センター試験の英語対策にベストな単語帳は? 2019年度の試験を分析した

英単語帳は出題数と出題率の2つから選択しよう

多くの大学受験生は、センター試験を受験すると思います。センター試験の中でも英語は配点が高く、高得点を狙いたいところです。センター試験の英語はリスニング、文法、長文で構成され、すべての設問で必要なものが単語です。変な話、単語の意味さえ理解していれば、ある程度内容を理解することは可能です。ちなみに、2019年のセンター試験の英語には、約1,020語の英単語が出ています。そのため、単語帳の選択が、試験結果を大きく左右する可能性があります。今回は、受験生に人気の英単語帳を3冊を比較しています。単語帳の中からセンター試験に出題された「単語数」と、単語帳全体から実際に出題された単語数の割合である「出題率」の2つを調べていきます。

 
書籍タイトル 索引数(index) 試験に出た単語数 単語出題率(%)
速読英単語必修編 3,070 480 15.5%
英単語ターゲット1400 2,540 365 14.3%
英単語ストック3000 2,110 510 24.1%
※上記表において、単語帳に収録されている単語数を「索引数(index)」、収録された単語の中から試験に出た単語を「試験に出た単語数」、「索引数(index)」から「試験に出た単語数」の割合を「単語出題率(%)」と表記。
※原形(go)・三人称(goes)・過去形(went)・過去分詞(gone)は1語とカウントしているが、形容詞(relative)や副詞(relatively)などの派生語は独立した単語として扱う(カッコ内は一例)。

2018年のセンター試験で出題された単語で1番多くカバーしていたのは「速読英単語1必修編」でしたが、2019年のセンター試験では「英単語 ストック 3000」が最もカバーしています。「英単語 ストック 3000」は2018年12月発売と、センター試験ギリギリに販売された単語帳ですが、単語数・出題率ともに他の2冊より多い結果になりました。その要因としては、直近のテストの傾向を把握し、アップデートされているところがあると感じます。

もちろん、「速単必修編」も「ターゲット1400」も改正版が発行されていますが、直近のアップデートが「速単必修編」は2013年(※2019年3月5日より改訂版が発売)、「ターゲット1400」は2011年となっています。数年の間、改訂版を出していなかったため、直近のセンター試験の傾向とズレが生じたと考えられます。センター試験は、構成自体に大きな変化がなされていませんが、単語の傾向は数年で変わっていくということがわかりました。

出てくる単語数と出題率のどちらを重視するかは受験生本人です。また、単語帳によって特徴があり、暗記のしやすさも異なってきます。新高校3年生や浪人生は、来年のセンター試験で高得点を目指すために、これらのデータを参考にして単語帳を選択してみてはどうでしょうか。