前置詞の意味と使い分けがわかるマスターブック

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自然な英語の前置詞を学ぼう!

本書は、前置詞のコアの意味をできるだけ簡潔、かつ、わかりやすく解説し、イラストも用 いてイメージしやすく書かれています。さまざまな場面における豊富な例文もあり、ケースバイケースで前置詞を学んでいけます。

大島さくら子 (著)
出版社: ベレ出版 (2014/5/14)、出典:出版社HP

はじめに

前置詞は名詞などの前に置き、それらと連結して前置詞句を作り、形容詞や副詞の働きをし ます。前置詞の数は100以上あり、1つの前置詞で多いものは20以上の意味を持ちます。

それぞれの前置詞の意味は頭に入っていたとしても、実際に使うとなると、最も適当なのは inなのかatなのか、fromなのかofなのかと迷い、辞書などで調べてもよくわからないことも多いかと思います。そして、「たぶん大丈夫だろう」とモヤモヤしたまま使う、ということを繰り返しているのではないでしょうか。

Native speakersは、深く考えることなく前置詞を使っていますが、ときには彼らでさえ間 違えることもありますし、アメリカ英語かイギリス英語、あるいは地域によって用いる前置詞が異なることもあります。ですので、Native speakersではない私たちが、前置詞を正確に使いこなすことは決して容易なことではありません。

一方、前置詞にはそれぞれコアの意味があります。コアの意味をベースに、さまざまに派生 をして意味が広がっています。ですから、まずはコアの意味をしっかりと「頭で理解」し、そしてそれを基にイメージ化します。続いて派生的な意味を覚え、何度も繰り返し使うことにより、理屈抜きの「身体で習得したもの」に進化させれば、Native speakersに近いレベルに達することができるはずです。

本書は、前置詞のコアの意味をできるだけ簡潔、かつ、わかりやすく解説し、イラストも用 いてイメージしやすくしました。さらに、さまざまな場面における豊富な例文を載せ、皆さんが「これだ!」と思えるケースに出会えることを目指しました。

最適な前置詞が自然に口をついて出るようになれば、前置詞がとても便利で使い勝手の良い、英文にはなくてはならないものであることがわかると思います。本書が一人でも多くの方のモヤモヤ感を払しょくし、自然な英語を使えるようになる一助になれば幸いです。

大島さくら子

大島さくら子 (著)
出版社: ベレ出版 (2014/5/14)、出典:出版社HP

目次

序章:前置詞とは?
1前置詞とは?
2前置詞の役割は?
3前置詞と副詞・接続詞の違いは?
4句動詞とは?
5群前置詞とは?
6前置詞の省略とは?

Chapter 1 基本前置詞の意味と使い分け

at atのコアの意味場所、または時間の「一点」
1場所 2時間
at のその他の意味
1従事 2状態 3方向・目標 4所属 5原因・反応 6順位・頻度・程度 7価格・速度・割合 8能力・性質の対象 9意志などに基づく/応じる 10極限
・atの慣用表現

by byのコアの意味 場所、または時間の「近接」
1場所 2時間
byのその他の意味
1手段・方法 2動作の主 3判断基準 4対象 5差異 6単位 7計算(掛ける・割る)
・by の慣用表現

for forのコアの意味 方向、または期間
1方向 2期間
forのその他の意味
1利益・目的 2追求 3交換・代価・代用 4金額 5原因・理由 6支持・賛成 7対象8主語 9表示 10 感覚・資質
・forの慣用表現

in inのコアの意味 場所、または時間の「内部」
1場所 2時間
inのその他の意味。
1運動の方向 2着用 3状態・形態 4反応 5従事 6範囲・対象 7身体上の場所 8 天気・天候 9分割・割合・計測 10時の経過 11材料・手段・方法
・inの慣用表現

of ofのコアの意味 所属・所有、または分離
1所属・所有 2分離
ofのその他の意味
1部分 2原因・理由 3材料 4関連 5特徴・性質 6同格 7人の行動・態度 8容器の種類・分量 9不足・不在
・ofの慣用表現

on onのコアの意味 場所、または時間に「接触」
1場所 2時間
onのその他の意味
1近接 2動作の動機・対象 3依存 4主題 5手段・方法 6状態・進行 7同時 8負担 9所属 10 旅や訪問の種類
・onの慣用表現

to toのコアの意味 方向・到達点、または結合・付着
1方向・到達点2結合・付着
toのその他の意味
1結果・状態 2限界・範囲 3対象 4比較・比率 5所属 6一致・適合
・toの慣用表現

with withのコアの意味 同伴、または関係・関連
1同伴 2関係・関連
withのその他の意味
1対象 2原因 3所有・携帯 4道具・手段・材料 5様態・状態 6分離・完了 7対照・対立 8協調 9同時性 10所属 11随伴
・withの慣用表現

from fromのコアの意味 場所、または時間の「起点」
1場所 2時間
fromのその他の意味
1出身・起源 2分離 3原因・根拠 4区別 5原料
・fromの慣用表現

大島さくら子 (著)
出版社: ベレ出版 (2014/5/14)、出典:出版社HP

Chapter 2
その他の前置詞の意味と使い分け

about
1話題「~に関して」 2従事・関心の対象「~に関して/ついて」 3感情や状態「~について」 4「およそ」 5「あちこちに」 ・その他の決まった表現

above
1「~より上に/上へ、~の真上に/頭上に、~より高く」 2「~を超えて、~以上」 3「~より優先して」 4「~より高い/勝る」 5「~を超越して、この余地がない」 ・その他の決まった表現

across
1「~を横切って」 2「~の向こう側に」 3「~の至る所で」 ・その他の決まった表現

after
1「~の後に」 2「~より低く、~の後ろに」 3「~を追いかけて/求めて」 4「~にもかかわらず」 5「~の流儀で、~にならって」 6「連続して、繰り返して」 ・その他の決まった表現

against
1「~に寄りかかって/接触して」 2「~とぶつかって」 3「~に逆らって/逆行して」 4「~に反対して」 5「~と闘って/競争して」 6「~に不利に作用して」 7「~に備えて、~を防ぐ」 8「~を背景として」 9「~と比較して」 ・その他の決まった表現

along
1「~に沿って、一沿いに」 2「~の途中で間で」 3「~に従って」 ・その他の決まった表現

among
1場所「~に囲まれて」 2特定のグループ「~の間で/中で」 3「 (3つ以上の人・もの)の間で」 4「(3つ以上の人・もの)の中で相互に」 ・その他の決まった表現

around
1「~を囲んで」 2「~の周りを回って」 3「あちこちと(回って)」 4「曲がって」 5「~の辺りに、どこかその辺に」 6「およそ」 ・その他の決まった表現

as
1「~として」 2「~の頃/とき」 3「~の状態で、~として」 ・その他の決まった表現

before
1時間 「~より前に」 2位置「~の前に」 3「~に直面して、~を目の前にして」 4「~を優先してさせて」 ・その他の決まった表現

behind
1 位置「~の後ろに」 2「~より遅れをとって」 3時間「~より遅れて」 4「~を支援して」 5「~の背後にある」 6「過ぎ去って」 ・その他の決まった表現

below
1位置「~より下に」 2程度・地位など「~より低く/劣る、~以下で」 3「~に値しない」 ・その他の決まった表現

beneath
1「~の真下に/下に」 2「~の奥深くに、~に隠れて」 3「~の価値がない」 4「~にふさわしくない/似合わない」 ・その他の決まった表現

beside
1「~のそばに」 2「~と比べて」 3「~を外れて、~と関係なく」 ・その他の決まった表現

besides
1「~の他に、~以外に」 2「~に加えて、その上」

between
1 2つ/2人「~の間」 2「AとBの相互間の」 3「~の共有/協力による」 4「~のうちのどちらか」 5 2つ/2人以上「~の間、~のうちのどれか」 ・その他の決まった表現

beyond
1場所「~を越えて、~の向こうに」 2程度「~の範囲を超えて、~以上に」 その他の決まった表現

but
1「~を除いては、~の他」 ・その他の決まった表現

down
1「~の下へ、~を下って、下方に」 2「~の先/下に」 3破壊 ・その他の決まった表現

during
1「(ある一定の時間)~の間に」 2「(ある一定の時間)~を通してずっと)」 ・その他の決まった表現

inside
1「~の内側に」 2「~の内部へ/に」 3「~以内に」

into
1場所「~の中へ」 2衝突 3時「~まで、この中へ」 4変化「~になる」 5状態「~になる」 6「職業」 7分割 8「~に熱中して」 ・その他の決まった表現

like
1「~のような、~に似た」 2「~に似つかわしい、らしい」 3「~する気分で、~を望んで」 4「~のようだ」 5「(例えば)~のような」 ・その他の決まった表現

near
1「~の近くに」 2「もう少しで~して、~しかけて/しそうで」 ・その他の決まった表現

off
1「~から離れて/切り離されて/遠ざかって」 2「~から外れて、~に達しないで」 3「~を休む/控える/断つ」 4「~を切る/消す」 ・その他の決まった表現

out/out of
1「~から外へ、分離」 2「~から外れて、この範囲外で」 3「~が無くなって/足りなくて」 4動機「〜から」 5材料「~から」 6 部分、割合「~のうち」 ・その他の決まった表現

outside (of)
1「~の外に」 2「~の範囲を超えて」 3「~の他には」

over
1「~の上に/上方に/真上に」 2「上に覆いかぶさって」 3 all over~「全面に、至る所に」 4「~を越えて、この向こう側へ」 5「~を越えて、こよりまさって/多く」 6 「~に関して」 7「~をしながら、この中/間」 ・その他の決まった表現

past
1「時間が過ぎて」 2「(年齢などが)越して、~する年を過ぎて」 3「~を通り過ぎて、人とすれ違って」 4範囲・程度・能力などを「超えて、この及ばない」 ・その他の決まった表現

through
1「~を通り抜けて」 2手段「~によって」 3 理由「~によって」 4期間「~を通して」 5 all through「~を貫いて、至るところで」 ・その他の決まった表現

throughout
1時間「~を通して、~中」 2空間 「至るところで」 ・その他の決まった表現

toward/towards
1場所「~の方へ」 2時間「~に近く、~頃」 3関係・対象「~に対して」 4態度「~に対して」 5寄付、積立金「~のために」 ・その他の決まった表現

under
1「~の下に、この真下に、このふもとに」 2「~に満たない/劣る」 3 支配、管轄、管理 「~のもとで」 4条件・状態「~のもとに」 ・その他の決まった表現

until/till
1「~まで」 ・その他の決まった表現

up
1場所「~より上へ、上の方へ、上方に」 2「~より先へ/遠くへ、~に沿って」 3風や水の流れ「~に逆らって」 4分割・その他の決まった表現

within
1場所 「~の内部に」 2時間、距離「~以内に」 3限界、可能性、範囲「~を超えないで」 ・その他の決まった表現

without
1「~がいなくて」 2「~がなくて」 3「~しないで」 ・その他の決まった表現

Chapter3 機能別前置詞

時を表す前置詞
・at 「時の一点」
・in 「期間」
・on 「特定の日」
・in (未来の期間の終点)とafter (特定の期間の経過)「時間が経って」
・by (完了)とuntil/till (継続)「~まで」
・during (特定の期間)とfor (不特定の期間) 「~の間」
・from (開始時点)とsince (過去のある時点からの継続)「~から」
・その他の注意すべき表現
場所を表す前置詞
・at (地点、位置)「~に、~で」
・on 「~の上に、~に接して」
・in 「この中」
・その他の注意すべき表現
情報源を表すときに使う前置詞
・in 「書物によって」
・on 「電子手段によって」
所属を表すときに使う前置詞(1)
・work + for/in/at 「会社・団体・場所」
・work + for 「人、雇用主」
・work + in 「業界、部、課」
・be + with 「人、会社・団体」
所属を表すときに使う前置詞(2)
・in 「クラブ、家族、社会などの一員として所属」
・of 「特定の団体・文化・人種・年代・宗教・性別などに所属」
・on 「特定のグループに所属」
価格・交換を表すときに使う前置詞
・at/for 「価格」
・for 「交換」
・その他の注意すべき表現
材料を表すときに使う前置詞
・from 「原料・材料が形状を変えるもの/変質するもの」
・of/out of 「原料・材料が形状を変えないもの/変質しないもの」
状態を表すときに使う前置詞
・at ・in ・on ・out of ・under
分離を表す前置詞
・from ・of ・off ・out of ・with
受け手を表す前置詞
・動詞 + for ・名詞 + for ・形容詞 + for
・動詞 + to  ・名詞 + to ・形容詞 + to (効果)
・形容詞 + to (感情) ・動詞 + on
話題・主題を表す前置詞
・about ・at ・in ・of ・on ・over
態度を表すときに使う前置詞
・about ・at ・by ・for ・in ・of ・to ・with
行動・言動を表すときに使う前置詞
形容詞
・「of + 人」 ・「about + もの」 ・「with + 人/もの」 ・「to + 人」 ・「toward / towards + 人」 ・「on +人」
動詞
・at ・on ・to ・toward / towards ・with
名詞
・in ・with

大島さくら子 (著)
出版社: ベレ出版 (2014/5/14)、出典:出版社HP