各公式問題集の違いとは?
現在、新テスト形式対応のTOEIC®L&Rの公式問題集は、1〜9・10・11と年に1〜2冊のペースで販売されています。全ての巻号ともに見たところではそれぞれの巻号での色の表紙に違いはあれど構成としては大きな違いはなさそうに見受けられますが、3〜には音声データがダウンロードできるようになりました。それ以外の構成面での変化はほとんどありませんが、各問題集に収録されている問題の難易度は異なっています。
【公式TOEIC 問題集 7の中身を確認! – 実際に解いてみました、難易度は?】
【TOEIC公式問題集6も出ました。【6】の中身とレベルの変化もチェックする】
もちろん、1から11まで全部揃えて学習しても構いませんが、「1番はじめに取り組むならどれが良いか」を調査しました。というのも、問題の難易度にバラつきが見られるので、本番より簡単だと問題集に取り組む意義がありません。効率的に目標のスコアを手にするには、傾向・難易度ともに本番と同じレベルでないとならないのです。また、ここでは、公式問題を活用した学習方法についても触れていきます。
まずは、TOEIC®L&Rの公式問題集の1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11の特徴を以下のようにまとめました。
・値段は「1〜4」までは2,800円、「5〜」は3,000円と最新版だけ少し価格が高い(税抜)
・問題の形式(パート分け)は同じだが、問題の難易度が異なる
・本体の構成に変化なし(全てテスト2回分と解説)
・3から音声データのダウンロードが可能
・問題集の番号が5〜は難易度が高め
では、現行テストの難易度に最も近いのはどれでしょう?
結論: TOEIC公式問題集1冊どれを買うべきと言われれば?
結論を先に言ってしまうと、問題集ごとにバラつきこそあるものの最新バージョンである「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 」で番号が高いものを購入しましょう。
ですので『公式TOEIC®L&R 問題集11』が、現行テストに一番近いでしょう。また、『公式TOEIC®L&R 問題集10・9・8』も最新のテストと遜色ないレベルなので、すでそれらを保有している人は新たに買い直さなくても良いです。
現在、直近は公式問題集11・10・9が発売されていますが(7の中身も確認する)、傾向として出版日が古いほど、難易度が簡単になっています。特に、問題集1〜4の難易度は以降の問題集よりも低く設定されているように感じます。裏を返せば、年々、TOEIC®の難易度が上昇しているということでもあります。肌感覚ではありますが、9・10・11の方が1よりも20%程度難易度が上がったように思えます。ですので、公式問題集の購入を検討している場合は、最新版を購入することをオススメします。
TOEIC公式問題集は何冊やるのが良いか?力を入れてスコアアップを望む時は?
1冊を選ぶならば最新号ということをお伝えしましたが、現在は11冊も出ており、様々な使い方もできます。
1冊だけの購入ですと(直近の巻号)、その1冊は最後までやらずにおくというやり方でなく、一番先に見て傾向を掴むようにしましょう。1冊だけの場合は、それが腕試しとして最後にやってみたいという気持ちがあるかもですが、それはTOEICだけでなくどの試験についても直近になる過去問を先に見るのは鉄則です。
しかしながら、数冊のTOEICの公式問題集を買うことができましたら、TOEIC公式問題集の5以上購入すると良いでしょう。例えば10と9をひたすら練習でやりこみ、最後に11を本番を想定した直前模試のように使うことができます。この辺りは、ご自身のスケジュールや、確保できる時間を見て取り組みましょう。
各パートの難易度について – 徹底的に直近のものをやり込みましょう
ここからは、各パートの難易度について説明していきます。まず、リスニングパートではパート2の難易度が上昇しています。パート2の形式は、紙に設問と選択肢が記載されておらず、音声を聞いて後に続く文章を選ぶものです。パート2ですが、答えが直接的ではなく、間接的であるというのが最近の傾向であり、聞き取ることがで着るだけでは、正解に繋がらないということがあります。公式問題集9・10・11のパート2は、最新試験の傾向と難易度に準拠しています。また、パート3と4については、イラストや図、表を用いた視覚的な問題の難易度が上がっているように感じるので、集中的に取り組む必要があります。
次にリーディングパートでは、パート8の長文穴埋問題とパート7の読解問題が難化傾向です。パート6は4つの選択肢から空所に入るものを選ぶ問題です。特に空所に1文を挿入する問題は、設問を全て読まなければ解けないこともあり、確実に答えを絞るのが難しいです。800点を超えている人でも、癖のある問題に悩まされるのがパート6の特徴でしょう。またパート6については、問題集1と2の欠文問題は、そこまで難しくありません。同じく読解問題であるパート8の難易度も、直近のほうが難化傾向にあります。ちなみに、旧式問題集では、難易度以前に問題数も異なるため使うべきではありません。仮に現在のスコアが650点未満だとしても、難易度の低い問題集を使うのではなく、現行テストに近い公式問題(番号が高いもの)を使用するべきでしょう。
各問題集についてまとめると、どれも同じ形式ですが難易度と傾向に違いがあります。当然ですが、新しい問題集の方が、本番に近い状態で対策することができます。TOEIC®の勉強は、問題集を新しい順から進めていき、解法が理解できるようになるまで繰り返します。その後、文法問題や単語帳などを補助教材として取り組みましょう。TOEIC®テストはほぼ毎月実施しているので、時間の許す限り、何回も受験することをオススメします。
TOEIC公式問題集電子書籍/アプリ(PDF)
ちなみに、公式問題集は電子版などでのアプリで読めるものはありません。しかし、内容がかなりしっかりしており、公式問題集以外では untitledなどでのTOEIC教材は電子書籍の無料教材は多くあります。
TOEICに過去問はある?→韓国版を利用
また、日本ではTOEIC®の過去問は発売されていませんが、韓国では過去問が販売されています。もし、本番同様のレベルの問題を解きたい場合は、韓国版の公式問題集(過去問)を購入してみてはどうでしょうか。ハングルで解説が書かれているので、問題の詳しい解法や説明が知りたいという人には向いていませんが、問題を解くだけなら有効です。
原則的にTOEICは過去問を開示していませんが、韓国では開示を禁止していても市場に出回ってしまうため、TOEICを管轄しているETSも過去問を販売しているのです。オンラインでも手軽に手に入れることができるため、解説不要の上級者は購入を検討しても良いかと思います。しかしながら、現在こちらもまずは公式の日本版から手にするのが良さそうです。
【表紙が最新はよく変わるので注意しましょう】
公式問題集 – 時間がない場合は、最低でも苦手パートだけでも
またTOEIC公式問題集の話になりますが、まずテストまでで公式問題集をスキップして他の問題集をたくさん解いていてる人も多いのはないかと思います。一気にやると公式問題集の形式は、時間としてもかなりかかります。また解説が不十分なため学習にならないという場合などがあるかと思います。
しかしながら公式としてでている以上なとかちょっと分かりづらいなと思うところがあっても、その公式問題集が一番近いで本番に近いものであるには代わりありません。復習も解説が不親切なところは自分で自身の参考書で調べてみたり文法などだったらウェブサイトでも検索して解説に追加して説明をしておくなどで知識が増えてきます。800点以上などある程度点数がいくと、正解間違いで答えあわえしただけで、頭の中で解説が自身でつくれるようになります。
量的に本番まで時間がなく、やりおえないとしても、リスニングだけだったり、part別だったり(例えばpart7だけなど)をやってみて、苦手意識があるところはやることは必要です。本番までで実際の時間配分をpartだけでも知ることはメリット以外の何者でもありません。特にリスニングの場合は進むページはリスニングが一定で流れる以上、差はありませんが、リーディングに関しては時間配分に苦戦します。一度配分を確認しつつ進めましょう。
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