英文法イメージリンク【前置詞】ーat, in, on, to, for, from, of, by, with コアイメージから意味をつかもう!

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日本語にない前置詞だからこそのイメージリンク

日本語に存在しない「前置詞」だからこそ、単語に含まれている流れまで含めてイメージで捉えることが重要というのが本書の特徴です。

contents

はじめに

at
前置詞atのイメージと意味・用法まとめ

in
前置詞inのイメージと意味・用法まとめ
場所を表すatとinの違い

on
前置詞onのイメージと意味・用法まとめ
in timeとon timeの違い
inとafterの違い
日付・時間を表す前置詞at, in, onの違い

to
前置詞toのイメージと意味・用法まとめ

for
前置詞forのイメージと意味・用法まとめ
forとduringの違い

from
前置詞fromのイメージと意味・用法まとめ
fromとsinceの違い

of
前置詞・副詞ofのイメージと意味・用法まとめ
made ofとmade fromの違いa friend from schoolとa friend of schoolの違い
think ofとthink aboutの違い

by
前置詞byのイメージと意味・用法まとめ
byとtill/untilの違い
byとthroughの違い
catch+人+by the armの解説

with
前置詞withのイメージと意味・用法まとめ
手段を表すbyとwithの違い
「take+物+with+人」で“with+人”が必要な理由

前置詞の意味・用法まとめ

巻末
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スペシャルサンクス

奥付

はじめに

前置詞とは
前置詞(preposition)とは「名詞や代名詞の前に置いて、空間や時間的な関係などを表す言葉」のことです。
There is a man in the room. (部屋に男がいる)
前置詞inは男と部屋の間に「男は部屋の中にいる」という空間的な関係があることを表しています。
より正確に言えば、最初に「男がいる」と述べて、次に前置詞inで男の「周り」に枠のようなものを設けて、最後にそれは「部屋」だと述べる、という流れになります。

ここで注意点が2つあります。

・前置詞は「状態を表すもの」というより「動きを表すもの」と捉えたほうがよいこと。
・前置詞によって「中心から周辺へ」場面展開をしていること。

日本語と英語の違い
日本語と英語は言語的には遠いとされています。その大きな要因として、「物事を述べていく順番が逆になっている」ことが挙げられます。
さきほどの例文の状況を描いたのが次のイラストです。日本語と英語で、どういう順に述べているのか番号を振ってみました。

日本語:部屋に男がいる。
英語:There is a man in the room.

日本語では「周辺から中心へ」、英語では「中心から周辺へ」言葉を並べていることがわかりますね。
日本語が「周辺から中心へ」向かうことができるのは、周辺から中心へ向かうときにつなぐ言葉(例:~に)が存在しているからです。

逆に英語が「中心から周辺へ」向かうことができるのも、中心から周辺へ向かうときにつなぐ言葉(例:in)が存在しているからです。そして、英語において「中心から周辺へ」向かうときに使われるのが前置詞なのです。

英語を英語のまま理解するために
最近「前置詞をイメージで理解しよう!」という記事や書籍がたくさん出ています。しかし、問題は次のようなイラスト解説が多いことです。

よく見かけるイラストだと思いますが、これだけでは単語に含まれている流れがわかりません。
単語に含まれている流れがわからなければ、私たちは「~の中に」のように使い慣れた日本語の順番でinを理解してしまいます。

日本語に存在しない「前置詞」だからこそ、単語に含まれている流れまで含めてイメージで捉えることが重要なのです。

本書では、前置詞に含まれている流れを以下のように表現しています。

次の章から前置詞のイメージと意味を解説していきますが、前置詞に含まれている流れも知って頂き、英語の世界観に少しずつ慣れていってもらえたらと思っています。

【冒頭イラストの答え合わせ】
冒頭イラストの答えですが、○○に入る言葉は「流れ」(他にも「順番」など同じような意味であればOK)でした。