海外生活を通して得られるモノ
英語を学習している人の中には、将来的に海外で生活をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。私はワーキングホリデーのビザを使い、ニュージーランドで生活を始めてから約4ヶ月が経ちました。特にこれからワーキングホリデーを考えている人に向けて、ワーホリを通してどのような経験を得られるのか実体験を交えて紹介します。
まず、ワーホリを通じて得たものとして、異文化の人と生活を共にして世界が広がったことが挙げられます。私の場合は、ニュージーランドで最初に住んだところがシェアハウスでアイルランド、イギリス、チリと国際色豊かでした。簡単に紹介すると、アイルランド出身の彼(写真左)が家主で家の中のルールなどを決めていました。また、チリ人の彼女(写真中央)は、アイルランド人の彼の恋人でよくサポートをしてくれました。そして、イギリス人の彼(写真右)はスキーのインストラクターをしている気さくな人です。
そんな彼らとの共同生活の中で各国の文化や慣習を学ぶことができました。例えば、アイルランド人の彼からはラグビー観戦を通してルールなどを教えられ、イギリス人の彼からはイギリスの文化を教わりました。また、チリ人の彼女はときどきチリ料理を作ってくれ、南米の食文化に触れることができました。このように、海外に出たからこその異文化交流を経験することができました。
もう一つは、ネイティブから“生きた英語”を学ぶことができました。アイルランドとイギリスは英語が母国語なので、一緒に住んでいた彼らは当然ネイティブスピーカーです。普段からイギリス映画を見ることが多かったため、比較的イギリス英語は聞き取りやすかったのですが、アイルランド英語は全く聞き取ることができず、何度も聞き直してしまっていました。
しかし、同じく母国語ではないチリ人の彼女は、英語のレベルは自分と同じくらいにも関わらず、アイルランド英語をほぼ聞き取ることができていました。理由は2年ほどアイルランド英語を聞いているため、アクセントや訛りに慣れていたからです。
それを聞いてから、聞き取れないことに悩むことをやめて、アイルランド出身の彼が話しているときはひたすら聞くことに集中して聞き慣れることを意識しました。すると、同居して2ヶ月くらいでアイルランド英語に慣れることができ、聞き取れるようになりました。
これからワーホリを検討しており、滞在先でシェアハウスを候補に入れている人は、一緒に住む人の国籍も考えてみると英語力の幅が広がると思います。例えば、ワーホリ後に東南アジアで仕事をするという人なら、内見するときに東南アジア出身の人がいるか確認すると良いでしょう。
今まで遠い世界だと思っていた国々の人たちと一緒に住むことによって、その国の文化に触れることができ、身近に感じることができました。このような経験は、ワーホリで海外に滞在したからこそ得られたものだと思います。もし、ワーホリを取得しようか悩んでいるなら、一回しかない人生で挑戦せずに終えるのはもったいないと思います。自分の見識を広げることができるので、飛び込んでいくことをオススメします。
北九州市立大学外国語学部英米学科を卒業。学生時代は英会話カフェの立ち上げから運営まで携わる。外資系企業のIKEAや九州最大手塾英進館の英語講師、オンライン英会話のレアジョブでの勤務を経験。現在はワーキングホリデーを取得し、ニュージーランドのクイーンズタウンに在住。現地のホテルで仕事をしつつ、日本人の英語学習者に向けてオンラインの英語学習コーチングサービスを提供中。