イディオムがわかる
1日16表現、25日間の学習でTOEFLでのハイスコア獲得が期待できます。効率よく学習できるような構成になっています。また、本書で扱われているイディオムには英語圏で使われる慣用句やことわざ、口語表現が含まれているため、かなり実用的です。
Preface
TOEFLスコアアップの鍵を握る
厳選イディオム400が効率的に身に付きます!
文 高橋基治
1日16イディオム、25日間でTOEFLハイスコアの土台を確実に築く!
充実の演習問題で復習も万全。
本書は、過去にアルクから出版された『TOEFL®テスト完全攻略 英熟語』を底本とし、聞いて覚える英単語「キクタンシリーズ」として再編されたものです。TOEFLでハイスコアを取るために特に重要なイディオム400が厳選されており、単語に焦点を当てた同シリーズの「TOEFL Test 【頻出編】』と併せて学習すれば、単・熟語の対策は完璧です。
改編に際し、1日の学習量を16イディオムに限定し、25日で確実に覚えられるように再構成しています。効果的に「覚える」ためには「耳」からの学習は不可欠。そこで本書では、楽しい音楽に乗りながら耳からも語彙を定着させる「チャンツ」音声トラック、さらに、学んだイディオムがきちんと身に付いているかを確認できる「チャレンジドリル100」に対応した音声トラックも無料でダウンロードしていただけます。
日常会話に頻出するイディオムなので、留学後もずっと役立つ!
類義表現をマスターしてアウトプット力も倍増。
本書では、過去実際に登場した、あるいは今後も登場しそうなイディオムばかりを出来得る限り数多く掲載しています。さらには、留学後も現地での日常生活にも役立つよう、慣用句・ことわざ・口語表現といった類まで含めてあります。従って、日常会話で使う言い回しを押さえたいと願う学習者にとっても、絶好のトレーニング教材であるといえます。
そして、それぞれのイディオムについて、その類義表現も身に付くように配慮しています。英語は、ある表現を別の表現に言い変えていく(パラフレーズする)ことの多い言語です。類義表現を覚えておくことで、イディオムの意味をより正確に理解できるようになるばかりか、リーディングやリスニングが楽になり、さらに自らのライティングやスピーキングにも活かせるようになるのです。
Contents
1日16イディオム、25日間で
TOEFL®必須400表現を完全マスター
Preface
TOEFL®テストとは 本書の構成
無料ダウンロード音声について
本書と音声の利用法
Chapter 1 最頻出イディオム240
Day 1-5
復習テスト
Day 6-10
復習テスト
Day 11-15
復習テスト
Chapter 2 頻出イディオム80
Day 16-20
復習テスト
Chapter 3 重要イディオム80
Day 21-25
復習テスト
Chapter 4 チャレンジドリル100
空所補充問題
選択肢問題
正解・訳例
INDEX
奥付
【記号説明】
DL 01_Day01
「ダウンロードした音声のDay01を再生してください」、という意味です。
・( ):省略可能を表す。
例) get through (to ~)
(~に)電話が通じる
・[]:言い換え可能を表す。
例) heads or [nor] tails
※orの代わりにnorでも良い、の意。
・<>:補足説明を表す。
例) spell out~
~を<詳細に>説明する
・~:名詞・名詞節を表す。
・片:類義表現を表す。
・A、B:名詞を表す。
・doing:動名詞を表す。
・one’s、oneself:それぞれ、名詞・代名詞の所有格、再帰代名詞を表す。
「動詞+副詞+名詞」の形を取るイディオムについて、名詞に当たる個所が代名詞でない場合、以下のように語の入れ替えが可能です。
例) put off~
〇) put off a trip / put a trip off / put it off
×) put off it
■TOEFL® テストとは
◎TOEFLテストとは
TOEFL (Test of English as a Foreign Language) テストとは、その名称が示すように、外国語としての英語力判定テストである。アメリカの非営利教育団体Educational Testing Service (ETS)により開発運営されているTOEFLテストは、主にアメリカやカナダの大学院、大学・短大で、留学志願者の英語力が授業についていくのに必要な基準に達しているかを測るための目安として使われてきた。
最近では、アメリカ、カナダのみならずイギリス、オーストラリア、ニュージーランドを含む英語圏各国において、8500を超える大学・短大が、英語が母語でない留学生に対して、必要な英語力の基準を、TOEFLテストのスコアで提示し、入学要件のひとつとしている(TOEFLテストとともに他の英語力判定テストのスコアを採用している大学もある)。現在では、インターネットを利用して行われるInternetBased Testing(以下iBT)と呼ばれるTOEFLテストが実施されており、従来のPaper-Based Testing (PBT)はすでに中止されている(便宜的に実施される可能性はある)。
◎TOEFL iBTの概要
TOEFL iBTは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクショ ンに分かれている。リーディングとリスニングは選択式で、選択肢や文中の語などをマウス でクリックする解答方式となっている。スピーキングは設問に対する自分の考えを述べた り、提示される内容を要約して話したりする方式で、ライティングはタイピングによって解 答する。テスト時間の合計は約4時間半、問題数合計はPretest(採点されないといわれてい る設問)が含まれるため78~129問となっている。各セクションでメモを取ることが許され ている。
<リーディングセクション> (試験時間:60~100分/問題数:36~70問)
3~5つのパッセージを読み設問に答えるセクション。このセクションでは1パッセージ約700語の文章を20分程度で読む必要があるので、かなりの速読能力が求められる。出題範囲が広いため、普段からさまざまな分野のトピックやニュースを英語で読んでおくことが重要である。
<リスニングセクション> (試験時間:60~90分/問題数:34~51問)
2~3つの会話、4~6つの講義や討論を聞き設問に答えるセクション。このセクションでは 「適切なメモを取る力」と「高度なリスニング能力」が求められる。会議や講義、討論は非常に長いので、ポイントを押さえたメモをとる練習が必要となる。
<スピーキングセクション> (試験時間:20分/問題数:6タスク)
受験者はマイク付ヘッドセットをつけ、パソコン画面に表示されるタスクに対してマイクを通して英語で解答する。1つのタスクにつき、解答時間は45~60秒。短時間で思考をまとめ、論理的にスピーチを行う能力が求められるので、日頃からスピーチの練習をしておく必要がある。
<ライティングセクション> (試験時間:50分/問題数:2タスク)
3分間でパッセージを読み、その後2分程度の短い講義を聞いて設問に答える統合型問題 (Integrated Task)と、あるトピックについての意見をまとめる形式の問題 (Independent Task)とが出題される。正しい文法の知識、文章構成能力、タイピング技 術はもちろん、統合型問題では読解力、リスニング能力も求められる。
◎TOEFL ITPとは
TOEFL ITP(Institutional Testing Program) は、TOEFLテスト作成・運営元であるETS が提供するTOEFLの団体向けテストプログラムのことである。主に教育機関において大学・短大、高校でのクラス分けや大学院入試などに利用されている。交換留学の選考で求められることも多いが、TOEFL ITPスコアは試験実施団体内でのみ有効で、公的には認められない。そのため交換留学以外で留学を希望する場合は、本試験として実施されるTOEFL iBT を受験する必要がある。
問題は2種類ある。ひとつはTOEFL PBTで過去に出題された試験問題を再利用して出題されるLevel 1 TOEFL、もうひとつはLevel 1 TOEFLの難易度を下げたLevel 2 Pre-TOEFLであ る。本書ではLevel 1 TOEFLを対象としている。試験内容は、リスニング、文法、リーディ ングの3つのセクションから成り、TOEFL iBTで実施されるライティング、スピーキングセ クションは出題されない。すべて4者択一の試験問題で解答はマークシート方式。メモをと ることは禁止されている。
<リスニングセクション> (試験時間:約35分/問題数:50問)
短い会話、長い会話、講義の一部などを聞き、その内容に関する設問に答えるセクション。 短い会話は10、長い会話は2つ、講義の一部などは3つ読まれ、それぞれに対して30問、8 問、12問が出題される。
<文法セクション> (試験時問:25分/問題数:40問)
英文の空所に適切な語句を補充するStructureと、英文中の間違いを指摘するWritten Expressionが出題される。問題数はそれぞれ15問と25問。
<リーディングセクション> (試験時間:55分/問題数:50問)
200~300語程度の英文を読み、その内容および本文中の語彙に関する設問に答えるセクション。出題される英文は5つ程度。
◎スコアについて
TOEFL iBTのスコアは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの セクション別に0~30点の間で算出され、その合計が全体のスコアとなる。つまり最低スコ アが0点、最高スコアは120点となる。TOEFL ITPでは、リスニング、文法、リーディングの全セクションの合計スコアは、最高 677、最低310。セクションごとに、正解数を基にしたスコアが換算表(非公開)で算出される。それらを合計して10を掛け、3で割った数が全体のスコアになる。
TOEFLテストのスコアは英語圏の多くの大学で英語力の判定材料とされ、大学、短大によって要求されるスコアは異なる。目安として、アメリカの場合、コミュニティーカレッジと 呼ばれる2年制大学ではTOEFL iBTで46~61、TOEFL ITPで450~500、学部留学では iBT : 61~80、ITP:500~550、大学院留学ではiBT:80~100、ITP:550~600が目標と
されている。しかし入学のための競争が激しい学校や、高い英語能力が要求される専攻分野 などでは、要求スコアがこの目安よりも高めに設定されている場合がある。
【iBT/ITPテストスコア換算表】 | |||||||||||
iBT | 120 | 105 | 100 | 93 | 89 | 80 | 68 | 61 | 46 | 32 | 0-8 |
ITP | 677 | 620 | 600 | 580 | 570 | 550 | 520 | 500 | 450 | 400 | 310 |
◎受験手続きについて
TOEFL ITPは団体が実施する試験であるため、個人での受験申込みはできない。ここでは、 一般に公開されているTOEFL iBTの受験手続きの方法を紹介する。まず、Information and Registration Bulletin(以下Bulletin)と呼ばれる受験要項を入手する。Bulletinには、受験手続きから教材の購入方法まで、TOEFLテストに関する諸注意が詳 細に説明されている。情報のほとんどが英語で書かれているため、全部を読みこなすのは大変だが、TOEFLテスト受験の第一歩と考え挑戦してみよう。
Bulletinは、国際教育交換協議会(CIEE) 日本代表部のウェブサイト、あるいは、日本でETSの代行をしているプロメトリック株式会社のウェブサイト、ETSが提供するTOEFLテストの公式サイトからダウンロードできる。次に、TOEFLテスト公式サイトで個人のアカウントページを作成し、受験の申し込み手続きをする。これはインターネットもしくは電話で申し込む際には必須となっている。郵送で申し込む場合は、Bulletinに添付されている4ページからなる申込書(TOEFL Internet-based Test Registration Form)への記入が必要だ。その後、記入済み申込書と受験料(国際郵便為替、クレジットカードの場合はカード番号を記入)を、第1希望テスト日の4週間前必着でプロメトリック株式会社宛に送付すればよい。
【Bulletinの入手先(インターネット)】
国際教育交換協議会(CIEE) 日本代表部
URL: http://www.cieej.or.jp/
プロメトリック株式会社
URL: http://www.prometric-jp.com/
ETS TOEFL公式サイト
URL: http://www.ets.org/toefl/
【テストの申込み先(郵送)】
プロメトリック株式会社 RRC予約センター
〒104-0033 東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー15F
プロメトリック株式会社 TOEFL iBT係
上記の情報はすべて2011年9月現在のもので、随時変更になる場合があります。
だから「ゼッタイに覚えられる」!
本書の構成
本書は、TOEFLテストで高得点を取るためには不可欠かつ、英語圏の日常会話にも頻出するイディオム400が、無理なく身につくように工夫された一冊です。
Chapter 1~3
本書では、過去に出題されたTOEFLテストの問題を調査し、日本人受験者にとって意味がつかみにくい一方で必ずマスターしておきたいイディオム400を精選しています。紹介する表現は、TOEFL、TOEICテスト研究の第一人者であるロバート・ヒルキ氏独自の分析結果を参考にしつつ、重要度別に3つのChapterに分けて掲載しています。
Chapter 1
(最頻出イディオム240)
重要度が最も高いもので、かつ特にnon-nativeにわかりづらいもの
Chapter 2
(頻出イディオム80)
重要度が高く、non-nativeにわかりづらいもの
Chapter 3 (重要イディオム80)
重要度はそれほど高くないが、ぜひ押さえておきたいもの
また、Chapter 1ではDayが5つ終わるごとに、Chapter 2、3ではそれぞれのチャプターの終わりに、学んだイディオムをおさらいする復習テストを用意してあります。復習テストには2種類の形式があり、両方の問題をこなすことで、すべてのイディオムの復習ができる仕
組みになっています。
1.日本語の選択肢の中から、ふさわしい意味を表すものを見つける問題
⇒日本語でイディオムの持つイメージをつかむ。
2.英語の選択肢の中から、ふさわしい意味を表すものを見つける問題
⇒イディオムに込められた、日本語訳からはつかみにくいニュアンスを理解する。
Chapter 4
本書の締めくくりとして、音声トラックを聞いて答える問題を合計100題用意しています。 問題形式は2種類あります。
1.イディオムを含む文を聞き取り、空所に適切な語句を埋める問題(空所補充問題)
⇒イディオムを理解するに当たり、イディオムを含んだ発言を確実に聞き取る練習をする。
2.イディオムを含んだ会話を聞き、質問に答える問題(選択肢問題)
⇒TOEFL ITPのリスニングセクションPart Aと同形式(ただし、「速読・速解」の訓練のため、問題の間隔を実際[12秒]より少し短め[10秒]に設定)。実践の場に近い形での理解力を確かめる。
無料ダウンロード音声について
本書に対応する音声は、すべて無料でダウンロードしていただけます。下記URLにアクセス
し、「聞いて覚える英単語 キクタンTOEFL® TEST 【イディオム編】」を選択、フォーム に必要事項をご記入の上送信いただくと、ダウンロードページURLのご案内メールが届きます。
まずはこちらへアクセス!
ALC Download Center ダウンロードセンター
http://www.alc.co.jp/dl/
(2014年3月時点の情報。今後詳細が変更になる可能性があります)
ダウンロードした音声は「聞いて覚える英単語 キクタンTOEFL® TEST 【イディオム編】 Chapter 1~3」フォルダと、「聞いて覚える英単語 キクタンTOEFL® TEST イディオム 編】 Chapter 4」フォルダに分かれています。 ダウンロードした音声ファイルはiTunesなどの音声再生ソフトで取りこんでご利用ください。音声再生ソフトでのファイルの取り込み方法や携帯音楽プレーヤーでの利用方法については、ソフトやプレーヤーに付属するマニュアルでご確認ください。
取り込んだ音声ファイルは、音声再生ソフトで次のように表示されます。
出版社名(アーティスト名):「ALC PRESS INC.」と表示。
書名(アルバム名):「聞いて覚える英単語キクタンTOEFL® TEST 【イディオム編】」
Chapter 1-3
:「間いて覚える英単語 キクタンTOEFL® TESTイディオム編】」
Chapter 4
トラック名(曲名): どの学習に必要な音声なのかがすぐわかるよう、次のルールで曲名が
表示されます。
●「『聞いて覚える英単語キクタンTOEFL® TEST【イディオム編】』Chapter 1~3」フォルダ
[通し番号]_[学習]
例) 01_Day01
●「『聞いて覚える英単語キクタンTOEFL® TEST 【イディオム編】」Chapter 4」フォルダ
[ドリル番号]_[該当の問題番号]
例) drill01_01_10
本書では、ダウンロードした音声を使用する部分は [DL 01_Day01] のように、ダウンロードした音声と同じトラック名で表示しています。 該当のトラックを再生して学習してください。
目と耳をフル活用
本書と音声の利用法
音声… 本書では、音声トラックがすべて無料でダウンロードしていただけます。目で見て覚えるだけでなく、耳で聞いて覚え、さらに問題演習を経ることで、イディオムを一層確実に定 着させることができます。
本書…
見出しイディオム
1日の学習イディオム数は16です。
意味・類義表現
見出しイディオムの意味です。代表的な意味を下線付きの太字にし、音声トラックに収録しています。類義表現を併せて掲載しているので、イディオムのニュアンスをつかむのに役立てることができます。
例文
見出しイディオムを含む例文が掲載されています。紹介されている例文は、TOEFLのみな らず、英語圏の日常生活でも役に立つものばかりなので、例文の中で使い方をしっかり確認しておきましょう。
Chapter 1~3 音声トラック
Chapter 1~3の見出しイディオム400が「英→日→英→ポーズ」の順に収録されています(例文および復習テストの音声は収められていません)。該当する音声トラックを呼び出してチャンツを聞き、見出しイディオムの発音と意味を一緒に覚えましょう。
※TIPS! 毎日のちょっとした空き時間を利用して繰り返し音声を聞くことで、英語のリズムやリスニング力が身に付きます。慣れてきたら、本を見ずに音声を聞き、ポーズで英語を発音しましょう。
Chapter 4 音声トラック
Chapter 4の問題音声が収録されています。チャレンジドリルは、空所補充問題(イディオムを聞き取って空所を埋める)と選択肢問題(イディオムを含んだ会話を聞いて答える)で構成されています。共に、問題間には10秒間のポーズが入っています。
※TIPS! 音声は、問題を解くためだけに使うのではなく、流れてくる英文を書き取ってみたり(dictation)、ナレーターに続けて繰り返して言ってみたりする(shadowing)と良いでしょう。
例文の音声をインターネットでダウンロード購入できます!
詳しくは、音声ダウンロードコンテンツ(http://www.alc.co.jp/elearning/onsei-dl/)
→「キクタンTOEFL TESTイディオム編:例文音声」にアクセス!
iTunes Store、amisoft、MORA、楽天など、お好きなダウンロードサイトよりお求めください。
※各ダウンロードサイトにより、音声の形式、再生可能なプレイヤーが異なりますので、事前
にご確認ください。