もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド

 


 

イントネーションはイギリス英語の鍵!

近年、英語がさまざまな場所で使われるようになってきているため、英語学習が重視されるようになりました。しかし、英語といっても国によって発音やスペルに違いがあります。本書は、イギリス英語で日常的に使用される発音やイントネーションを、語源から丁寧に解説しています。

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はじめに イギリス英語らしさは韻律が決め手

イギリス英語 (British English; BE) の発音を扱った参考書の多くは、母 音と子音だけを扱っています。しかし BE らしさは、母音と子音だけから生まれるわけではないことを、みなさんはご存じでしょうか。
BE らしさを本当に生み出しているのは、実はリズムやイントネーションで す。アメリカ英語(American English; AE)らしさもリズムやイントネーショ ンにあらわれます。以下、リズムとイントネーションの両方をまとめて言う場 合には、「韻律」という単語を使うことにします。

そんなわけで、韻律については前著『イギリス英語でしゃべりたい!』でも、 少しばかり扱いました。とはいえ、まだまだ十分ではありません。韻律は奥深 いのです。 「韻律は扱いがむずかしく、十分な知識がなければ書けません。日本で出版されるBE の発音本のほとんどが母音と子音しか扱っていないのは、それだけな ら十分な知識がなくても、なんとか書けてしまうからです。

しかし今の時代は、多くの人が発音に敏感になっています。昔だったら、英 語はちょっとくらい発音がひどくても許されましたが、今では発音が悪いとバ カにされてしまいますよね。
特に BE に関しては、かなりマニアックに興味を持つ人が多いのです。とい うのも、日本での英語の主流は AEです。BEに興味を持つ人も増えてきては いるとはいえ、やはり少数派です。しかし、逆に少数派はこだわりが強いのです。

そのため、母音と子音だけの解説では、満足できない人が増えているのです。
実際、ボクのもとにも、BEの発音を詳しく習いたいと個人指導を願い出る 人がいます。正直、個人指導となると、受講料は決して安くありません。それでもBEを身につけたいからとやって来るわけです。
そんな BE マニアのみなさんのご期待に教材を通じて応えるには、BEらしさを詳しく説明すること、そして読者のみなさんがそれを実際に発音できるようにていねいに導くことが必要です。

ところで、BEの教材には、中上級者向けに、生の英語をたくさん収録したものも売られています。でも、そういった教材には細かい発音上の解説が付いていないことが多いのです。スクリプトでは、こう書いてある。でも、それがどうしてそんな発音になるのか、いっさい情報がない。情報がないから、そん なものかと思うしかない。そんな教材がけっこうあるのです。これでは聞き取れるようになりませんし、BEらしく話せるようにもなりません。

実際にイギリスで生活し、生の BE に触れている人の中には、そのむずかしさを痛感している人がたくさんいます。そんな人たちのために、ボクは前著『イ ギリス英語でしゃべりたい!』を執筆しました。そして、とてもうれしいことに、 何年もイギリスに住んでいる人から、この本のおかげで今まで聞き取れなかったBE がよくわかるようになった、という声が少なからず寄せられています。

前著では、韻律は本の中身の1/3 弱程度の扱いでした。しかし、本書『もっ とイギリス英語でしゃべりたい!』は、まさにこの部分の解説に重点を置きました。リアルなイギリス英語を本当に理解し、再現してみたいと思われる人たちは、ぜひ本書でボクと一緒にトレーニングを積んでいただきたいと思います。
本書の英文とコラムはロンドン育ちで、現在は日本で英語教師やライターの 仕事をしている Nadia McKecknieさんが作成しました。イギリスに行けば 実際に耳にするような、リアルな文章を書いてもらうようにしました。

ナディアさんは本書の録音も担当しており、起伏に富んだ現代的な BE を非 常にリアルに再現しています。もう一人のナレーターであるBE ナレーションの第一人者 Michel Rhys さんは、ほれぼれするようなプロらしいなめらかで 明快な標準発音を披露してくれています。
本書の韻律の記述は、この二人による音声を、ボクが耳で聞いて分析した結 果です。このお二人なしでは、本書は成立しませんでした。最大級の感謝をあらわしたいと思います。

また、本書の刊行にあたっては、研究社の金子晴さんと大谷千明さんの辛抱 強い協力も不可欠でした。お二人には、特段の感謝をあらわしたいと思います。2015年4月小川直樹

小川 直樹 (著), ナディア・マケックニー (著)
出版社: 研究社 (2015/6/19)、出典:出版社HP

目次

はじめに ii リピート音声のダウンロード方法 vii 本書の使い方 vili
Part I 基礎編1
1 驚愕のテキパキ感 BEのリズム 2
◆BEはわかりやすいし、聞きやすい? ◆現地の英語はわからない→衝撃の テキパキ感 ◆テキパキ感の原因◆何が短い?ひ弱音節の弱さ、短さ ◆BE は強勢の数が少ない◆音節が減る◆単語間でも音節は減る◇機能語が消えるへ一気に発音する◆機能語は弱まるのが普通だが…◆機能語の弱形

2イントネーション基礎理論
◆イントネーションの構造 ◆トーンの練習へ下降調が一番大事 ◆下降調の 練習へ上昇調◆降昇調◆平坦調◆平坦調で下降調、上昇調を表わす例

3句末原則
◆句末原則◆句末原則を検証する◆句末原則の実例1音調句◆句末原則の実例 ◆複数の音調句◆句末原則の実例複数の音調句2核にならない副詞が付く場合◆句末原則で会話に挑戦◆句末原則で長文を読む

4下降するyes-no疑問文
◆疑問文が上昇しない下降調のyes-no 疑問文は誤解しやすい上昇する ◆yes-no 疑問文もある ◆下降調のyes-no 疑問文の練習下降調のyes-no 疑 問文の会話練習

5禁断のイントネーション!?
◆降昇調と分離降昇調 ◆BE らしさの秘密は高低変化へ降昇調へ降昇調の練習へ降昇調の会話例 ◆分離降昇調へ分離降昇調の実例◆1音調句内での分離降昇調◆分離降昇調の練習◆分離降昇調の会話例降昇調と分離降昇調を含む長文に挑戦

Part II 実例集1会話編 77
1 句末原則で話してみよう! エクレアをすすめる 78
2 下降調で話してみよう! けがをしてしまった! 82
Nadia’s Column イギリス英語をもっと知りたい! 1 Chrimbo って何? 85
3 BE らしい多様なトーンを学ぶ! 待ち合わせに遅れる 86
4驚きを表わすイントネーション 同僚にばったり会う 90

5 BE 特有の高低変化に富むイントネーション ちょっと早かった? 94
6最難関!?早口のBEに挑戦! 99
7ロンドン訛りの会話に挑む! ロンドンのパブで注文をする102
8ベーシックな BE イントネーションを学ぶ予定を聞く 106
Nadia’s Column イギリス英語をもっと知りたい!O答えと訳 109
9英語らしい発音の秘訣長い文を一気に読む 110

10 電話での会話 今話せる? 114
11句末原則の例外] 髪を切ったの118
12句末原則の例外 2 BE発音のクセ 122
Nadia’s Column イギリス英語をもっと知りたい!オーブンのなかに丸パンがあると子供が生まれる? 12613 高低差に富むイントネーション 電話での会話127
Nadia’s Column イギリス英語をもっと知りたい!2答えと訳131

Part II 実例集2 長文編 133
1 句末原則の例外機長の搭乗アナウンス134
Nadia’s Column イギリス英語をもっと知りたい! 3イギリスはおいしい? 138
2下降調のバリエーション 飛行機内でのアナウンス 139
Nadia’s Column イギリス英語をもっと知りたい!3答えと訳143
3平坦調が多用される文] 祝日の天気予報144
4早口のアナウンスを再現する 交通情報151
5ツアーを案内するステイトリーホーム・ツアー 158
6平坦調が多用される文2 銀行の自動応答メッセージ 164
あとがき

小川 直樹 (著), ナディア・マケックニー (著)
出版社: 研究社 (2015/6/19)、出典:出版社HP

 

リピート音声のダウンロード方法
本書の付属 CD に収録されている会話・長文を、フレーズやセンテンスごとによ り細かく区切った音声データ(MP3)をご利用いただけます。研究社ウェブサイト (www.kenkyusha.co.jp)から、以下の手順でダウンロードしてください。
(1) 研究社ウェブサイトのトップページで「音声ダウンロード」をクリックして「音
声データダウンロード書籍一覧」のページに移動してください。
(2) 移動したページの「もっとイギリス英語でしゃべりたい!」の紹介欄に「ダウ
ンロード」ボタンがありますので、それをクリックしてください。
(3) クリック後、ユーザー名とパスワードの入力が求められますので、以下のユー ザー名とパスワードを入力してください。
ユーザー名:guest パスワード:MottoBritish
(4) ユーザー名とパスワードが正しく入力されると、ファイルのダウンロードが始 まります。ダウンロード完了後、解凍してご利用ください。

本書のDOWNLOADアイコンの表示にしたがって、該当する番号のMP3音 声をお使いください。
フォルダー1 DOWNLOAD 01 01 ~DOWNLOAD 01 22
フォルダー2 DOWNLOAD 02 01 ~ DOWNLOAD 02 08
フォルダー3 DOWNLOAD 03 01 ~ DOWNLOAD 03 24
フォルダー4 DOWNLOAD 04 01 ~ DOWNLOAD 04 54
フォルダー5 DOWNLOAD 05 01 ~ DOWNLOAD 05 57
フォルダー6 DOWNLOAD 06 01 ~ DOWNLOAD 06 581

本書の使い方

イギリス英語による英文、会話、長文 I のナレーションを収録しました。英文の 音声はすべて同梱 CD に収録されています。
一部、AE (アメリカ英語)とBE(イギリス英語) の両方を収録したものには、米(目)英(米) のアイコンを付けています。

本書は特に「イギリス英語のイント ビーネーション」を深く考察しています。上 昇調(1)、下降調()、平坦調(-)、降 昇調( こ)などのほか、文字の大きさや 太さによって示された音の強弱に注意しなが ら、よくCDを聴いてください。

02で記したイギリス英語のイントネーションに ついて、詳しく解説しています。

会話、長文の英文を1センテンス、1フレー ズごとに繰り返して聴けるリピート音声を用意しました。3の解説を読みながら、何度も聴いて、再現してみてください。
リピート音声は研究社のホームページ(www. kenkyusha.co.jp)からダウンロードできます (MP3 データ)。ダウンロード方法はviページを ご覧ください。

Part I 基礎編
「イギリス英語がすごく速く聞こえる理由は?」 「イントネーションって何?」 「イギリス人みたいに話すコツを教えて」一 イギリス英語の極意を、一からていねいに解き明かします。

小川 直樹 (著), ナディア・マケックニー (著)
出版社: 研究社 (2015/6/19)、出典:出版社HP