洋書を選ぶときのポイントは背伸びしないこと
「いつか洋書や英字新聞を読めるようになりたい」と思って英語を勉強し始めた人も多いのではないでしょうか? 私自身も子供の頃に日本語で読んだハリーポッターを英語で読めるようになりたいと思って英語の学習を始めました。なので、皆さんの気持ちはよくわかります。そこで、洋書を読みたいと思っている人のために、選び方のちょっとしたコツをご紹介します。
個人的に洋書を選ぶときに大切なのは、自分のリーディングレベルを知ることだと思います。洋書を手に取っても途中で挫折する人にありがちなのが、難しすぎる本を選択してしまうことです。私が初めて洋書を手に取ったのは、イギリスへの一人旅の帰りの空港内です。イギリスへの旅を通して英語熱が高まり、「機内で洋書を読もう」と意気込んで洋書を購入しましたが、表紙のカジュアルさとは裏腹に中身は難しく、全く内容が理解できませんでした。
私のような失敗をしないためにも、TOEICのスコアが860点以下の人には、マクミランリーダーズ(Macmillan readers)という英語が母語ではない人向けに作られたシリーズをオススメしています。このシリーズはレベルが6段階にわかれており、自分の好きなカテゴリーを選ぶことができます。また、洋書専門店でなくても、普通の書店や図書館でも見つけることができます。
書籍のレベルについては、公式サイトに掲載されているレベルチェックテストを受けてから決めても良いでしょう。テストを受けて自分のレベルがわかったら、好きなジャンルの本を探します。サスペンスやサイエンス、ラブロマンスなど多種多様なジャンルを揃えているのもマクミランリーダーズの魅力です。自分の興味のないカテゴリーを選択してしまうと、読書意欲が削がれてしまい、挫折の原因となってしまいます。なので、自分の嗜好に合ったジャンルか、よく知っているジャンルの作品を選ぶようにしましょう。マクミランリーダーズ カタログを参照すれば、物語の概要を知ることができるので選ぶときに役立ちます。
ここで紹介したマクミランリーダーズシリーズの最高レベル(レベル6)が読めるようになれば、ネイティブが書いた洋書でも読み進めることができると思います。洋書を読むといっても、始めからネイティブ向けの本を選ぶのではなく、非ネイティブ向けの本を選んで徐々にレベルを上げていく方が良いと思います。
北九州市立大学外国語学部英米学科を卒業。学生時代は英会話カフェの立ち上げから運営まで携わる。外資系企業のIKEAや九州最大手塾英進館の英語講師、オンライン英会話のレアジョブでの勤務を経験。現在はワーキングホリデーを取得し、ニュージーランドのクイーンズタウンに在住。現地のホテルで仕事をしつつ、日本人の英語学習者に向けてオンラインの英語学習コーチングサービスを提供中。