洋画で英語を学習したいなら専用テキストがオススメ

海外ドラマや映画で学習するなら“事前の準備”が大切

英語力の中でも会話に必要なリスニング力を鍛える方法の1つに海外ドラマや映画を見る方法があります。この方法の何が優れているかというと、手軽で誰でも始めることができ、日常会話が豊富な点です。また、字幕ありなしの設定ができるので、幅広いレベルの人が取り組めます。この方法で学習すると、ドラマも映画も日常会話がメインなので、実際の会話で使えるフレーズに対応できるようになります。

このように映画やドラマを見るという学習方法は利点だらけのように思えますが、いざ挑戦してみると、全く聞き取ることができないこともざらです。全然聞き取れないと学習意欲が落ちてしまい、学習をやめてしまいがちです。映画やドラマで学習したいと思っているけど、続けられないかもしれないと不安な人たちに、映画を見る前の下準備として、リスニングの書籍をご紹介します。ここで紹介する書籍にチャレンジすれば、スムーズに映画での学習に移行できるようになります。

「たった2秒の英語フレーズ150」(フォレスト出版)

勝木龍(著)
出版社:フォレスト出版(2011/11/24)、出典:amazon.co.jp

2〜3語程度で構成されるフレーズが150種類収録されています。この本では、細かい文法に縛られずに、短文を組み合わせて会話をすることを目的としています。どういった場面で使うかわかりやすく、フレーズを覚えればすぐに活用することができます。例文が少ないので、文章の中で理解したい人には向いていません。収録されているフレーズは映画の中で使われることも多いので、下準備の教材として活用できそうです。

「ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版」(ディーエイチシー)

森田 勝之(著)
出版社:ディーエイチシー;新装版(2007/9/4)、出典:amazon.co.jp

本書は、ドラマ仕立てに進められており、各チャプターに挿絵と会話文、解説が書かれています。学習方法は、挿絵を見て場面を想定し、付属の音声CDを聞きます。そして、英文を見て聞き取れなかったところを確認します。その後、解説を読んで音の強弱を理解するという方法です。英語が聞き取りづらい理由の1つに、英語の音の変化の多さが関係しています。この本では、英語の強弱と話すときのリズムを学習することを目的としています。単語や文法の知識があり、リスニング力を上げたい人を対象とした書籍と感じます。

「英語でドラマを楽しもう!」(アルク)

HMアーカイブ編集部(著)
出版社:アルク(2012/5/25)、出典:amazon.co.jp

「キクタンシリーズ」を発行しているアルクが出版している本です。映像がないラジオドラマを聞くことによって、聞き取る力を伸ばすことを目的としています。特徴として、各話が長めの会話になっています。会話の前の扉絵では、聞き取る時の課題が載っています。また、ページの下部には重要な単語と構文がまとめてあるので、分からないところも調べやすいです。本書は、文章に対する解説が少ないので、1つ1つ細部まで理解したい人には向いていません。どちらかというと聞き取る力を伸ばしたい人に向いている書籍です。

「海外ドラマはたった350の単語でできている」(西東社)

Cozy(著)
出版社:西東社(2017/4/14)、出典:amazon.co.jp

簡単な英語で会話をすることをコンセプトにしている本です。全ページカラーなので、英語が苦手な人でも取り組みやすいです。海外の映画は10000万語以上単語が使われていますが、セリフの80パーセントが350種類の単語で構成されています。しかも、そのほとんどが中学生レベルの英語です。巻末に練習問題が収録されていますが、多くの会話文を耳で理解したい人には向いていません。逆に旅行などで簡単なフレーズで英会話をしたい人におすすめできます。

英語を聞き取る力をつけるために海外ドラマや映画を見ることは、英語のレベルに関係なく多くの人に有効な方法です。しかし、英語上級者ではない人にとって、いきなり字幕なしで映画を見ても理解できる人は少ないです。出だしでつまずかないように、映画を見る前の準備体操として、紹介した本を活用するといいと思います。全く聞き取れない状態で取り組むよりも、格段に英語を聞く取るスピードが速くなるはずです。ネイティブが話す英語は癖が強かったりするので、日常会話に慣れておくことで対応しましょう。