パーソナル英語ジムの利点は? ENGLISH COMPANYが話す英語学習で大切なこと

 


 

パーソナルジムが増えている理由とは?

これまで、英語学習というと英会話スクールやオンライン英会話で学習する人が一般的でしたが、最近は「コーチング式」の英会話スクールが注目されています。コーチング式の英会話スクールは、画一的なカリキュラムではなく個々人に合わせたプログラムを組んで進めることが売りです。では、実際どんな風に進めるのか、話を詳しく聞いてきました。

そこで、2015年の5月から事業を開始し、東京・横浜・京都・大阪・神戸と13店舗のコーチングスクールを運営している「ENGLISH COMPANY」にパーソナルトレーニングでは、どんな方法でトレーニングをしているのかを聞いてみました。今回、インタビューに答えていただいたのは、「ENGLISH COMPANY」を運営している株式会社恵学社の代表取締役を務める岡健作さん。

English Leaf編集部(以下、編集部):今回は取材を受けて頂きありがとうございます。最近、コーチング形式のパーソナルジムを見かける機会が増えました。個人だけではなく、法人が導入している事例もありますが、コーチング式のパーソナルジムが伸びている理由はどこにあると思いますか?

岡健作さん(以下、岡さん):企業の英語に対する考え方が「英語ができたらいいよね」から「英語ができないとマズイよね」に変化したからだと思います。大企業では需要に対して英語を話せる人材が不足しがちですし、また人事などの部署でも、国際化が進んでいることもあり、英語での対応が求められるケースがあります。そういった文脈で「上司が外国人になってしまった」とか「3ヶ月後には海外赴任だ」などの切迫した状況が生まれていることが原因だと思います。

ENGLISH COMPANYを運営する株式会社恵学社の代表取締役を務める岡健作さん

編集部:企業の英語への切迫度の変化というところが1つポイントなのですね。英語の学習法というと、オンライン英会話や英会話教室を思い浮かべますが、コーチング式とはどの点に違いがあるのでしょうか?

岡さん:そもそも単純に「英会話をしたいから英会話スクールに通う」というのは、だれにでも有効だというわけではありません。言語習得のプロセス全体を考えたときに、いわゆる「英会話」、ネイティブと英語で会話をするという形のトレーニングはより基礎的なスキルを身につけてから取り組むのが良いと言われています。例えば、英語を聞き取れないというレベルの人が英会話をしたとしても、相手の言っていることが分からないし、自分も言いたいことが言えませんよね。そういう状態でむやみに英会話に取り組んでも効果は限定的です。聞き取れないというレベルなら、まずはリスニングのスキルを向上させることから始めなければなりません。

学習する上で大切なのは習慣化すること

編集部:英会話練習が万能ではないというのは意外です。では、パーソナルジムではどのように学習を進めるのですか?

岡さん:言語習得のプロセスを簡単に説明すると、単語や文法などの知識の下地があって、その上に聞いたり読んだりするインプットのスキル(これを専門的にはレセプティブ・スキルといいます)。その後、書いたり話したりできるアウトプットスキル(同じく、プロダクティブスキル)があります。そして言語習得の科学である「第二言語習得研究」という学問では、インプットスキル→アウトプットスキルの順に学習すると効率が良いと言われています。私たちは第二言語習得研究に基づいて「学習者がどこに課題を抱えているか」を分析した上で、その人に合ったトレーニング方法を提供しています。もちろん、その方に英会話が必要な段階であれば、英会話トレーニングも提供しています。

ENGLISH COMPANYのスタジオ。アロマの資格を保有している者がおり、集中できる環境を作っている

編集部:3ヶ月の短期集中型のトレーニングと聞くと「キツい」というイメージがあり、途中で投げ出さず、最後まで続けられるか不安です。

岡さん:3ヶ月の中で最大限の結果を出すということはもちろん大事ですが、我々は「どのように学習を習慣化していくか」ということを重視しています。よくモチベーションという言葉を聞きますよね? でも、モチベーションはそもそも「上がったり下がったりするもの」で、波があるものなのです。ですので、モチベーションを高くするというアプローチは、「始める」ということのためには間違いなく有効ですが、「継続する」という面ではあまり効果のあるものではありません。継続するためには決意やモチベーションより、習慣化が大切なのです。例えば、歯磨きは毎日続けられますよね。継続できている人が大半だと思います。これはモチベーションがあるからというより、習慣になっているからです。ですから、3ヶ月のトレーニングの中で英語学習を習慣化するということを重視しています。

編集部:ENGLISH COMPANYでは英語学習を「習慣化」する上で、どんな取り組みをされていますか?

岡さん:まずは「無理をしない」ということを大切にしています。生活習慣を変えることは案外難しいことです。そのため、できるだけ生活を変えない範囲、たとえば毎日1時間だけ学習するというような小さなハードルから始めます。1日のスケジュールを15分単位で細かく分解すると、何かをやめる必要のない隙間時間がいくつもあるはずです。例えば、1日に15分の空き時間が8コマあるなら、2時間使える時間があります。その内の1時間に当たる4コマをご自身で選んで学習の時間に当ててもらいます。そうすると何かをやめて学習するわけではないので、習慣化しやすくなります。

1日の中で15分の隙間時間を見つけ、習慣化するためのカード

編集部:元々空いている時間を使うなら、確かに無理なくできそうな気がします。

岡さん:その他にも、行動をスモールステップに分けて習慣にしていく方法もあります。単語を覚えるなら、「単語帳を手に持つ」というところから習慣化していきます。このように言うと、「そんなこと?」と思うかもしれませんが、「単語帳を毎日手に取る」という習慣をお持ちの方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。単語帳を手に取ることを3日続けたら、手に取ることまではある程度習慣になります。では、次の習慣はというと「開くこと」になります。開いたら見ない人はいませんし、見れば覚えようとします。このように習慣として定着させています。

編集部:全ての行動が科学されているのですね。

岡さん:ENGLISH COMPANYの頭に「Study Hacker」とついています。気合いとか根性で乗り切るのはHackしている感じがしないと思うのです。私たちはモチベーションも継続も学習方法も全てHackしていきたいという思いでENGLISH COMPANYを運営しています。

取材の後、1時間ほど体験授業を受けさせてもらいました。英会話のように会話ではなく、英語学習における課題発見や、見つかった課題に応じたトレーニングをメインに行っており、短時間の授業でも発音やリスニング力が向上しました。科学的なアプローチをすることで、独学なら1年かかるところを3ヶ月で終えることができるということにも納得です。これまで何となく学習してきて成果が出ていない人は、ぜひ試してみると良いかもしれません。

取材協力:ENGLISH COMPANY