英語で外国人をガイドするには?
年々、日本に訪れる外国人環境客の数は増加しており、2018年は訪日外国人が過去最高を記録しました。2020年には東京オリンピックの開催を予定していることから、さらなる旅行客の増加が見込まれます。観光客や海外の友達に英語を使って日本を紹介することに憧れを持つこともあるでしょう。
ですが、観光ガイドに対して英語の達人というイメージがあると思います。確かに通訳案内士には英語力が求められますが、英語を使ってガイドをするだけならそこまで難しくありません。例えば、場面ごとのフレーズを覚えてしまえば、すぐに英語で話せるようになれます。ここでは、英語があまり得意ではない人やガイドをできるだけの英語力が欲しいという人に、編集部で厳選したテキストをご紹介します。
「プロ通訳案内士が教える はじめてのボランティア英語ガイド」(ディーエイチシー)
外国人に人気の観光地を紹介するための英語フレーズが収録されています。英語を基礎から覚えたい人ではなく、フレーズを覚えてすぐに使いたい人に向いている本です。観光に必要な専門的な単語や表現が多く載っているので、英語初心者には難しい書籍のように感じます。ある程度、知識がある人の方が書籍の良さがフルに活用できると思います。
「日本で外国人を見かけたら使いたい英語フレーズ3000」(インプレス)
シーン別ですぐに使えるフレーズが3000種類収録されています。フレーズはこちらから話しかけることを前提としたものが多く、困っている人やガイドするときに使えます。しかし、フレーズに対しての説明はなく、フレーズのみを覚えることを目的とした本だと思ってください。文章に出てくる難しい単語は、下部に意味が載っているので、単語も同時に身につけることができます。
「英語でガイド!外国人がいちばん知りたい和食のお作法」(Jリサーチ出版)
料理やシーン別の和食の作法について、英語で説明できるようになることを目指す1冊です。英語で作法を説明できるようになるだけではなく、和食店での作法について日本人でも知らないことを理解することができます。各テーマの最後にダイアローグで復習できるので、アウトプットすることも可能です。和食の作法という限定的なシーンで使う英語ですが、日本人として身につけたほうが良いものなので、作法を知らない人は実用書としても活用できます。マナー本としての側面が強い、使える場面が限定的な本です。
「ゼロからスタート英語ボランティア 観光ガイド編」(Jリサーチ出版)
中学校で教わる範囲の英語で観光ガイドをすることを目指している書籍です。メールの作成方法や挨拶などの基本的なフレーズから収録されているので、入門書として活用できます。難しい言い回しや熟語・単語が少ないので、英語を基礎から覚えたい人に向いています。フレーズで覚えることもできますし、基礎から覚えることもできる本です。本書では、英語力のボトムアップができると思います。
英語で会話をするには、フレーズで覚えてしまうことが最も近道になります。すぐに使える英語なら、学習のモチベーションを下げる心配もありません。ここで紹介した本を取り組めば、ガイドで困らない英語力を身につけることができます。今後、外国人と会話をする機会が増えたとしても対応できるでしょう。