英語を習得する上で大切なことは2つある
英語を学習し始めた人で、学生時代に英語が苦手だった人もいるでしょう。そのような人にとって、社会人から英語を学びなおすことは容易ではないはず。いったい、どんなことから始めたら良いかすら、わからないかもしれません。では、社会人から学習を始めるにあたって、どうすれば効果的に英語を習得できるかというと、「意図的にアウトプットすること」と「習慣的にメモを取る」という2つがキーワードになります。
そもそも日本の中学・高校で学ぶ英語は、基本的に単語と文法が中心です。学生のときは、この2つができないとテストで高得点が取れないので、必死に筆記の勉強をするのですが、社会人が必要とするのは、リスニング力とスピ-キング力です。この2つのスキルを伸ばすためには、つまるところ「英語を話す練習」をしなければなりません。
現在では、日本の英語教育は小学生から始めていますが、私の場合は中学1年生から大学4年生までの約10年間、学校教育の中で英語を勉強してきました。
しかし、多くの人と同じく、約10年間も勉強しても話せるようにはなりませんでした。10年間も勉強したのに話せなかったという事実により、「どれだけ学校英語の知識があっても、話す練習をしなければ、英語ができるようにならない」という当たり前なことに気がつきました。
これは他のことに例えても同じことでしょう。車の運転の仕方だけ学んでも、実際に運転しなければ運転できるようにはなりません。泳ぎ方だけ学んでも、プ-ルで泳がなければ上手くなりません。これらと同様に、知識だけを貯めるのではなく、蓄積した知識を実践することが重要だと気づきました。英語の上達が早い人は、いち早く「アウトプットの大切さ」に気づき、留学や英会話カフェ、英会話スク-ルなどを利用して意識的にアウトプットの練習をしているのです。
アウトプットの重視以外にも、上達の早い人に共通していることは、自分が使えると思った表現を「すぐにメモする」ということです。人間はすぐに忘れてしまう生き物なので、表現を新しく学びましたと言っても、次の日に大半は忘れているものです。
「すぐメモする」という行為自体、紙とペンを用意するだけで可能です。もちろん、携帯のメモでも構いません。実は「メモを取る」という簡単な行為のように見えて、実際に行動できている人は多くいません。この一見、簡単そうにみえる行為こそが、英語を話せるようになるための重要なキーなのです。
このように「新しい学びをメモする」ことと「意識的に知識をアウトプットする」ことの2つを習慣化し、日々の学習で取り組んでいけば必ず成長します。これは私が断言します。英語学習を始めた人、英語力が伸び悩んでいる人は、ぜひこの2つを取り組んでみてはどうでようか。
1995年生まれ、神奈川県出身の現役英会話講師。大学時代にアメリカとカナダへ長期留学を経験。留学先で言語の壁と英語への恐怖で引きこもりがちになるが、周りの日本人が英語を話している姿に鼓舞され、改めて英語に向き合うことを決意。長期留学後、TOEIC®900点を取得。現在は英会話講師としてセミナーや外部活動等で幅広く活動しつつも、昔の自分と同じく英語に挫折や躓いている人達へ向け、SNSを通して情報発信をしている。