工場などの現場でも英語を使うシーンが増えている?
近年、ビジネスシーンで英語を使う機会が増えていますが、製造現場でも同じことが起こっています。例えば、こちらから海外へ商品を売り込むときや、向こうから視察に訪れる場合。はたまた、外国人労働者に対して英語で材料や生産方法、機械の説明をすることがあるかもしれません。パッと思いつくだけでもこれだけ英語を使用するシーンを想像できるので、実際の現場で使用する機会はもっと多いでしょう。
しかし、学生時代に海外留学を経験した人でなければ、英語で機械や工程の説明することは難しいです。また、社会人になってからだと、学習時間の確保や勉強方法など、英語を身につけるハードルが高くなります。ここでは、現場で働く人でも簡単に英語を学べる書籍をご紹介します。自分の仕事を英語で説明できるようになれば、キャリアアップや海外派遣などの道が開けることでしょう。
「世界中で通じる! 製造現場の英語」(アスク)
キクタンシリーズなど英語テキストを出版しているアスクから販売されている本です。設計・開発、品質管理、製造と現場ごとに使用する頻度の高い語句をまとめています。1つの語句に複数の例文が載っているので、フレーズごとで覚えることができます。例文や語句は多く収録されていますが、自分で文章を作ることまでは難しいように感じます。英語の基本を押さえている人が、プラスαで学習するテキストです。
「工業英語ハンドブック―工業英検 基礎例文・単語集」(日本能率協会マネジメントセンター)
例文が500個、単語が1600個収録されています。フレーズが500種類ありますが、専門性が高いものが多いので、どの業務に従事しているかで使う・使わないが分かれると思います。シーン別に分けて収録していないことも見づらい原因の1つでしょう。ポケットサイズということもあり、解説がないので、英語の基礎が固まっている人の補助教材として使用するといいと思います。
「機械を説明する英語」(森北出版)
テーマごとに単語と例文が収録されています。専門用語の英単語もまとまっているので、1冊でカバー出来る内容になっています。実際に現場で使われている英文なので、例文を覚えるだけでもすぐに活用できます。また、要所要所に英語で部品の図が挿入されています。解説は少ないので、1から英語を学びたい人には不向きでしょう。
「イラストで覚える生産現場の英語」(ジャパンタイムズ)
生産現場で働いている人向けの英語を身につけることができます。収録されている例文は全て会話形式で、イラストが載っていることもあり、使う場面をイメージしやすくなっています。使用する語句も基本的なものばかりなので、英語に対する知識が深くなくても理解できる内容です。MP3の音声データをダウンロードできるので、耳でフレーズを覚えることも可能です。英語初心者はこちらの本を選択すると
工場や設計の現場でも英語を使う機会が多くなってきているので、専用のテキストで例文を覚えるだけでも現場で役に立つはずです。海外での進出を検討している企業では、英語ができるだけでもキャリアアップすることが出来るかもしれません。ここで紹介した書籍は、時間のない現場作業員でも学習することができるので、ぜひ手にとって確かめてみてください。