TOEFL完全攻略 勉強法マップ

 


 

参考書・勉強時間が分かる!

本書は、TOEFLで高得点を取るために必要な勉強法をまとめている本です。初心者から上級者まで、幅広い層を対象としています。そのため、序盤では、TOEFLの概要や基礎知識から始めており、そこから各セクションでの勉強法をレベル別に解説しています。本書の後半では、スピーキングやライティングのテンプレートや試験場で気を付けること、著者の経験談と様々なノウハウが詰まっています。

 

はじめに

初めまして。Ryugaku Connectの古田能農と申します。この度は本書を手に取ってくださりありがとう ございます。この本はTOEFLで独学で高得点を取るために必要な勉強法を網羅した「TOEFL勉強本」に なります。英語の初級者から上級者までTOEFLで目標の点数を取るために必要な勉強法がまとまっています。

本書では主に次のような方をターゲットにしています。
・海外留学に興味がある方
・TOEFLのこと全く知らないけどどんなテストか知りたい方
・TOEFLのスコアを締め切りまでに提出しなければならず焦っている方
・TOEFLの勉強をこれから始めるけど何からすれば良いかわからない方
・TOEFLスコアが思ったように上がらずに困っている方
・塾等を利用せずに独学でTOEFLの勉強をしたい方
・英語学習全般に関心がある方

誰もが知っているTOEICテストに比べて、TOEFLというテストはその知名度の低さのせいか書店に行っても関連書籍はほとんどありません。インターネット上ではTOEFLの勉強法に関する記事はあちこち見られますが、断片的な情報であることが多く、また個人の経験談のみにもとづいて書かれていることが多いので、紹介されている勉強法もばらばらなことが多いです。これではTOEFLをこれから勉強する人が何を すればよいか迷ってしまうのではないかと思います。

そのような状況ですから、一刻も早くTOEFLの勉強 法の確立が望まれているでしょう。 そんな中TOEFL勉強法のスタンダートを提唱し、これからTOEFLに挑戦する人にとっての指南書になればと思い本書を書き下ろすに至りました。本書のタイトルにある「勉強法マップ」の意味するところ は、まるで地図を使っているかのように、目標の点数までどのような参考書・勉強法でどれくらいの所要 時間でたどり着くのか、学習者を最短ルートでガイドできる本という意味合いで使っています。

加えてこの本ではTOEFLというテストはそもそもどういうテストなのかという基礎的なところからテス ト攻略法まで幅広いトピックについて記載しました。一読するだけで、TOEFLを全く知らなくてもこのテストがどういうテストなのかよく分かるようになります。

本書では様々な英語勉強法(参考文献は巻末) と、Ryugaku Connectでコンサルティングをするうちに培ったノウハウ、私自身独学で3か月で96点、半年で106点のスコアを取った経験を合わせて、できるだけ効率的に独学で目標スコアを取るための勉強法を提案しています。

本書の構成として、まず第一章ではTOEFLのことを全く知らない人でもこのテストについて詳しくなれるようにTOEFLの基礎知識をまとめました。TOEFLは何のために受けなければならないのか、どのようなテストなのかということに加え、現在の社会におけるTOEFLの位置づけに関する知見も記載しています。第二章でTOEFLの各セクションのおける勉強方法について述べます。

読者の英語レベル別に勉強法を記載しているので、自分に当てはまる勉強法を参照してください。第三章ではTOEFLの試験で高得点を取 るためのTOEFL攻略法についての章になります。スピーキングライティングにおけるテンプレートや試験会場で気を付けることまで書いてあります。第四章では実際に私が何をどれだけ勉強し、どのようにテス トの点数が変わっていったかについて述べています。私は勉強記録をかなり細かにとっていたので、一つ のモデルケースとしてご自身の勉強計画の良い参考になるでしょう。

ちなみに先ほどからたびたび出てきているRyugaku Connectとは、これからアメリカ留学を志す人たちと、アメリカ留学をした人たちを繋げるコンサルティングサービスであり、その中の私はTOEFL勉強法の コンサルティング業務を行っています。本書の内容について理解できない点・相談したい点も出てきた時はRyugaku ConnectのWEBサイトを通して気軽にご連絡していただけたらなと思っております。

Ryugaku Connectitホームページ https://chutai-ryugaku-report.info/ 実力はあるのに、TOEFLのスコアを満たせなかったせいで留学ができずに悔しい思いをした人をたくさん知っています。ただのテストごときで人生が左右されてしまうのはとても悲しいことです。そのような 方を一人でも減らすことが私の目標です。TOEFLの勉強は時につらく、苦しいものですが、本書が少しで も読者の皆様の勉強に役立つことを願っております。

2019年8月17日 Ryugaku Connect 古田能農

目次

はじめに
第一章 TOEFL Q&A
TOEFLって何?
TOEFLってどんなテスト?
誰が受けなければならないの?
どれくらい難しいの?
どれくらい勉強すればいいの?
コラム なぜETSの公式換算表はあんなにでたらめなのか?
コラム IELTSとどっちを受けよう?

第二章 TOEEL勉強法
リーディングセクション編
リーディング初級レベル (リーディング15点以下)
①英文法
②精読トレーニング
③速読トレーニング
④英単語
リーディング中・上級者レベル (リーディング15点以上)
①実戦練習
②英単語
コラム 復習するときのコツ
リスニングセクション編
リスニング初級レベル (リスニング15点以下)
①音読パッケージ
リスニング中・上級レベル (リスニング15点以上)
①実戦練習
コラム ETS以外の模擬問題集
スピーキングセクション編
スピーキング初級レベル (スピーキング15点以下)
①瞬間英作文
②発音
コラム スピーキングセクションを捨てる
コラム 指導者をつける
スピーキング中・上級レベル (スピーキング 15点以上)
①実戦練習
コラム 自分にとって理想的な解答とは
コラム オンライン英会話のススメ
ライティングセクション編
ライティング初・中級レベル (ライティング 25点以下)
①添削英作文
②実戦練習
ライティング上級レベル (ライティング 25点以上)
①実戦練習
コラム 勉強時間を記録しよう
コラム 【重要】2019年8月からのTOEFL試験問題の改定について

第三章 TOEFL攻略法
リーディングセクション編
得意なトピックの長文から読もう
どのように長文を読んでいくか
リーディング設問タイプ別攻略法
コラム ダミー問題について
リスニングセクション編
会話形式の問題ではこんな問題が出る
講義形式の問題ではこんな問題が出る
リスニングセクション 各設問タイプの解説
メモは取らないで良いパターンがほとんど
コラム 音がゆっくり聞こえる?
コラム スピーキング騒音対策
スピーキングセクション編
スピーキングの採点の仕組みを知って高得点を狙おう ス
ピーキング大問1 攻略法
スピーキング大問2 攻略法
コラム 主張の根拠を考えるのに手間取ったら
スピーキング大問3攻略法
スピーキング大問4 攻略法
スピーキング大問5 攻略法
スピーキング大問6 攻略法
コラム 本番で休憩時間を伸ばす方法
コラム 良い受験会場はどこ?
ライティングセクション編
ライティングの採点基準を知って高得点を狙っていこう
ライティング大問1 攻略法
ライティング大問2 攻略法
テンプレートは使ってよい!
コラム 失敗談 ライティングの完全テンプレート化

第四章 TOEFL勉強記録
■受験1回目 総勉強時間 5時間
■受験2回目 総勉強時間20時間
■受験3回目 総勉強時間120時間
■受験4回目 総勉強時間370時間
■受験5回目 総勉強時間540時間
■受験6回目 総勉強時間760時間
■受験7回目 総勉強時間860時間
■受験8回目 総勉強時間1010時間
■受験9回目 総勉強時間1260時間
■勉強時間とスコア推移に関するデータの解析
■最後に
あとがき
なぜ日本人のTOEFLスコアは低いのか?
日本人は本当に英語ができないのか?
日本語を喋る私たちでも英語ができるようになるには
TOEFLを超えたその先には
参考文献

注釈
2019年8月1日よりTOEFL iBTは試験問題の改定がありました。出題内容に変更はなく、勉強法・対策法 に変更はありません。ただし問題数などに軽微の変更が生じました。詳しくは第二章章末のコラムを参照ください。

第一章 TOEFL Q&A

この章ではTOEFLというテストについて説明していこうと思います。これを読むことでTOEFLのことを知らない人もTOEFLがどんなテストなのか、何のためにあるのかなど理解できるようになるでしょう。 また「TOEFLの問題解いたことあるよ」という方にも、TOEFLの問題を解くだけじゃわからないTOEFL のいろいろをここで紹介していこうと思います。これから戦っていく相手のことを詳しく知っておいて損 はありません。それでは説明していきます。

TOEFLって何?
TOEFLはTest of English as a Foreign Languageの略称であり、直訳すると「外国語としての英語テスト」という意味になります。日本語ではトーフル、もしくはトイフルと発音します。ETSというアメリカの非営利組織団体によって作成されているテストで、日本に限らず世界中の国で実施されており、英語力を測る試験としては世界最大規模の試験です。この団体は他にもあのTOEICテストも作成している団体であり、加えて英語圏の大学進学に必要なSATと呼ばれる入試テスト、同じく英語圏の大学院に進学される際に使われるGREというテストも作成しています。

TOEFLの目的は、非英語ネイティブの英語圏への留学に必要な英語力を測ることです。したがって私たち日本人でこの試験を受けるのは主に英語圏の国に留学したいと思っている人たちになります。英語圏、 特にアメリカとカナダのほとんどの大学では留学生にTOEFLのスコアを提出することを課しています。

ここで知っておきたいのは、近年では海外留学に加え様々な場面でTOEFLが使われるようになってきているということです。例えば大学受験。2018年に全国の大学を対象に行われた全国調査では、日本の大学の60%が大学・入試にTOEFLスコアを使っているということが判明しました。実際次のように多くの大 学・大学院がTOEFLの点数を出願条件にしたり、優遇条件をしたりしています。

入学試験にTOEFLを利用している大学・大学院
早稲田大学政治経済学部 グローバル入試
一橋大学商学部 一般推薦入試
上智大学 公募制推薦入試
立命館大学国際関係学部 AO入試
東京大学大学院工学系研究科
京都大学大学院情報学研究科
大阪大学大学院 情報科学研究科
慶應義塾大学大学院法務研究科
他 横浜国立大学・法政大学・中央大学・国際教養大学・明治大学など多数。

さらに追い打ちをかけるように、文部科学省は2021年から大学入試センター試験を廃止し新共通テストを導入することを決めました。これに際し2014年12月の文部科学省内の協議会で、従来の英語テストで は難しかった、英語の四技能を測るため外部試験を積極的に導入することが検討されています。これが実現すればより多くの大学がTOEFLを大学入試に用いるようになるでしょう。

学業以外にも、就職試験や職場での昇進などにもTOEFLのスコアが用いられるようにもなってきている そうです。このような社会の動向を見ているとどうやらこれからこの先もTOEFLの快進撃は続きそうで す。したがって留学を志す人はもちろんですが、それ以外の人もTOEFLのことは知っておいて損はないと思います。

POINT
●TOEFLは海外留学用の英語試験。ただし近年大学入試など様々な場面で使われ始めてき
ている。
TOEFLってどんなテスト?
TOEFLと一言で言っても、TOEFL PBT・TOEFL CBT・TOEFL ITP・TOEFL iBTがあります。このうち現在でも実施されているのがTOEFL PBT、TOEFL ITPとTOEFL iBTの3つです。海外留学の場合普通 はiBT形式の問題を解くことになるはずですので、この試験形式についてだけ説明します。またこれ以降 は特に記載がない限り、TOEFLと書いてあったらTOEFL iBT試験を指すことにします。

TOEFLはリーディング、リスニングに加えスピーキングとライティングを加えた4セクションからなり ます。つまり英語のインプットに加え、アウトプットの能力も測る試験です。コンピュータを用いた試験 であり、試験はテストセンターと呼ばれる専用のテスト会場で実施されます。これら試験会場は多くは他 のコンピュータを用いたテスト、例えば就職試験として用いられるSPIテスト 、なども実施しているような会場であることが多く、一度そのような試験を受けたことがある人は会場がイメージできるかもしれません。

試験時間は、リーディングとリスニング、ライティングセクションが1時間ずつ、スピーキングセクションが20分間で、準備時間等を含めると、合わせて4時間強もかかる試験です。とてもタフな試験で、しかも試験中にはたった10分間しか休憩時間がありません。一回受けるだけでヘトヘトになります。

TOEFLは主に海外留学用の試験として作られているため、問われる内容は理系文系問わず学術的なもの が大半を占めます。気になる試験難易度ですが、とても難しい試験です。試験自体の難易度もさることながら、日本人が苦手とするスピーキングが試験に含まれていることがTOEFLの難易度をより一層難しくし ています。試験難易度については別項でもう一度説明しますのでそちらをご参照ください。

試験費用は、一回の受験で235ドル、日本円で25,000円ほどもします。高額な理由としては、スピーキ ングやライティング試験があるため、専門の採点者を雇わなければならない、質の高いテストを作り出す 必要があるなどいろいろ理由があるみたいですが、なかなか気軽に受けられる試験とは言えませんね。

一方で年間50日以上受験日可能日を設定しており、また会場も全国で30都市あるため、受験しようと思ったときに時間とお金さえあれば比較的すぐ受けることができるのもTOEFLの特徴です。何度でも受験を することができますが、各受験日は最低12日間日にちをあける必要があります。

先述したように試験は専用のテストセンターで実施されるため、席数には限りがあります。したがって あらかじめインターネット上で試験の予約をしなければなりません。人気の会場は早く席が埋まってしま うため、早めに予約をしておくと良いでしょう。

POINT
●TOEFLは長い・難しい・高い三拍子そろった試験である。
誰が受けなければならないの?
費用も高額で試験時間も長く、いろいろな意味でタフなTOEFL。ではどのような人がTOEFLを受ける 対象になるのでしょうか?

まず先述したように、英語圏、特に北米へ海外留学をしようとする方はTOEFLを受験する対象となりうるでしょう。大学ごとに留学生に対して満たすべきTOEFLのスコアを設定しているところが多く、受験者 は個々が志望する大学に合わせて目標スコアを設定する必要があります。

多くの大学はTOEFLのスコアを足切りとしてとらえていることが多く、したがって留学志望者はTOEFLを受けて必要スコアを取ることが必須になってくるといえるでしょう。ただし留学先、特にヨーロッパ圏の大学はTOEFLではなくIELTS等 別の英語試験を受けることを求めてくることが多いので一概には言えません。また北米の大学でもIELTSスコアの提出を受け付けているところもあるので、きちんとした下調べが必要になります。

しかしながら、すでに述べたように近年日本ではTOEFLが国内の大学の入試や就職や昇進などにも使われたりするようになってきました。なので多くの人にとってTOEFLは関係のない試験ではないといえるで しょう。また純粋に英語力を伸ばしたいという人も英語の4技能をバランスよく測れるTOEFLは受験対象者となりうります。

TOEFLは近い将来TOEICみたいに、「とりあえず受けてみるか」となるくらいポピュラーな試験になる と思います。留学、進学や仕事でTOEFLが必要なもちろん、今の自分には関係ないなという人も将来的には受けることになるかもしれないテストだと考えていただきたいです。

POINT
●海外留学する人はTOEFLを受けなければいけない可能性大。ただしIELTSという試験もあるので出願予定の大学の入試要項をきちんとチェックしよう。どれくらい難しいの?それでは次にTOEFLのテストの難易度について述べていこうと思います。難易度を理解するためには一般によく知られているTOEICのスコアと比較すればよいと思うので、まずは私が作成した日本人のための TOEIC-TOEFLスコア換算表を見ていただきたいと思います。TOEFLはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの各部門に30点ずつ割り振られており、トータルで120点のテストになります。 一方TOEICはリーディング、リスニング495点ずつの、トータル990点のテストになります。
図表1

TOEIC(990 点満点) TOEFL 換算(120 点満点)
300 20
400 30
500 40
600 50
700 60 留学可能な最低スコア
800 70 一般大学レベル
900 80 一般大学レベル
90 トップスクールレベル
100 最難関レベル

換算表にしていますが実は換算式がありまして、それは「TOEFLのスコア=TOEICのスコア-10-10」 となっております。これは多くの日本人TOEFL受験者のスコアから求めた経験則的な式で、絶対当てはまるわけではなりませんがかなり信頼できる目安になります。

さて読者の皆様はこの換算表を見てどう思いましたか?おそらく多くの方が「あれ、TOEFLってすごく難しくない」と思ったのではないでしょうか。実はTOEFLは日本人が受ける英語試験の中で最難易度と言っても過言ではないくらい難しい試験なのです。換算票を見てみれば一体どれくらい難しいのでしょうか が分かると思います。例えば大学卒業者の平均レベルであるTOEIC 500点レベルで見ていきましょう。大学受験で英語の試験を受け、またTOEICの試験を受けるということはそれなりに英語の勉強の必要性に駆られている人のスコアなので、日本人全体の中では平均値よりもかなり高いスコアだと考えられます。

しかしこのスコアはTOEFLに換算すると120点中40点になります。留学の為のボーダーは60点以上はなので40点では残念ながらTOEFLを課すほとんどの英語圏の大学に留学することはできません。では英語上級 者とされるTOEIC900点ホルダーの人はどうでしょうか?彼らがTOEFLを受けたとすると大体80点取れます。TOEFLで80点だと、英語圏の一般的なレベルの大学になら留学が可能だと思います。しかしこのス コアは、いわゆるトップスクールに行くには足りません。アイヴィーリーグの大学などのトップスクール に留学するためには最低でもTOEFLで90点、ハーバード大学などの最難関大学では100点はとらなければ なりません。このレベルになるとTOEICの難易度では測ることができないレベルになってしまいます。こ のようにTOEFLはあのTOEICをあざ笑ってしまうくらい難しいテストなのです。

POINT
●TOEFLは英語の語学試験としては最難易度クラスの試験である。
どれくらい勉強すればいいの?
TOEFLが難易度の高いテストだということはわかっていただけたと思うのですが、では一体どれくらい 勉強すれば目標のスコアに到達できるのでしょうか?目安となる勉強時間は現在のレベル、本人の得意とする分野や目標点によって大きく異なりますが、筆者が運営しているRyugaku Connectというサービスと 自身の経験則、またアゴスジャパンという大手TOEFL勉強塾のデータを参考にすると大まかに以下のようになると思います。

図表2
目標の点数
60 70 80 90 100
現在のTOEFL点数 50 150 325 525 775 1125
60 175 375 625 975 勉強時間目安(h)
70 200 450 800
80 250 600
90 350

※上記の値はあくまで目安値です。本来は勉強時間と点数の推移の記録に関するデータが多くあれば統計的に信頼できる値が計算できるのですが、利用できるデータ量が限られていたため推定値を載せています。またデータの性質上、表の端っこの部分に行くほど(現在の点数が低いほど、もしくは目標の点数が高いほど必要な勉強時間は個人差が大きくなります。このようにTOEFLで高得点を取るためにはそれ相応の勉強時間が必要にあると思います。

表を見てみると、例えばTOEFLで70点の人(TOEICだったら800点程度)はTOEFLで100点を取るために800時間程度の勉強時間が必要になります。これは一日3時間勉強するとしても約9ヶ月もの期間がかかる計算になります。比較的時間の取れる学生でしたら一日3時間くらいは勉強できると思いますが、時間の取れない社会人の方などはコンスタントに毎日勉強するだけでも大変だと思います。

TOEFLには多くの勉強時間が必要 になるので留学などでスコア提出の締め切りがある人はできるだけ早く勉強を開始する必要があるのです。ただやみくもに勉強するのはいけません。それでは上記で述べた時間以上の勉強時間を要してしまうか もしれませんし、最悪目標スコアにいつまでたってもたどり着かないこともあり得ます。正しい勉強法の 仕方は第2章で述べるのでそちらを参考にしてください。

POINT
●TOEFLの勉強にはたくさんの時間が必要。
コラム なぜETSの公式換算表はあんなにでたらめなのか?
多くの方にとってなじみにTOEIC。一方TOEFLはまだまだ日本では認知度が低いです。そこでTOEFLというテストはどれくらい難しいものだとインターネットで調べると以下のようなTOEIC-TOEFL間の点 数換算表をETSのWEBサイトで見つけることができるでしょう(現在ETSは公式にこの換算表を公表していません。以下の図はかつてETSが公表していた表になります)。

図表3
TOEFL TOEIC
100 880
90 805
80 730
70 650
60 580
50 480

この換算表を見て「TOEFLって難しいテストなんだ」と思った方もいるでしょう。しかしTOEFLを勉強している方たちから言わせてみればこんなにでたらめな換算表はありません。先述したように、日本人 には「TOEICの点数:10-10-TOEFL」の換算式のほうがしっくりきます。

ではなぜこうもETSの公式の換算表がでたらめなのか?それはTOEICというテストの性質に関係してくると考えられます。TOEICを知らない人はいないと思いますが、TOEICというテストについてWikipediaなどで調べたことがある人は少ないのではないかと思います。日本ではTOEICが最もポピュラーな英語テストです。

しかし実際はTOEICは世界的に見てかなりマイナーなテストなのです。TOEICが実施されているのは実質韓国と日本だけ、近年ではその韓国でもTOEIC人気は衰えつつあります。このテストは超マイ ナーが故にETS自体もその難易度が正しく分かっていないということがあります。日本人は特にリーディング能力が高いためリーディングとリスニングしかないTOEICでは日本人のスコアは本来の実力よりも高めに出がちです。

一方日本以外の非ネイティブはスピーキングやライティングなどリーディング以外の点数もそこそこ取れるため、TOEICに換算したとき彼らの実力は実際よりやや低く見積もられることになり ます。つまり、こと日本人においては、ETSはTOEICの難易度を過大評価しがちなのです。 これらの理 由から彼らが作る公式換算表はあまり日本人には当てはまらないということになります。ETSの公式換算 表を見て少し安心した方、要注意です。