ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞

【最新 – おすすめ英語前置詞の本 – イメージを掴むのに最適な書籍をリストアップ!】も確認する

漫画で覚える前置詞!

イラストで前置詞のイメージをとらえる工夫がされていて、Part1では「時間」、Part2では「場所」を表す、似た2つの前置詞の違いをわかりやすく説明しています。Part3、Part4では、誰もが知っている基本的な動詞に前置詞を組み合わせることによって、さまざまな意味が表せるよう漫画でやさしく書かれています。

デイビッド・セイン (著)
出版社: 西東社 (2013/3/5)、出典:出版社HP

はじめに

日本語でも英語でも、会話の中に難しい単語を使う必要はありません。難しい表現を使うよりも、簡単な単語を使ってシンプルに表現するのが英会話上達への第一歩です。

そこで重要になるのが前置詞。ぜひ本書で「all about前置詞」を理解してください。

まず、イラストで前置詞のイメージをとらえましょう。Part1では「時間」、Part2では「場所」を表す、似た2つの前置詞の違いをわかりやすく説明しています。Part3、Part4では、誰もが知っている基本的な動詞に前置詞を組み合わせることによって、さまざまな意味が表せることを理解しましょう。

また、愉快な3人組みがくり広げるドタバタを見ながら、フレーズの中で前置詞がどう使われるのかを無理なく理解できます。「なるほど」と思わずひざを打ったり、明日から使える表現に出会ったりすることができるでしょう。

楽しんで学べば自然に知識は身につきます。本書が、前置詞を身近に感じ、英語をより楽しく簡単に覚える一助になれば、著者としてこれほどうれしいことはありません。

なお、本書では前置詞への理解をより深めていただくために、副詞が出てくる箇所もありますが、コアイメージ(基本となるイメージ)は同じと考えて結構です。

それでは健闘を祈ります。Good luck!

デイビッド・セイン

デイビッド・セイン (著)
出版社: 西東社 (2013/3/5)、出典:出版社HP

登場人物紹介

マイケル
翔太と葵の家にホームステイするアメリカ人青年。通称マイク。日本が大好きな忍者マニア。

翔太
英語を勉強中のサラリーマン。実は、英語はちょっぴり苦手。


翔太の妹。英語が得意な大学生。アメリカ留学を目指している。

『ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞』

もくじ

もくじ
前置詞のビジュアル図解
本書の使い方

Part1 「時間」を表す前置詞
レッスン1 at ~、in ~ 1時間で終わらせて!
レッスン2 in ~、on ~ ① 時間通りに到着したら…。
レッスン3 in ~、on ~ ② 朝から出発しよう!
レッスン4 in ~、within ~ 1時間以内に出よう!
レッスン5 until ~、by ~ 5時までずっと食べるの!?
レッスン6  from ~、since ~ 2時からやってるんだ。
レッスン7 from ~ to …、 from ~ through … 月曜日から金曜日までバイトなの。
レッスン8  during ~、for ~ 4時間、長電話していたよ。
レッスン9  about ~、around ~ 3時頃には行けるよ!
ネイティブがよく使う!前置詞を使った日常フレーズ①

Part2 「場所」を表す前置詞

レッスン1 at ~、 in ~ 駅で待ち合わせるぞ。
レッスン2  on〜、in ~① 電車にマイクを置いてきた!
レッスン3  on~、in ~② はいつくばって、けんかしてたんだ!
レッスン4 in ~、 into ~ プールに飛び込め!
レッスン5 on ~、 over ~ 頭の上に髪が…!
レッスン6 to ~、 for ~ 庭のほうへ行ったよ。
レッスン7 away ~、 off ~ バスから離れろ!
レッスン8 under ~、 below ~ テーブルの下に…。
レッスン9 across ~、 through ~ 蛇が道を横切っている。
ネイティブがよく使う!前置詞を使った日常フレーズ②

Part3 「動作」を表す前置詞(基本編)
レッスン1 be in ~、 be into ~ 超ハマるね!
レッスン2 do with ~、 do without ~ これで間に合わせなよ!
レッスン3 come from ~、come under ~ 大阪出身の山口です。
レッスン4 go well with ~、 go against ~ どっちにも反対!
レッスン5 speak against ~、 speak for ~ 僕を批判するのかい?
レッスン6 call for ~、call to ~ 誰かが助けを求める声が…。
レッスン7 fall in ~、fall on ~ 恋に落ちたけど…。
レッスン8 look to ~、 look beyond ~ 将来に目を向けてる。
レッスン9 stay in ~、stay with ~ 同僚の家に滞在したよ。
レッスン10 keep to ~、keep at ~ 根気よく練習すれば…。
レッスン11 break with ~、break through ~ ベンと絶交したんだって?
レッスン12 get into ~、get at ~ 真実に気づいたのね。
レッスン13 ask after ~、ask for ~ 彼の様子はどうだって?
レッスン14 answer to ~、answer for ~ 説明しろ!
レッスン15 agree to〜、agree with ~ 賛成です。
ネイティブがよく使う!前置詞を使った日常フレーズ3

Part4 「動作」を表す前置詞(応用編)
レッスン1 live in ~、live under ~ カナダに住むんだ!
レッスン2 talk at ~、talk ~ into… 一方的に話してもだめだ。
レッスン3 be made from ~、be made of ~ チョコレートはカカオ豆から。
レッスン4 make at ~、make good as ~ 怪物が彼に襲いかかった!
レッスン5 turn on ~、turn off ~ 電気消すよ。
レッスン6 work on ~、work into ~ ピクニックの予定表作りに取り組もう。
レッスン7 run for ~、run against ~ 委員長に立候補するわ!
レッスン8 stand at ~、stand for ~ 「アイス買ってきて」という意味だ。
レッスン9 fight with ~、fight against ~ 動物たちと戦ったんだ。
レッスン10 open into ~、be open to ~ どこに通じてるんだろ?
レッスン11 hold by ~、hold to ~ 決めたことを守りなさい。
レッスン12 leave ~ to…、leave it at ~ これ君に任せるよ。
レッスン13 put ~ before…、put ~ behind… そのことは忘れよう。
ネイティブがよく使う!前置詞を使ったビジネスフレーズ

前置詞から引ける索引
動詞から引ける索引

デイビッド・セイン (著)
出版社: 西東社 (2013/3/5)、出典:出版社HP

前置詞のビジュアル図解

1.at
~に、~で
時間や場所の「地点」を表します。具体的な時や場所の1点だけでなく、幅のある時間や場所、抽象的なイメージを指すこともあります。

2.in
~の中に、~の中で
「周りを取り囲まれた場所/空間の中」を表します。「入れ物の中」のイメージで、物理的な空間以外にも抽象的な空間も意味します。

3.on
~の上に、~の上で、
「何かの上に乗っている/面や線に接触している」イメージです。「上に乗っている」ことから「依存/支え」なども表します。

4.within
(範囲を超えない)うちに、~以内に
近い意味のinとは異なり、入れ物の範囲である外壁(境界線)が明確です。場所や時間の範囲と共に抽象的なものの内側も表します。

本文で解説する前置詞のコアとなるイメージを一覧にまとめました。イメージを理解すれば、前置詞の使い方をよく理解することができます。

5.until
~まで(ずっと)
継続している動作や状態が終了する時点を表します。そのため共に使われるのはcontinueやstayなど、継続の意味をもつ動詞です。

6.by
~までに/〜のそばに/〜で
「そばに」の意味で、時間の場合、「時の1地点のそばで動作が完了する」という「期限」を表します。「手段/方法」の意味もあります。

7.from
~から
「起点/出発点」がコアイメージです。具体的な起点だけでなく、抽象的な起点→「出身/材料/原因」なども表します。

8.since
~から、~以来(ずっと)
動作や状態が過去の時点から現在まで継続している時間の幅を表します。現在・過去・未来の文に使えるfromとは区別しましょう。

9.to
~へ
「ある物が、対象/目的に向き合いながら進み、最終的に到達地点へたどりつく」イメージから目的、目標などの意味にもなります。

10.through
~を通って、~を通り抜けて
「立体的な空間の中を入口から出口まで完全に通り抜ける」イメージです。そこから、ある動作が「終了する」ことも表します。

11.during
~の間じゅう、~の間に
「特定の時間内」を表し、後ろには「期問」を表す語句がきます。「その期問中ずっと」か「その期間の間のあるとき」の意味を表します。

12.for
~に向かって/~の間/~を求めて/~のために・~にとって/~の代わりに
「方向」を表します。時間の意味では、数字をともなう「かかった時間」に重点が置かれます。「目的/利益・恩恵/代理」などの意味もあります。

13.about
このあたり/およそ~/~頃/~について、関して
対象の「周辺」を表し、そこから「およそ~/~頃」の意味が生まれます。「~について、関して」という「関連」の意味も表します。

14.around
〜を回って/~頃、~前後
対象の周りをぐるりとひと回りする「周囲」のイメージです。時間や数字で言えば「~頃、前後」漠然とした意味合いになります。

15.into
~の中へ/~へ変化して
inとtoを合わせた語で「空間の中への移動」を表します。抽象的な空間への移動も表し、そこから「変化」の意味になります。

16.over
~の上方に/~を越えて
「下の物に接触しない上のほう」、または「弧を描くように対象の上を接することなく越えていく」イメージですが、「全体を覆う」イメージもあります。

17.away
離れて
「距離的な意味合いで離れて」という意味です。起点を表すfromをともなうaway from ~は「~から離れて」を意味します。

18.off
離れて
いったん接していた物が、一気に離れるイメージです。「分離」を表し、「接触」のOnとは、反対の意味になる前置詞です。

19.under
~の真下に/~に達していない/~の最中で
「何かに覆われている、その真下に」がコアイメージです。「~の下」から「達していない」や、「~の最中で」という意味も表します。

20.below
~より下の方に/〜より下位に
基準やほかの物との比較における上下高低の関係での「より下、低いほう」というコアイメージで、単なる「位置関係」を表します。

21.across
~を横切って~の向こう側に
「平面上をこちら側のA地点から向こう側のB地点まで、垂直に横切って」がコアイメージです。「~の向こう側に」の意味も表します。

22.behind
~の後ろに/〜を支持して
場所や位置関係での「~の後ろに、背後に」の意味です。また抽象的に「~の後ろに控えて/~を支えて」を表すこともあります。

23.beyond
~を越えて/~に及ばない
「何かを越えた向こう側」のイメージです。具体的な時間や場所だけでなく、抽象的な「範囲/限界」を越えることも表します。

24.with
~と一緒に、共に/〜を使って/~と、~を相手にして
「~と共に」の意味で「同調/同伴」がコアイメージです。「手段」の意味にもつながります。「対立」を表すこともあります。

25.without
~なしで、~を持たずに
with「~と一緒に、共に」をoutで否定する語です。「~なしで、~を持たずに」という、withとは反対の意味になります。

26.as
~として/~のときに、~の頃に/~のように
「誰か(何か)の役職/機能として」や、区切られた「(ある時間帯)のときに~の頃に」、「~のように」という意味になります。

27.against
~に反対して/逆らって
元の意味は「何かに逆らって力や圧力を加える」で「反対/対立」がコアイメージです。そこから「~に反対して/逆らって」という意味になります。

28.after
~のあとに、後ろに/~を追って、求めて
「~のあと、後ろ」がコアイメージで、「時間や順序の後ろ」を表します。そこから「~を追って、求めて」の意味も生まれます。

29.of
~の/〜からなる
非常に意味が多い前置詞ですが、一般的に「属性/関連性」を表します。そこから「材料/原因」の意味にもなります。

30.between
~の間に
「2つ(2人)の間に/中間に」がコアイメージです。2者は人だけでなく、時間や数量、場所などになることもあります。

31.among
~の間に/〜の中に、囲まれて
「同質のものに囲まれた」イメージで、「通例(3つ以上)の物に囲まれて、~の中に/~の間に」という意味になります。

32.before
~の前に/~に先立って
時間や順序の前後関係での「前」がコアイメージですが、「場所」での「前」を表すことはほとんどありません。after「~のあと、後ろ」と対になります。

本書の使い方

本書は、ネイティブがどんな感覚で前置詞を使うのか、マンガを読みながら、楽しく学習できるように構成しています。

1レッスンの基本構成
楽しみながら学べるマンガ
解説する前置詞の意味合いの違いが、マイクと翔太、葵の繰り広げる楽しいマンガで覚えられます。

まず、このレッスンの表現をマスター!
「違いをみてみよう!」では、このレッスンで紹介する前置詞や表現のコアイメージや使い方の違いなどを解説しています。

前置詞のイメージをビジュアルで理解!
前置詞のビジュアルのイメージ図をアイコンで表示しています。前置詞のイメージを理解すれば、使い方の違いがよくわかります。

ステップアップした表現を学ぶ
「理解を深めよう!」では、前置詞を使ったさまざまな表現を解説しています。

図解入りでわかりやすい!
前置詞の図解も豊富に掲載しています。本文とともに図解を見ることで、より理解を深めることができます。

Quiz
レッスン内容をクイズでおさらい
最後に、「Quiz」を解いて、このレッスンで学んだことを復習しましょう。

本書の使い方

付録
前置詞のイメージをビジュアルで理解!
巻頭には、本書に掲載したすべての前置詞の「ビジュアルのイメージ図」を掲載しています。イメージを理解することで、前置詞の使い方を応用できるようになります。

ネイティブがよく使う表現もマスター!
章末には、「ネイティブがよく使う!前置詞を使ったフレーズ」を掲載しています。「日常フレーズ」「ビジネスフレーズ」を紹介しているので、ぜひいろいろな表現を覚えて使ってみましょう。

デイビッド・セイン (著)
出版社: 西東社 (2013/3/5)、出典:出版社HP