とっさに使える英語を覚えよう
英語を話さなければいけない場面は日本でもたくさんあります。そして、さらにそれは増えていくことでしょう。本書は、海外旅行・ビジネス・観光案内などシーンごとに使われそうなフレーズをまとめてあります。また、難しい表現や単語は使われていないため、英語に苦手意識があってもつまづくことなく英語の練習することができます。
難しい単語も構文も必要ナシ!
「たった3語で、いきなり話せる風」になるとっさの英語フレーズ集!
「英語でなんて言えば伝わるかな」と必死で考えていたら、
タイミングを逃して、結局何も言えなかった….!
こんな経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
「ここは初めて来た」と言いたいとき
This is my first time to come here.
①I’m ②new ③here.
ここは初めてなんです。
ほら、This is my first time to come here.なんて長い英語を話さなくても、たった3語の短いフレーズで、言いたいことは十分伝わりますよね。とっさのときにすぐに口に出せるよう、短くて便利なフレーズをたくさん覚えてしまいましょう!
しかも!シーン別で探しやすい!
海外旅行 ビジネス 観光案内 接客 気持ちを伝える
さらに「聞く」「マネる」練習で自然に身につく!日本語→英語 リスニングCDつき!
CONTENTS
巻頭特集1
難しい単語も構文も必要なし! たった3語でいきなり話せる風!
巻頭特集2
「短く、スマートに!」
「言いたいことを3語で伝える秘訣5
本誌の構成と使い方
第1章 海外旅行のとっさの英会話
海外旅行で役立つイラスト英単語集
第2章 ビジネスのとっさの英会話
ビジネスで役立つイラスト英単語集
第3章 観光案内のとっさの英会話
観光案内で役立つイラスト英単語集
第4章 接客のとっさの英会話
接客で役立つイラスト英単語集
第5章 気持ちを伝えるとっさの英会話
自己紹介で役立つ単語とフレーズをマスター!
音声ファイルをダウンロード&再生しよう!
巻頭特集1
難しい単語も構文も必要なし!
たった3語でいきなり話せる風!
海外旅行/ビジネス/観光案内/接客…本誌は、シーン別にまとめた「とっさの英語」フレーズ集です。3語以内のカンタンな英語だけでも、ちゃんと伝わることを体感できるはず。まるごと覚えて、どんどん使っていきましょう!
海外旅行で
英語でやり取りして海外旅行を存分に楽しみたい!
track-01
観光です。
Sightseeing. (1語)
入国審査でWhat’s your purpose of your visit?「来訪の目的は?」と聞かれたら、端的にこう答えましょう。
お勘定をお願いします。
Check, please. (2語)
飲食店でお勘定をお願いするときのフレーズ。このときはpleaseを必ずつけないと嫌な顔をされます。
トイレはどこですか。
Where’s the restroom? (3語)
公共の場所にあるトイレはrestroom。個人宅はbathroom(米)やtoilet(英)です。
注文していいですか。
Can I order? (3語)
メニューを持って手を挙げても大丈夫ですが、簡単なフレーズなので使ってみましょう。
これをいただきます。
I’ll take this. (3語)
買いたいものを選び終わり、「これにします」と伝える表現です。buyではなくtakeを使いましょう。
大人2人です。
Two adults, please. (3語)
チケットを買うときなどのフレーズ。性別に関係なく「大人」はadult、子どもはkidかchild。ここでもpleaseをお忘れなく。
道に迷いました。
I’m lost. (2語)
いざというときのために覚えておきましょう。lostは「道に迷った状態にある」という意味です。
おつりはいりません。
Keep the change. (3語)
タクシー下車時におつりをチップにするときの表現。相手のメリットになることにはpleaseは不要です。
ビジネスで
自分の意思を英語できちんと伝えたい!
track-02
私は正社員です。
I work full-time. (3語)
これはfull-timeを副詞「常勤で」という意味で使った表現です。非常勤の場合はI work parttime.と言います。
転職します。
I’ll change jobs. (3語)
転職はAの職業からBの職業に変わることなので、jobsと複数形で言いましょう。
彼女は昇進するでしょう。
She’ll be promoted. (3語)
日本語では「昇進する」ですが、英語では会社の方針で昇進させられると考え、受け身を使います。
彼は私の上司です。
He’s my boss. (3語)
「上司」は、bossが一番言いやすくわかりやすい単語です。
例の件、どうなってる?
How’s it going? (3語)
「それはどのように進んでいるか」という英文で表現します。このフレーズは、「調子はどう?」というくだけたあいさつとしても使います。
電話に出てね。
Get the phone. (3語)
同僚や部下などにはpleaseを使わずに言っても大丈夫です。
彼はただ今外出中です。
He’s out now. (3語)
「外出」はカンタンにoutで表現できます。out of town「出張に出ている」もよく使う表現です。
データを集めよう。
Let’s gather data. (3語)
チームに「~しよう」と呼び掛けたり誘ったりするときは、<Let’s +動詞.>を使います。
観光案内
困ってる人がいたら英語で手を貸してあげたい!
track-03
何かお困りですか。
You need help? (3語)
カジュアルな言い方では、このように肯定文の文末を上げて言うだけで質問文になります。
ついてきてください。
Please follow me. (3語)
道を尋ねられ、その場所が自分の行く方向と同じだったら、こんなひと言でおもてなしをしましょう。
まっすぐ行ってください。
Go straight. (2語)
道案内でよく使う表現。道案内も相手のメリットになることを教えるので、pleaseはつけません。
渋谷行きです。
Bound for Shibuya. (3語)
電車の行き先はで伝わります。boundの前にIt’sが省かれています。
約 10 分です。
About 10 minutes. (3語)
目的地までの所要時間を伝える、もっともシンプルな表現です。
ご案内しましょう。
I’ll show you. (3語)
道を聞かれ、そこまで連れていってあげる場合には、このように言うこともできます。
すぐそこです。
Right over there. (3語)
over there「あそこに」。この表現でのrightは「すぐ」「ちょうど」という意味です。
写真を撮りましょうか。
Take your picture? (3語)
Shall I 〜?「~しましょうか」の Shall Iを省いて短くした表現です。
接客
海外からのお客様を英語でおもてなし!
track-04
海外からのお客様を 英語でおもてなし!
2名様ですか。
Two of you? (3語)
店に入ってきたお客様の人数を確認するときの表現です。客数に合わせた数字を使います。
メニューをどうぞ。
Here’s the menu. (3語)
相手に何かを差し出したり手渡したりするときは、<Here’s+渡す物.>を使います。
ほかにご注文はありますか。
Anything else? (3語)
注文が終わりそうなとき、それで全部かどうかを確認するときはこう言います。
お待たせしました。
Here’s your order. (3語)
配膳する際に添えるひと言です。ひどく待たせたとき以外はsorryは使いません。
お似合いですよ。
You look great. (3語)
試着室から出てきたお客様にはこのひと言を。直訳は「あなたは素敵に見えます」です。
確認してまいります。
Let me check. (3語)
日本語で頻繁に使う「~させていただきます」に当たるのが、このです。
現金とカードのどちらでお支払いですか。
Cash or charge? (3語)
Aor B?の形の質問文では、文の終わりを下げて言います。
こちらがおつりです。
Here’s your change. (3語)
おつりを渡すときはThank you.でもよいですが、手渡しの定番フレーズ<Here’s~.>も使ってみましょう。
自己紹介
英語で自分のことを伝えて友だちを作りたい!
track-05
こんにちは、僕は真二です。
Hi, I’m Shinji. (3語)
Hi.はカジュアルなあいさつです。フォーマルな場面や目上の人にはHello.が無難です。
ナオと呼んでください。
Call me Nao. (3語)
下の名前や愛称、長いので言いやすく短くした名前などで呼んでほしいときに使います。
私は京都出身です。
I’m from Kyoto. (3語)
出身地は<I’m from + 地名.>で伝えます。「都道府県」はいずれもprefectureと言います。
私は看護師です。
I’m a nurse. (3語)
職業を伝える一番シンプルな表現です。p.120~の「自己紹介で役立つ単語」も参照してください。
気持ち
うれしい、楽しい、悲しい、困惑…. 英語で気持ちを伝えたい!
track-06
やったあ!
I made it! (3語)
何かを成し遂げたときや何かに間に合ったときなどに使う感情表現です。
やったね。
Give me five. (3語)
何かを成し遂げた人と手のひらでタッチするときにこう言います。fiveは片方の手のひらを指します。
最悪だ。
This is awful. (3語)
ひどい状況を嘆くときの表現です。似た単語のawesomeは「素晴らしい」なので間違えないように。
本気で言っているんです。
I mean it. (3語)
自分が言ったことが冗談ではないことを念押しする表現です。I’m serious.とも言います。
巻頭特集2
短く、スマートに!言いたいことを3語で伝える秘訣5
言いたいことを「短く、スマートに!」まとめるには秘訣があります。
3語で伝えるポイントを押さえておきましょう。
秘訣01 「主語」を省かないで考える
日本語では、相手に「上手に泳ぎますね」と言ったり、仕事で都合を言うときに「都合がつきます」と答えたりします。つまり、文の主語は言わなくても通じるし、「です・ます」さえ付いていれば、ぞんざいな言い方にはなりません。
でも、英語は、文の組み立ては主語からを基本にしている言葉です。「普段は省いている主語をまず言う」という意識が、文を組み立てる上で大事です。
track-07
あなたは、上手に泳ぎますね。
You swim well.
私は、都合がつきます。
I’m available.
このように主語をまず言って「あなたは〜だ」「私は~だ」「私は〜する」という形にすることが、3語で短く言うポイントの1つです。
秘訣02 英語の語順に慣れる
英語は日本語と違い、主語の次に動詞が来るという基本構造を持っています。日本語はは助けが/必要です」という語順ですが、英語ではI/ need / help.という語順になります。<主語+動詞>を真っ先に言えるようになれば、そのあとに続く語を言いやすくなるだけでなく、<主語+動詞>まで言うと、相手はこちらの言いたいことの予測を付けてくれます。
私は 必要です。 助けが
I need help.
秘訣03 難しい言い回しは短く分ける
受験英語を経験してきた私たちは、難しい文章を読むための知識がインプットされています。例えば、文を読むときには関係代名詞や分詞などの知識が必要ですが、日常会話でそうした文法を使った長い文を話すことはまれです。長くて難しい言い回しを避けるには、短い文に分けて言えばいいのです。
あそこで歌っているのが上司です。
The man singing over there is my boss.
彼は私の上司です。
He’s my boss.
彼は歌っています。
He’s singing.
over there 「あそこで」は、指で示せば言う必要はありません。
秘訣 04 完全な文で会話しなくていい
英語の文の基本は〈主語+動詞>から始まりますが、海外旅行や日本など、カジュアルな場面になればなるほど、主語あるいは〈主語+動詞〉を省き、要点になる語句だけでやり取りをすることが多くなります。例えば…、
テや日本国内での道案内 主語+動詞>を省き、要点に
track-08
外国の街角で…
「ここには来たことがあるの?」
Have you ever been here?
学校英語の答え方
「いいえ、ありません。来るのはこれが初めてです」
「いえ、初めて」
No, I haven’t. This is the first time to come here.
実際の会話で多い答え方
No. My first time.
入国審査で…
どのくらい滞在の予定ですか。
How long will you be staying?
9月10日までです。
Until September 10th.
ll be stayingを省いても通じます。
秘訣05 中学英語の基本動詞を使い回す
日常会話で使う動詞だけでも数はとても多く、これから覚えるのは大変ですが、中学校で習った基本動詞のhave、get、make、take、putなど、いくつもの意味をもっている動詞を使いまわすことによって、主語は言えるのにその先が続かないという問題をクリアできます。手持ちの接書やサイトを読んで、基本動詞の用法を1つでも多く身に付けましょう。
例えば…、
takeを使い回した例
商品を買うとき
これにします。
I’ll take this.
観光名所で
僕が写真を撮るよ。
I’ll take pictures.
手間取っている人に
ゆっくりでいいよ。
Take your time.
外国の人たちは、あなたが完璧な文章の英 語を話すなんて思っていません。多少舌足らずに思われても、手っ取り早く3語程度での会話表現を身に付け、英語で意思が通じたときの喜びを体験しましょう。そこからぐ~んと、会話力が伸びていくのです。
本誌の構成と使い方
イラストIMG_2197.JPG省略
学習効果を上げるには
文字を目で追っているだけでは表現力は身に付きません。3語フレーズや単語音声は1つずつ、「日本語→英語」の順でCDに収録されています。家事をしながら、あるいは車を運転しながら音声を再生し、日本語が聞こえたら、その英語フレーズや単語を音声と一緒に発音しましょう。日本語のあとですぐに言えるようになることがゴールです!