日々の勉強をルーティン化する
ここでは、日々の勉強をどのように進めていくかを解説していきます。特に社会人にとって勉強は、本業に支障が出ないように行わなければならないので、なかなか時間を捻出することが難しいです。しかし、毎日勉強しないと英語力は伸ばせません。では、忙しい社会人の多くは、どのように勉強時間を確保しているのでしょうか?
そのキーポイントとなるのは、「日常に英語学習を取り組む」という姿勢にあります。毎日、食事を朝昼晩と摂るように、朝と夜に最低限やるべきことを決めてしまいます。そして、習慣化するまでは大変ですが、いったん習慣化してしまえば勉強しないことに違和感を感じるようになります。そうなればしめたもの。日常的に勉強することが当たり前になります。まずは、日常的に勉強するという姿勢が出発点になります。
次に、時間を作り出す方法を説明します。最初に平日のスケジュールの見直しを検討してみましょう。時間の確保は朝型か夜型かによっても変わってきます。例えば、私の場合は0時までに必ず就寝して、5時に起床、身支度を整えて6時には家を出ます。そして7時には、会社周辺のカフェで1時間ほど勉強して8時に出社するというルーティンを決めています。このようにルーティンを決めてしまえば、生活リズムを大きく変えることなく、学習時間を作り出すことができます。
また、通勤時間中にスマホのミュージック機能を使ってリスニングが対策をするなど、平日でも勉強に充てられる時間を探せば見つけることができます。「忙しくて勉強する時間がない」と決めつけるのではなく、発想を転換してどの時間帯なら勉強できるか見つける意識が大事になります。
英語初心者は質と量を重視しよう
よく、1日5分でも勉強をすることが大事と言われます。もちろん、たとえ1日に5分でも30日続ければ150分になり、全くやらないよりは意味はあります。ですが、初学者こそ基礎学習期間は、まとまった時間を確保して勉強をするべきだと思います。勉学問わず、スポーツや芸術でも何かを学び始めようとしたら、一定期間は基礎知識や技能を反復して定着させなければなりません。これまでにスポーツやピアノなどを習ったことがある人ならば、その大切さがわかると思います。
そのため、初心者が何かを始めようとしたら、まとまった時間を捻出してコミットする必要があるのです。また仮に、毎日1時間テキストを使って勉強したとしても、勉強方法が非効率的であれば思うように力がつかないでしょう。ですので、量と合わせて質も意識して取り組む必要があります。可能ならば、その道のプロから指導を受けて欲しいです。そして、量と質が一定以上に達したときにやっとレベルアップができるのです。単に努力することが自身を裏切らないのではなく、正しい努力こそが裏切らないのです。
また、学習を継続するにあたって一緒に学習する仲間を見つけることも良い手です。皆さんも学生時代に友達とテストの点数を競い合った経験があると思います。誰かと競い合うというのは良いモチベーション維持になります。ですが、残念なことに大人になると誰かと競争して勉強するという機会がありません。ひとり孤独に学習し続けるのは、モチベーションを維持する上で大変かもしれません。そこでオススメしたいのが、SNSを通じて学習仲間を見つけるということです。
例えば、Twitterで英語学習者を探してみると、多くの学習者が見つかると思います。私自身もTwitterを通して、多くの英語学習者と交流をしています。オンラインで互いの学習内容を呟きあって宣言することで、勉強せざるを得ない状況を作ったり、オフ会に参加して一緒に勉強したり、とモチベーション維持にSNSを使うのはオススメです。イマイチやる気が出ない人は、切磋琢磨できるライバルを見つけてみてはいかがでしょうか。
1987年生まれ、愛知県出身。留学はおろか旅行ですら海外渡航歴のない英語学習者。大学で英米文学を専攻したが、学生時代は特に英語が得意というわけではなかった。一時は英語が嫌いになるが、社会人になってから本腰を入れて英語学習を始め、6年間でTOEIC®910点や英検1級を取得。紆余曲折を経て蓄積した自身の経験に基づいた勉強法をブログやSNSにて公開中。