ワーホリに必要な初期費用は? 最低金額を知っておこう

ワーキングホリデーを検討している人にとって、初期費用として必要な金額を知ることはワーホリへの第一歩だ。もちろん、人によって必要な資金は異なるのだが、目安としてどれくらい必要なのかは知りたいだろう。ここでは、ニュージーランドにワーホリビザを使って滞在している中野大河さんに自身の経験を踏まえて必要な資金を教えてもらった。

ワーキングホリデーに必要な資金は?

ワーキングホリデーのビザを取得してニュージーランドで生活し始めてから約4ヶ月が経過しました。ワーホリと聞くと、皆さん費用がかさんでしまうと考えてしまいがちです。では、実際に私の実体験等を踏まえて、どれくらいの金額が必要なのかを紹介していきます。

ニュージーランドへワーホリを考えている人は、「最低いくら用意すれば、渡航できるのか?」ということが知りたいと思います。結論を言ってしまうと、自身の英語力に依存してしまいます。英語上級者であれば、所持金が50万円ほどあれば大丈夫ですし、初級者や中級者ならば、大体100〜200万円が必要となります。

ワーキングホリデーのルール上、ニュージランドに渡航するのであれば、日本の銀行口座に40〜45万円ほどを所持していることを証明する残高証明が必要となります。もちろん、レートによって金額が前後するので確認は必須です。そのため、どんなに英語レベルが高くても最低で50万円は持っていなければ渡航することができません。

どんなに英語力に自信があったとしても、40〜45万円の残高証明が必要となる

ただし、これはあくまでも英語力が高い人の最低金額です。つまり、ニュージーランド到着後、すぐに仕事を探して就業できるレベルの英語力やコミュニケーション力を身につけた人のみが最低金額で可能だということです。

では、初球や中級レベルの英語力の人の場合はどうでしょうか? 英語力が足りていないのなら、大体100〜200万円の資金が必要だと考えてください。上級者とは異なり、初級者と中級者は現地の語学学校に通う必要があります。現時点での英語力によるかとは思いますが、通常3〜6ヶ月間は語学学校で英語力を身につけながら、海外生活に慣れたり、求人を探したり、生活の基盤を整える期間にします。語学学校はひと月当たり10〜20万円ですので、通学期間によって必要な初期費用が異なってきます。

滞在する都市によって物価が異なる

ニュージーランドの主要都市は大きく分けて4つあります。北から順にオークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、クイーンズタウンです。各都市によって家賃や物価にバラつきがあるので注意しましょう。私が住んでいるクイーンズタウンはニュージーランドの中で最も物価と家賃が高い都市です。2人で部屋をシェアする場合、月々の家賃は約5,5000円(+光熱費5000円)が相場です。シェアハウスと考えると、世界的に見ても割高と言わざるを得ません。

一方で、クライストチャーチでは月々の家賃が1万円ほど下がり、物価も落ち着いてきます。ウェリントンとオークランドはクイーンズタウンとクライストチャーチの中間くらいの物価と考えてください。このようにニュージーランドは、都市ごとに物価と家賃の相場が異なります。事前に調べておき、自身の資金と相談して滞在先を決定しましょう。

ここまでは最初の資金について説明してきましたが、住み始めてからの生活費などの支出を知っておくことも大切です。私の場合、大体ひと月10万円を生活費に充てています。内訳は食費が3万円、光熱費を含んだ家賃が6万円、雑費が1万円となっています。基本的に日本と海外で生活費の負担額に大きな差は生じないと思います。しかし、クイーンズタウンは物価が高いので、基本的に自炊をして節約していました。ですので、外食をする場合は、もう少し支出が増えると思います。

結論としては、英語上級者の場合は最低でも50万円、初級者と中級者の場合は100〜200万円の初期費用が必要です。そして、ニュージーランド内でも家賃や物価に差があるので、予算を考慮して滞在する都市を決定する必要があります。当然、資金はあればあるだけ余裕ができるので、日々の生活から節約を心がけて資金を貯めていきましょう。