[音声DL付]スコア80突破ゼミ TOEFL iBT(R)テスト アウトプット強化編 スコア80突破ゼミシリーズ

TOEFLアウトプットSpeakingとWriting強化

ReadingやListeningは、なんとか届くとしてもSpeakingとWritingが得点源にならないと言う場合にも利用することができます。ハイスコアを最初から狙わず、最低限のポイントを定めるというやり方で、まずは非常に合理的な方法で学習するという形でついていける教材です。ライティング比較的早い段階でスコアを上げることができる傾向が見られるため、先に学習することでTOEFL対策へのモチベーションをグンと高めることが期待できます。

目次

はじめに
本書の成り立ち
本書の特長と学習の進め方
本書付属CD-ROM の内容と使い方
TOEFL iBTでスコア80を確実に取るために
TOEFL iBT におけるライティング&スピーキング・セクションの構成
著者紹介
ライティング・セクション突破ゼミ
ライティング・セクションの学習を進めるに当たって
プレゼミ Pre-Test
ゼミ1 設問タイプ別 Independent Task 攻略概論 &攻略演習
ゼミ2 設問タイプ別 Integrated Task 攻略概論 &攻略演習

スピーキング・セクション突破ゼミ
スピーキング・セクションの学習を進めるに当たって
プレゼミ Pre-Test
ゼミ1 設問タイプ別 Independent Task 攻略概論 &攻略演習
ゼミ2 設問タイプ別 Integrated Task 攻略概論&攻略演習

おことわり:
本書は、アゴス・ジャパンの TOEFL Test オンラインビデオ教材「パワーアップ80 +」(http://agos.co.jp/toefl80)のコンテンツをもとに、構成・編集したものです。収録している英文・問題は、アゴス・ジャパンが作成したものを使用しています。問題には学術的、専門的な内容も含まれますが、一部最新の情報ではないものや事実と異なるものも含まれています。また内容の真偽を問うたり、差別的な意図を含んだりすることは一切ありません。

はじめに

本書は、「TOEFL iBTで80点を取りたい」という目標を持つ方を対象とし、「80点を勝ち取るために必要なエッセンス」を凝縮したTOEFL iBTの対策本です。先に刊行した「スコア80突破ゼミTOEFL iBT® テスト」(アルク)では、ライティング・スピーキング・リーディング・リスニングの4セクションをひと通り学習できるように構成しましたが、本書では、アウトプットスキルに当たる「ライティング&スピーキング」に的を絞り、80点突破に必要な攻略法が確実に身につくように、より多くの問題や演習を取り入れてアウトプット力を集中的に強化していきます。

前述の『スコア80突破ゼミTOEFL iBT® テスト」を作成するに当たり、「本を使った独学で、最後までTOEFL 学習をやり切る」ことをコンセプトとし、「ライティング→スピーキング→リーディング→リスニング」の順に学習することを提案しました。本書でもこの順番に合わせて、「ライティング→スピーキング」の順で学習する構成になっています。

ライティングは、学習前と学習後に作成したエッセーの大きな変化を自分の目ではっきりと認識することができ、比較的早い段階でスコアを上げることができる傾向が見られるため、先に学習することでTOEFL対策へのモチベーションをグンと高めることが期待できます。また、プレゼンやスピーチなどを行う際は、先に原稿を書き、その原稿を何度も読んで練習し、本番では原稿を見ずに堂々と話す、という流れをたどる点を踏まえ、「書けるものこそ話せる」という見方を重視し、ライティング対策が終了した後にスピーキング対策を行っていきます。

本書と同時発売される「スコア80突破ゼミTOEFL iBT® テスト インプット強化編」も合わせて学習されると、80点突破に必要な攻略法をすべて学べて、「これで80点突破できる!」と自信を持って言える状態になっているでしょう。80点突破に向けていっしょにがんばりましょう!
2014年秋
アゴス・ジャパン
松園保則
土橋健一郎
ランス・モロー

本書の成り立ち

実際の授業と同じ指導内容
本書では、毎年多くの受講生の指導を行っているアゴス・ジャパンの実際のライブ授業とできる限り同じ構成で指導内容を再現しました。実際の授業では、「Pre-Test」、「攻略法の紹介と演習」、「Post-Test」の3部構成になっていて、本書でも設問タイプ別に同じ構成で学習します。

「Pre-Test」とは、「学習開始時にノーヒントで取り組む TOEFL iBT本番形式の問題」を指し、先入観のない状態で問題を体感するのと同時に、自身の現在の力を確かめることを目的としています。その後、各セクションの設問タイプごとに80点突破に必要な攻略法を習得し、必要な演習を徹底して行った後、最後に「本番形式のTOEFL iBT 問題」に当たる「Post-Test」に取り組みます。ここで、攻略法の有効性をしっかりと感じ取ることができますし、とりわけライティング&スピーキングのアプトプットでは、学習前と後に自分の目や耳で学習効果を実感することができるため、モチベーションアップにもつながります。

ライティング・セクションの学習について
ライティング・セクションでは、「お題」に対してエッセーを書く Independent Task とパッセージを読んでリスニングした後にエッセーを書く Integrated Task の設問タイプごとに、以下のような学習を行います。

Independent Task
1 アイデア出し&整理
エッセーに盛り込むアイデアを事前に整理します。本番で出題される可能性が高い「学習」と「仕事」に関する Question に目を通して、読み手(=採点側)が理解しやすく、エッセーに盛り込みやすいアイデアの特徴を学びます。また、そのアイデアをエッセーで活用しやすいように整理する方法を学習します。

2 3Sメソッド
「3S」は「エッセー全体の骨組みとなる3つの主要センテンス・グループ」を意味し、「General Statement(一般論)」、「Answer(答え)」、「Conclusion(結論)」、「Reason(理由)」、「Closing(締め)」が該当します。これらの情報の書き方をそれぞれ学び、「30分のうち最初の7分で 3S を作成し、エッセー全体の骨組みを固める」という 3S メソッドを習得します。

3 Reason: 応用の効くセンテンスパターン
3Sに該当する情報の中で非常に重要な役割を果たすのが、Paragraph 2とParagraph 3の冒頭に盛り込むReasonです。「1」を通じて整理したアイデアを、読み手(=採点側)が理解しやすく、なおかつ、その後の Example 作成につなげやすい書き方の特徴を学び、その特徴をもとに Reason 作成に役立つセンテンスパターンを習得します。

4 Example: 3つの記述パターン
Example(具体例)は、採点対象の中でも特に重要な位置づけになります。「Reasonに直結したExample」、「具体的なExample」、「ひとつのエピソードを掘り下げたExample」といった、高スコアに結びつきやすい具体例の特徴を学び、「情報追加型」、「問題解決型」、「問題未解決型」といった、Example 用の3つの記述パターンを丁寧に学習します。

Integrated Task
1 RBT
「RBT」とは「Reading-Based Template(リーディングをもとにしたテンプレート)」の略で、Integrated Task のエッセーで使うテンプレート(ひな形)を指します。「エッセー全体の構成が事前に決まる」、「語彙・文構造の幅が広い」、「語数が稼げる」といったメリットを持つRBTの英語表現を一つひとつ確認し、合計100語のRBTを覚えて使える状態にしていきます。

2 パラフレーズの基礎
Integrated Task 用のエッセーを作成する際には、PC上に表示されるリーディングパッセージの情報はコピー&ペーストせず言い換える(書き換える)ことが必要になります(言い換えのことを「パラフレーズ(Paraphrase)」と言います)。ここでは、「品詞を変える」、「プラス・マイナス・シフトする」、「構造を変える」といった「パラフレーズの基礎」を学習します。

3 リーディング&パラフレーズ
リーディングの制限時間「3分」間で、Main Theme(主要テーマ)をひとつ、Points(裏付け情報)を3つ読み取る演習を行います。この際、「E-memo(English memo)」というオリジナルのメモフレームを使い、効果的にメモを取る学習を行います。次に、「2」で学んだ項目を土台に、読み取った内容をパラフレーズする演習を行います。

4 リスニング&サマリー
講義を聞いてMain Theme(リーディングに対する賛成・反対)をひとつ、Points(リスニングの各ポイントに関する内容)を3つ聞き取り、リーディング同様に「E-memo」を使って効果的にメモを取る学習を行います。次に、リーディングとのつながりがきちんと伝わるように、聞き取った内容を要約する演習を行います(この要約を「サマリー(Summary)」と言います)。

スピーキング・セクションの学習について
スピーキング・セクションでは、最初にスピーキングにおける「7つのコツ」を押さえた後、設問を読んでスピーチする Independent Task とリーディングやリスニングで得た情報をもとにスピーチする Integrated Task の設問タイブごとに、以下のような学習を行います。

Independent Task
1 メモ取り&メモの確認
実際の TOEFL iBT のスピーキング・セクションでは、試験中にメモを取ることができます。Independent Task では、メモのサンプルを提示しながら、 Choice、Reasons、Detail がスピーキングの柱となることを確認し、メモを振り返りながらスピーキング内容を固めていく方法を伝授します。
2 テンプレートを活用したスピーキング
メモをもとにそれをどうスピーキングしていくか、手がかりとして使えるテンプレートを紹介します。トピックに対して自分の意見を伝える、または主張するのに使えるテンプレートなので、覚えてしまうとよいでしょう。

Integrated Task
1 リーディングパッセージの読み取り
リーディングパッセージを読んでからリスニング、スピーキングと進む Task 3、Task 4では、どうリーディングパッセージを読めばいいのか、そのコツをまとめています。メモの取り方と、その後のリスニングの内容をイメージするところまでを例題にふれながら学びます。

2 リスニングの仕方
Integrated Taskでは必ずリスニングがあり、Taskによって、会話か講義のいずれかをリスニングします。本書では、各 Task で何をポイントに聞き取ればよいのか、メモを取ればよいのかといったコツを伝えるほか、リーディングパッセージとの関連を考えるなど、リスニングを攻略するための方法を伝授します。

3 テンプレートを活用したスピーキング
リーディングとリスニングで作成したメモを活用し、話す内容をどう決めればいいのか、Taskごとにまとめています。ここでも、どんなトピックにも転用可能なテンプレートを用意しており、テンプレートを活用しながらスピーキングする力を身につけていきます。

本書の特長と学習の進め方
本書の特長
本書はライティング・セクションとスピーキング・セクションそれぞれについて「突破ゼミ」を設け、ゼミ形式でTOEFL iBT のスコアで80点を取るためのノウハウを学ぶ構成になっています。TOEFL iBTはオンラインで受けるテストですが、本書ではテスト形式を再現することには重点を置かず、アウトプット技能といわれるライティングとスピーキングのセクションでの80点獲得に向けた戦略や攻略法を提示することに主眼を置いています。

各セクションの構成と学習の進め方
各セクションの突破ゼミの構成と学習の進め方については、ライティング・セクションはp. 24 に、スピーキング・セクションはp. 174に詳細を記載していますので、学習前に必ず目を通すようにしてください。

・実際に読んだり書いたり(タイピングしたり)、聞いたり声に出したりしてほしい箇所を示しています。
・別冊を使用する箇所を示します。 P.の後の数字は、別冊のページ数を表します。別冊は本書巻末にあります。外して使用してください。
・筆記用具を用意してください。
・音声を使用する箇所に記しています。数字はMP3のファイル番号を示します。
・パソコンに入力する作業を示す際に使用しています。
・タイマーなどで時間を計る必要がある際に表示しています(MP3 音声をタイマー代わりに使用する箇所には提示していません)。
※記号を使用せずに、本文中で使用するものや参照するものについてふれている個所もあります。

本書付属CD-ROMの内容と使い方
収録内容
付属 CD-ROM については、本書の学習に必要な MP3 音声とPDF資料を収録しています。CD-ROMをパソコンのCD/DVDドライブに入れ、iTunesでファイルを取り込んでください。その手順は「ReadMe.txt」で説明しています。携帯音楽プレーヤーでの利用法や iTunes 以外の再生ソフトを使った取り込みについては、ソフトおよびプレーヤーに付属するマニュアルでご確認ください。
MP3音声
MP3音声はパソコンや携帯音楽プレーヤーなどで再生可能なファイル形式です。一般的なCDプレーヤーでは再生できないので、ご注意ください。
MP3ファイルには次のタグを設定してあります。
1出版社名(アーティスト名) : ALC PRESS INC.
2書名(アルバム名):スコア 80 突破ゼミ TOEFL iBT アウトプット強化編
PDF資料
別冊目次にpdfのマークが入っている資料については、CD-ROM に同じものを収録しています。
無料特典のお知らせ
●TOEFL iBTの本番形式のオンライン模擬試験を無料で体験することができます(本書に収録している問題とは別の問題です)。
●CD-ROMに収録している素材をダウンロードできます。
アルク「ダウンロードセンター」
http://www.alc.co.jp/dl/ にアクセスしてください。

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TOEFL iBTでスコア80を確実に取るために
TOEFL iBT について
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測る試験として、1964年に米国非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)によって開発されました。これまでに世界130か国、9,000以上の教育機関で、英語能力の証明、入学審査の基準などとして使われてきました。

TOEFL iBT(Internet-based Test)は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価する、コンピューターを使った試験で、「海外の大学・大学院」での学業・生活面で求められる高度な英語力を測る試験だと言えます。そのため、大学の講義で使用されるテキストや参考文献(論文形式)の抜粋がリーディング・セクションで出題されたり(多少、手が加わる可能性があります)、リスニング・セクションでは約4~6分の長さのさまざまな学術的な話題を掘り下げた講義を聞いたりといった内容で、かなり高度な英語力を問われます。

さらにスピーキングおよびライティング・セクションでの、「読んで聞いた内容を話す・書く」といった複数のスキルを融合した「Integrated Task」は、参考文献を読んで理解した情報(Reading)や講義を聞いて得た情報(Listening)をもとに、プレゼンテーション(Speaking)やエッセー・ライティング(Writing)を行う、といった海外の大学・大学院で必要とされる力に直結していると言えます。

TOEFL iBTとTOEFL ITP の違い TOEFL ITP は、団体受験のみが可能なペーパーテストです。ライティングとスピーキングのセクションはありません。一般的にTOEFLというと iBT のことを指し、海外の大学の入学基準なども iBT でのスコアが記載されているのが一般的です。

TOEFL iBT 受験に関して
受験方法については、以下のサイトで確認できます。
<国際教育交換協議会(CIEE) TOEFLテスト日本事務局>
http://www.cieej.or.jp/toefl/

テスト時間と設問数
各セクションの時間、設問数、そのほかの特徴は以下のとおりです。

図表1.テスト時間と設問数

セクション 時間 パッセージ・設問・課題数 備考
全体 詳細
Reading 60-80分 1パッセージ当たり20分で読んで設問を解く 1パッセージで12-14問 3パッセージ、
または4パッセージ
出題される。
Listening 60-80分 Conversation
(会話を聞く)
約3分の音声 1パッセージで5問 <Conversation 1本 + Lecture 2本>で1セット。1セットに付き17問が出題される。
これが2セット、または3セット出題される。
Lecture
(講義を聞く)
約4-6分の音声 1パッセージで6問
休憩―10分
Speaking 約20分 Independent 45秒で話す 2題 設問を読んで話す。
Integrated 60秒で話す 4題 ・Reading + Listening → Speaking
・Listening → Speakingの2タイプが出題される。
Writing 約50分 Integrated 20分で書く 1題 Reading + Listening → Writing
Independent 30分で書く 1題 設問を読んでエッセーを書く。

テスト時間の合計は約4時間。各セクションでメモを取ることが許されている。
スコアに反映されないと言われている問題が含まれている場合があるため、問題数合計に幅がある。どの問題がスコアに反映されないかは、受験者にはわからないようになっている。