPG)(寝室係;bedmakerのイギリス英語) のように /d/に近い音で聞こえます。

イギリスには多くの魅力的な訛りがありますが、この本で使われているのは基本的にRPです。その中に、Estuary(河口域英語)という、本書のストーリーの舞台であるロンドンやイングランド南部でもっともよく聞かれる発音も混じっています。Estuaryとは Thames Estuary(テムズ川河口域)に由来し、ロンドンやイングランド南部にこの30年ほどで定着した発音です。ロンドンの労働者階級の伝統的な訛りである Cockney(コックニー)とRPの特徴をあわせ持った英語の発音です。 EstuaryがRPと異なっているのは次のような点です。

going toがgonnaとなるなど、約めた言い方がされます。-ing /(発音記号省略 IMG_6012.JPG) で終わる語は-in /In/のように発音されます。/h/の音がしばしば落ちる ので、haveは(発音記号省略 IMG_6012.JPG)のように聞こえます。th (発音記号省略 IMG_6012.JPG)の音は/f/のように発音されますからthink は fink(発音記号省略 IMG_6012.JPG)(スパイ)のように、thing は(発音記号省略 IMG_6012.JPG)のように聞こえます。u/ju:/の発音がアメリカ英語のように/u:/となりtube は(発音記号省略 IMG_6012.JPG)と聞こえることがあります。

ロンドンやイングランド南部の多くのイギリス人は、話す相手や状況に応じてEstuaryにバリエーションを加える傾向にありますから厄介です!

この本の主要な登場人物は少しEstuaryの混じったRPを使っていますが、ジェイクはコックニーないしはEstuaryに近い発音をし、スティーヴはEstuaryとRPのちょうど中間のような英語を話します。デイヴィッドの英語には北部の訛りが感じられます。

英語のネイティヴスピーカーではない皆さんには、まずRPを習得することをお勧めします。この本のナレーションをしている人たちの英語は皆さんが学ぶ英語の土台として最適です。もちろん、英語のリスニングの力をつけるためには、発音の違いに敏感なのはよいことです。イギリスはきわめて多様な多文化社会です。多くの人びとが外国語として英語を話し、あらゆる訛りに接することに慣れています。ですから、皆さんがイギリスを訪れる際には、ご自身の発音を過度に意識する必要はまったくないのだということを、最後にぜひ覚えておいてください。

キャラクター紹介

ステラ・スミス(Stella Smith):主人公。26歳。ロンドン生まれ。広告会社勤務。マーケティング担当。趣味は映画鑑賞、音楽、ファッション、友達と過ごすこと。

その他の主要キャラクター(登場順)
アダム・スペンサー(Adam Spencer):ステラのボーイフレンド。29歳。サリー生まれ。金融関係の法律アドバイザー。趣味は自動車とパーティー。

ヘザー・マクリーン(Heather McClean):ステラのルームメイト。28歳。ロンドン生まれ。ステラと住むフラットを所有している。法廷弁護士。猫が好きで、趣味は料理。

ジェイク・ジャーマン(Jake Jarman):ヘザーのボーイフレンド。27歳。ロンドン生まれ。料理人。趣味はサッカー(football)と音楽。

ベン・シェパード(Ben Shepherd):ジェイクの友人。31歳。ボーンマス生まれ。演劇講師。趣味は映画鑑賞。

アナ・トムスン(Anna Thompson):ステラの母。56歳。オックスフォード生まれ。ソーシャルワーカー。子供と犬が好きで、趣味は読書。

デイヴィッド・トムスン(David Thompson):ステラの継父。60歳。ニューカッスル生まれ。エンジニア。趣味はガーデニングと写真。

ジェイムズ・グリーン(James Green):ステラの祖父。79歳。オックスフォード生まれ。文房具会社のオーナー。現在は引退している。趣味はクリケットと社交ダンス。

ジェイン・アーチャー (Jane Archer):ステラの上司。40歳。ブライトン生まれ。広告会社の管理職。趣味はサルサと旅行。

ミゲル・ガルシア (Miguel Garcia):ステラの同僚。32歳。ロンドン生まれ。広告会社勤務。広報担当。趣味はトライアスロンとインテリア・デザイン。

リッキー・デップ(Ricky Depp):ステラのクライアント。35歳。バース生まれ。テレビ司会者。趣味はセーリングとスキー。

ヘレン・フレンチ(Helen French):ステラの同僚。25歳。スペインのマラガ生まれ。広告会社でコーディネイターを務める。趣味は洋服をデザインすることと作ること。

レニュ・パテル(Renu Patel):ステラの同僚。22歳。ロンドン生まれ。広告会社でアシスタントを務める。趣味はパーティーとロッククライミング。

スティーヴ・サマーズ (Steve Summers):友人の友人。26歳。エセックス生まれ。国際慈善団体のコーディネイター。趣味は映画鑑賞、友達と会うこと、ジム通い。

ルーシー・スミス(Lucy Smith):ステラの妹(ステラの父の2度目の結婚で生まれた娘)。17歳。ケント生まれ。高校生。趣味はポップミュージックのコンサート、アート。

ブライアン・ポッツ(Brian Potts):ミゲルのパートナー。38歳。ヨーク生まれ。国際慈善団体の会計担当。趣味は政治、歴史、スポーツ。

マイ・トムスン=オカダ、アミ・トムスン=オカダ(Mai Thompson Okada, Ami Thompson-Okada):ステラのめい(ディヴィッドの息子のサムとその日本人の妻ミカの娘たち)。6歳と8歳。東京生まれ。好きなものは動物と公園、趣味はテレビを観ること。

ナディア・マケックニー (著), 近藤 康裕 (翻訳)
出版社: 研究社 (2017/11/22)、出典:出版社HP

目次 – イギリス英語フレーズブック

【イギリス英語フレーズブック】の中身、使い方も確認する。

目次 – イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK

【[CD付]イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK】の中身、使い方も確認する。

目次 – イギリス英語を聞く THE RED BOOK

【[CD付]イギリス英語を聞く THE RED BOOK】の中身、使い方も確認する。

目次 – イギリス英語でしゃべりたい! UK発音パーフェクトガイド

【イギリス英語でしゃべりたい! UK発音パーフェクトガイド】の中身、使い方も確認する。

目次 – 究極のイギリス英語リスニング Standard―3000語レベルでUK英語入門

【究極のイギリス英語リスニング Standard―3000語レベルでUK英語入門】の中身、使い方も確認する。

目次 – イギリス英語発音教本

【イギリス英語発音教本】の中身、使い方も確認する。

目次 – もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド

【もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド】の中身、使い方も確認する。