魔法の英語 耳づくり(J新書)

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耳のトレーニング

本書は、リスニングの参考書です。聞き取りにくい英語の音をアルファベットごとに整理して、集中的にトレーニングできる構成となっています。また、CDは、ゆっくりの音声と通常のスピードの音声が2回ずつ流れるようになっています。自然な発音が身につくようにアルファベットで示していることも特徴的です。

たくさん英語を聞いているはずなのになかなか成果が出ない、という方にお勧めです。アルファベットごとにトレーニングできるため、効率よくマスターできるでしょう。

はじめに

いつも取りこぼしていた英語の音が耳にとどまるようになる
英単語を一語一語学んでも、ネイティブの人が普段づかいで話すスピード(ナチュラルスピード)になると、文脈の中で語と語の音がつながったり、途中でとぎれたり、いろいろな「音の変化」が生まれます。英語はアクセントやリズムがあって、音の強弱がはっきりしています。つまり日本語のように均一なトーンでネイティブの人はほとんど話してくれないのです。
本書では、英語特有の「音の変化」に着目し、変化が顕著なアルファベットの順にランキング形式で掲載。あらかじめ音の変化の仕組みを知っておけば、どんな変化にも対応できます。ネイティブが当たり前に話すスピード(ナチュラルスピード)にしっかり耳がついていけるように、英語の耳づくりをします。

CDはゆっくり→ナチュラルの2回読み
アルファベットごとに集中的にトレーニングすることで、そのアルファベットが持つ音の変化のくせや一定のルールを耳に染み込ませることができます。また、同じアルファベットでも文脈によっては聞こえ方が違う場合がありますから、それを比較し理解するにも役立つ構成になっています。
CDはゆっくり→ナチュラルスピードの2回読み。初級者の方から安心して独学で習得できます。

発音記号や難しい法則はなし
一部、解説をわかりやすくするため発音記号を紹介していますが、基本的には発音記号や難しい法則などはありません。
1音の変化の仕組みのすぐに使える実用例文3練習問題、というシンプルな構成ですので、CDを繰り返し聞いて耳慣らしとロ慣らしをしてください。自然にこれまで耳に入ってこなかった英語が聞き取れ、同時に英語が示す内容や使うべきシチュエーションも理解できるようになっていきます。
あらかじめ知っているだけで、どんなに早口にまくしたてられたとしても、英語がしっかり耳に残り、相手の人が言おうとしていることを脳が理解するようになります。さあ、ネイティブの人と気軽に会話を楽しめるように、英語の耳づくり、スタートです!
リサ・ヴォート

リサ・ヴォート (著)
出版社: ジェイ・リサーチ出版; 四六判変型版 (2012/3/27)、出典:出版社HP

本書の使い方

本書は「聞き取りづらいランキング順」にアルファベットを1位から10位まで選び、その10のアルファベットの中から「最も聞き取りづらい語句」を120選抜。①実際の聞こえ方②音が変化する理由(解説)③実用例文4~5つを紹介し、集中的に聞き取りづらい音を耳トレ(集中耳トレ)することができます。
1.20の語句は中学で学んだ基本的な英語ばかりです。tellme→teume,beento→bintaというように、その見出し語が実際はどのように聞こえるのかアルファベット文字で表記しています。(※カタカナ文字で表記した本もよく見ますが、カタカナでは伝えきれない音の変化が英語には多いため、本書ではアルファベット表記を採用しています)
また、本書ではアメリカ英語の発音を基本としています。


STEP1
まず最初はページを見ずに、CDに収録されている見出し語句の音声を聞いてみましょう。ゆっくり&ナチュラルスピードの2回流れます

STEP2
次に見出し語句を見ながらもう1度CDを聞いてみましょう。すぐ下の【実際はこう聞こえる】にはアルファベットで実際の聞こえ方を表記しています。どんな音の変化になっているかチェックしてください。

STEP3
今度は「Listen carefully!」を見ながら例文をCDで聞いてみましょう。ここではネイティブの会話が実際に使われている表現を取り上げています。色分けされた箇所を中心に、どのように聞こえてくるのかを耳に定着させてください。ゆっくり&ナチュラルスピードの2回流れます

STEP4
耳が慣れてきたら、一番下の欄の「そう聞こえるのはナゼか?」へ進みましょう。STEP3で練習した聞き取りのポイントをわかりやすく解説しています。

STEP5
各章で5~30の<集中耳トレ>がありますので、順番に身につけていきましょう。

STEP6
章と章の間には、復習ができるエクササイズがあります。聞き取れるようになったかどうか、ここでチェックしましょう。

STEP7
音の変化を理解し、聞き取れるようになったら、さいごにCDの声を真似して自分でも声にだして言ってみましょう。自分で言ったことのある言葉は、より一層聞き取りやすくなります。

CDはすべてゆっくりナチュラルスピードと2度ずつ英語が流れます。
★「聞こえてくる音」の表記について★
本書では日常の会話で聞こえてくる英語の音をアルファベットで文字表記しています。いずれもローマ字つづりではなく、英語の発音をもとに、聞こえてくる音を文字に置き換える方法をとっています。下記の例を参考にしてください。
●はっきりした「ア」はa、息が抜けた「ア」はh
musthave→muhsta最初は「マ」のように聞こえますが、mast(船の帆柱)のようなはっきりしたaの音ではありません。もっと息が抜けた控えめなaの音については、その音に近いhで表記しています。

★「番外編」について★
153ページからはランキングからはもれましたが、日本人の多くの人が苦手意識を持つ発音をマスターしていただくために番外編を設けています。なんとなく聞き取れるけれども、うまく発音できない。「r」「1」の音の違いがわからない。そんな疑問を解消します。

★「映画有名セリフを聞き取る」について★
巻末の161ページからは映画で使われた有名なセリフを紹介しています。ここでは10lines(セリフ)から18の音の変化を聞き取れるか、本編の「集中耳トレ」で学んだ成果をぜひ試してみてください。本書にとどまらず、映画館やDVD鑑賞でどんどん力試しをしましょう。

リサ・ヴォート (著)
出版社: ジェイ・リサーチ出版; 四六判変型版 (2012/3/27)、出典:出版社HP