金融用語を英語と一緒に覚えられる書籍を紹介
金融関係の仕事で英語を使う場面があまりないと思っている人もいると思いますが、英語力を求められることが多くなっています。外資系の金融機関で働く場合や、海外とのプロジェクトがその一例です。もちろん、金融業界以外で働く人も金融英語やシステムを知っておくと仕事の幅が広がります。また、英語とともに金融システムを覚えることができるならば一石二鳥。ここでは、金融業界で働く人やビジネスのシステムを英語で知りたいという人を対象とした書籍を紹介します。
「金融英語の基礎と応用」(講談社)
講談社から出版されている本書は、金融用語の例文と翻訳が1300種類載っている例文集です。経済新聞などに出てくる金融用語や付随する言い回し、熟語などが収録されています。また、あいうえお順になっていて、辞典のように活用することができるので、金融分野で翻訳業を担当している人は所持していると便利な1冊です。金融システムではなく、専門用語を知りたいという人に向いています。1冊取り組むだけで、多くの用語を知ることができます。
「金融英語入門(第2版)」(東洋経済新報社)
金融の仕組みと金融英語の両方を一度に学ぶことができますが、入門と題しているだけあり、ビジネスマンや英語学習者、学生など幅広い人を対象としています。本書で、必要とされる金融知識は一通り学ぶことができます。英語と金融用語の説明のバランスがよく、所々に英訳演習問題が挿入されているので、飽きずに読むことができます。本書を通して、社会人として知っておきたい金融システムの基本を身につけることができると思います。
「英語で学ぶ! 金融ビジネスと金融証券市場」(秀和システム)
本書は金融ビジネスの中でも、特に株式市場や投資を中心に書かれているので、マーケットの基本と英語の両方を知りたい人にオススメできます。各章がテーマごとに分けられており、日本語での説明文の中で重要な用語は英単語も並列されています。英語に対してだけ目がいきがちですが、マーケットについても丁寧に説明されているので、金融市場についてよく知らないという人でも理解することができると思います。
「図解とキーワードで学ぶ金融英語」(ジャパンタイムズ)
金融用語の解説や金融の仕組みについて書かれています。ファイナンスの基本から解説しているので、金融についてよく知らない初心者でも少しずつ理解できるレベルの本です。英語は重要な金融用語について例文とともに書かれています。付随する単語などは収録されていないので、英語が全く初心者という人は他で補う必要があります。ある程度英語ができ、金融英語も知りたいという人向けのような気がします。図解が多く、要点には線や色がついているので、どこを抑えればいいかがわかりやすいです。
ここでは編集部が厳選した4冊をピックアップして紹介していますが、他にも金融と英語を同時に学習できる本は多数出版されています。「英語もレベルアップしたいけど、金融についても勉強したい」という人にとって金融英語の書籍は一考の余地があるように思えます。仕事にもすぐに活用できる金融用語をマスターして、スキルアップ・キャリアアップを目指しましょう。