カタカナ英語は嫌われる! ネイティブにも通じる発音方法とは?【日本人のための一発で通じる英語発音】

英語の発音を伸ばすためには?

単語と文法の知識を持っていてある程度のレベルで相手が話していることを聞き取ることができるのに、いざ話そうにも相手に通じなかったことや言いたかったこととや違う意味で通じてしまったりした経験はないだろうか? 「どうしてだろう?」と疑問に思うかもしれないが、言葉が通じない原因は「発音」にあることが多い。そもそも日本語と英語は発音の仕方が大きく異なるので、イントネーションやリズム、アクセントがネイティブと違うので訓練しなければ、英語特有の発音を身につけることはできません。

今回紹介する本は、ダイヤモンド社が発行する「日本人のための一発で通じる英語発音」です。英語を使って会話をした経験がある人ならわかると思いますが、前述の通り発音が悪く通じなかったことがあるでしょう。本書では、ネイティブにも通じる発音の方法・練習に必要なポイントなどが詳しく書かれています。

本書の著者の松井博氏は、合計23年間アメリカで生活をし、現在ではフィリピンにて語学学校を経営しているというバックグラウンドがあります。松井氏が言うにはカタカナ英語は旅行でならまだしも、現地で腰を据えて生活をする上ではマイナスの面しかないと言います。それは、カタカナ英語が現地の人にとってノイズであり、苦痛でしかないためです。

では、英語の発音はどのように学習すれば良いのでしょう。まず、カタカナ英語では現地生活で受け入れられにくいと言いましたが、何もネイティブと同じレベルの発音は求められていません。本書の中では「聞き返されず、一発で通じる」レベルを目指すべきとされています。そのためには「1.鏡、スマホを活用する」、「2.繋げて話す」、「3.母音に注意をする」、「4.余計な[r]を入れない」、「5.お腹から声を出して発音する」、「6.低めの声で練習する」、「7.いい姿勢で練習する」、「8.英会話の講師に褒められても安心しない」、「9.ダメ出しをもらう」、「10.スマホの音声認識の活用」と学習のポイントが10個あります。

英語の発音は一朝一夕で身につくものではありません。どの程度のレベルで英語を使いたいのか自分自身の目標によって必要となる時間が異なります。発音の習得はマラソンと同じように考えると気が楽になると思います。具体的にゴールを定めて学習することで、目標を達成できるでしょう。

この後、本書では実際に発音するための口の動きや母音、子音について詳しく書かれています。英語の発音というと英語の基礎が固まっている人向けと感じるかもしれませんが、正しい発音をマスターすることは語学を学習する上で大切なことです。「音」で覚えればスピーキングだけではなく、リスニングやリーディングのスキルも伸ばすことができます。続きが気になる人は、ぜひ書店で本書を手にとってみましょう。

松井 博(著)
出版社:ダイヤモンド社(2019/4/11)、出典:amazon.co.jp