はじめてのIELTS 単語対策 3600

 


 

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業界初、公認トレーナーが伝授

本書の特徴はJSAF-IELTS公認トレーナーが単語を徹底分析しており、点数別でどこまで単語を覚えればいいのかがはっきりされております。スピーキング、ライティングでも必要な言い換え表現も豊富なのが特徴です。

Prologue

現在、世界人口はおよそ78億人に達し、1970年の約 37 億人と比べるとこの50 年間で40億人以上の増加が見られます。特に21世紀に入ってからは、テクノロジーの普及を中心としたグローバル化が進み、世界の 20% 以上の人々が英語を日常的に使うようになり、英語はボーダレスランゲージとなりました。そして、今日では「留学」はより身近なものとなり、また、産業としても大きく発展し、特に英米圏では留学生が大学の経営を支えていると言っても過言ではありません。さらに、オンラインを通して 子江が取得可能な Online and distance courses (オンラインコース)を提供する大学も増え、自宅に居ながらにして世界の一流大学の授業を受けることが可能になりました。このように、留学を取り巻く環境は大きな変革を遂げています。

こうした中で、近年特に注目を浴びているのが IELTS (International English Language Testing System) で、世界 140 カ国以上の国々と1万を超える高等教育 機関において、入学条件の英語力を測るテストとして採用されています。受験者も年々 増加傾向にあり、世界での受験者数は 2009年には約 140万人でしたが、2019 年には 350万人を突破しました。日本においても2009年の約 8,000 人から、2019年にはおおよそ50,000人に達したと言われており、大きな盛り上がりを見せています。
しかしながら、受信型の英語教育で育った多くの日本人受験者にはハードルの高いテ ストであり、かつ英検やTOEIC L&R テストといった検定試験のように対策本や単語 帳の種類が多くはないため、スコアアップに苦しんでいる方々が多いのが実情です。

そうした状況の中でも、2018年12月に出版した拙著『はじめての IELTS 全パート 総合対策」はおかげさまで大きな反響を呼び、多くの方から目標スコア達成の報告をいただきました。さらには指導者の方からも、指導に重宝しているという嬉しい声を多数 いただき、著者冥利に尽きる思いです。しかし、それと同時に「既存の単語帳よりもさらに良い単語帳を作ってほしい」という要望も強いことから一念発起し、多くの方の励ましと協力のもとに誕生したのが本書「はじめてのIELTS 単語対策 3600 です。本書は内容、構成、ボリュームの充実はさることながら、学習法や留学後に必要なマインドなど、あらゆる角度から語彙学習をサポートする最強の本であると自負しています。そしてこの最強たるゆえんを示す要素として、次の5つの特徴を紹介します。

本書の5大特徴

1JSAF-IELTS公認トレーナーが単語を徹底分析
公認トレーナーが最新・最強の 3600 語を厳選ピックアップ!
2目標スコアを最短でゲットする「レベル別」の構成
単語を 5.0 ~7.5 の6レベルに分類、自分に必要なものだけを効率的に!
3 500 を超える単語にはスコアアップに直結する解説コメントつき
関連表現や対義語、語源の解説など、スコアアップにつながるヒント満載!
4分野別・テーマ別フレーズは長文読解型文脈の中で覚えられる
長文形式なのでリーディングに効果絶大! 各分野の背景知識も習得!
5言い換え力アップの同義語表現を完全網羅
IELTS 攻略のカギは言い換え力!これを鍛えればハイスコア間違いなし!

個人的な話になりますが、13 歳から英語学習を始め、今年で英語との付き合いは 24 年目になります。私自身は英才教育を受けた英語エリートでもバイリンガルでもなく、み なさんと同じように人生の大半を日本で過ごした「英語学習者」です。この過程で 語彙学習に費やした時間は大半を占め、意味を覚えることに加え、単語の運用力を高めるのにとても苦労しました。

そしてIELTS 初受験の10年前から今日まで、指導者、研究 者、そしてみなさんと同じ受験者として試行錯誤を重ねてきました。これらの長年の経 験や実戦で得たスキルやノウハウを本書を通じてシェアすることで、みなさんの〈語彙 カースコアアップ、そして留学の実現に貢献できれば著者としてこれ以上の喜びはありません。

最後になりますが、本書は多くの方のご協力のもとに完成しました。特に多大な貢献を してくださったレスター大学のGlover Sally氏とLuke Timms氏、ベル・インターナショ ナルケンブリッジの Ken Bateup氏、IELTS 講師の Shayna Magnuson氏、そしてさまざまな要望に快く応え、本書の完成に最後まで惜しみない情熱と力を注いでくださったアスク出版社の秋山広樹氏には心より感謝の意を表したいと思います。
本書によってみなさんの留学実現と新たな可能性開花の一助となることを願って。
Open up new horizons through IELTS and this book. (IELTSと無限の世界へ)
2020年3月吉日 小谷延良 (James)

小谷延良 (著), 植田一三 (著)
出版社: アスク出版 (2020/3/28)、出典:出版社HP

Table of Contents

IELTS とは?
収録語彙について
効果的な語彙力UPのアプローチはこれだ!
音声ファイルのダウンロード方法
各セクションの概要
学習効率をアップさせる本書の3つの特徴 本書の使い方

Chapter 1
目標スコア別 英単語・熟語2600
DAY 1~5 5.0 LEVEL
DAY 6-10 5.5 LEVEL
DAY 11~15 6.0 LEVEL
DAY 16~20 6.5 LEVEL
DAY 21 ~25 7.0 LEVEL
DAY 26~30 7.5 LEVEL
■リスニング必須語彙・

Chapter 2
分野別英単語・熟語500
DAY 31 環境
DAY 32 教育
DAY 33 社会問題
DAY34 健康
DAY 35 芸術/エンタメ
DAY 36 生活スタイル
DAY 37 歴史/哲学
DAY 38 科学/テクノロジー
DAY39 経済/ビジネス
DAY 40 7223
■イギリス英語とアメリカ英語の違い
■ 接続詞と副詞 総まとめ

Chapter 3
ライティング英単語・熟語200
DAY 41 Line graph (折れ線グラフ)
DAY 42 | Pie chart (円グラフ)
DAY 43 | Bar graph(棒グラフ)
DAY 44 Plan(見取り図
DAY 45 Process diagram (127)
DAY46

Chapter 4 スピーキング英単語・熟語300
DAY 46 | People (W)
DAY 47 | Places (1977)
DAY 48 | Activities/Events (活動/出来事)・
DAY 49 | Objects (6)
DAY 50 Culture (文化)

■スピーキングでは、このフレーズを使え!
Index –
ここに注目
parkは広くて奥が深い!
語彙力を上げるには、思い込みを捨てよう!
「自然= nature」ではない?
もう間違えない! 可算名詞と不可算名詞
留学するメリットって?
Google image を使って語彙力 UP!
受験者を困らせた質問 Top3
カテゴリを一致させれば上級者の仲間入り
いますぐ使えるパラフレーズ表現
令和のIELTSはこの2語をチェック!
IELTS は英語的マインドを育てる最高のテスト!

IELTSとは?
IELTSは、Cambridge English Language Assessment, IDP : IELTS Australia, h Council の3団体によって運営されている共同所有テストです。まずはテストの 好文を一緒に確認していきましょう(以下すべて情報は 2020年3月末時点のものです)。

テストの種類
●Academic module (アカデミック・モジュール)
・主に大学(院)をはじめとする高等教育機関入学のために利用される。
●General Training module (ジェネラルトレーニング・モジュール)
主にビジネスや移住などのために利用される。
また、一般的なIELTS のほかに、英国ビザ申請用の IELTS for UKVIとIELTS Life Skills という2つのテストがあります。イギリスの大学(院) 入学を考えている方は通常 の IELTS か、IELTS for UKVIでなければいけないかの確認を事前にしっかりと行ってく ださい。受験料はそれぞれ通常のIELTS は 25,380 円、IELTS for UKVI は 30,600円、 IELTS Life Skills は23,000円となっています(いずれも税込み)。

テスト形式とテストセンター
2019年よりコンピュータ IELTS (Computer-delivered IELTS) での受験が可能に なりました。現在日本では以下のテストセンターで受験が可能です。

表1

テストセンター ペーパー コンピュータ
日本スタディ・アブロード・ファンデーション (JSAF)
日本英語検定協会 (英検) ×
ブリティッシュ・カウンシル ×
IDP IELTS 札幌テストセンター ×
北九州予備校 ×

スコアの結果は通常ペーパー試験が13日後、コンピュータは5~7日後に通知され ます。受験会場や実施日程などは各センターによって異なりますので、詳細は各センター のホームページをご覧ください。 続いてペーパーとコンピュータ試験の実施時間など、共通点や違いを見ていきましょう。

ペーパーとコンピュータ試験の時間・順番

表2

ペーパーベース 時間 コンピュータベース 時間
ライティング 60分 ライティング 約14分
リーディング 60分 リーディング 約30分
リスニング 約30分 リスニング 60分
スピーキング 約14分 スピーキング 60分

JASFが実施するコンビュータベース試験の場合は、日程によって順番が一部変わることがあるのでその都度テストの詳細を確認してください。

ペーパーとコンピュータベースの比較
これは私の受験経験上の感想を含めた大まかな違いです。スピーキングは両方とも対 面で同じですが、残りの3セクションに関しては次のような特徴があります。

表3

セクション 主な比較
ライティング ブラインドタッチに慣れていれば圧倒的にコンピュータベースが有利で、コピーア ライ
ティングンドペーストや切り取りなどが可能。また、自動文字カウント機能やタイマーもついている。
リーディング パソコン上で英文を読むことに慣れているか否かが分かれどころで、日本人には リーディ
ングペーパーの方がとっつきやすい印象。コンピュータベースでは画面上の英文にハイライトをすることが可能。
リスニング 圧倒的にコンピュータベースが有利。ヘッドホンで聞くため集中できる。ただし全 パート
終了後の確認、転記時間が2分しかないため(ペーパーは 10分)、解答ス ピードが要求される。

スコアリング
スコアは各セクション0~9.0で算出され、4つの平均が最終的なスコア (Overall になります。例えば各セクションが次のようなスコアだったとします。

表4

Writing Reading Listening Speaking Overall
5.5 5.5 6 6 6

計算方法は全セクションの合計値を4で割ります。よって 23-4=5.75となり、 0.75の場合は1に、0.25の場合は 0.5 に繰り上げるルールがあるので、ここでは6.0 となります。

各セクションの概要
ライティング(60分)
Task 1とTask 2 の2つのエッセイを書きます。

表5

Task 1 Task 2
タスク グラフやフローチャート、地図などの
変化を分析し描写する
特定のテーマについて論理的なエ
ッセイを書く
字数指定 150語以上 250語以上
ワンポイントティップ グラフ問題では数値の表記、解釈、計
算ミスに注意。客観的に描写することが重要。
具体例を挙げることと、主題から
逸れな いことの2点が重要。

* General trainingの場合、Task1ではレターライティングが出題されます。

リーディング (60分)
Passage 1~3の合計3つのパッセージを読み、問題に答えます。Passage 1と Passage 2 は 13 問、Passage 3 は 14問の合計 40 問から成ります。以下が正当数とスコアの対応表です(実際には若干の調整が行われるので、あくまで目安です)。色づけした箇所が一般的に留学に必要なレンジですので、そこを目指して頑張りましょう。

リスニング(約30 分)
Part 1~4までの4つのパートから成り、各パート10問ずつで、合計 40 問で構成 されています。各パートの詳細については、p.283 から始まる「リスニング必須語彙 300」で紹介していますので、そちらをご参照ください。以下が正当数とスコアの対応表 です(あくまで目安です)。上記のリーディング同様、色づけしたレンジの正当数を目指し ましょう。

*2020年度から、従来あったPart 1冒頭の例の読み上げがなくなったので、注意してください。また、名称 はSection からPart に変更されています。

スピーキング (約 14分)
試験官との対面式で行われ Part 1~3の全3パートから成ります。

表6

Part 1 Part 2 Part 3
身近なテーマについて、パー
ソナルな質問に答えます。
身近なテーマについて、1分
間で準備をし、2分以内でスピーチを行います。
社会的なテーマについて、ディス カッションを行います。

ワンポイントティップ
Fluency and coherence (流暢さと応答の一貫性)、Lexical resource (語彙)、 Grammatical range and accuracy (文法)、Pronunciation (発音)の4つの観点か ら、各25%の割合で評価が行われます。ただし Fluency が重視される傾向にあるので、 Fluency rather than accuracy のマインドで言い間違いをその都度訂正するのではなく、細かいミスは気にせずに話し続ける方がスコアアップにつながります。

その他の重要な情報
1. ライティング〜リスニングの間にトイレ休憩はありません。試験中に取ることも可能ですが、時間をロスしてしまうので注意が必要です。
2. 英検協会でペーパーベースを受験する方は、鉛筆を10本以上持って行かれることをお勧めします。JSAFで受験の場合は、ロケット鉛筆が配布されます。
3.採点結果に満足がいかない場合は、再採点(Remark) をリクエストすることが可能です(有料)。ただし、再採点の結果が出るまでには通常3週間以上かかるので、時間に余裕を持って申請を行いましょう。
4. 受験日4日前から早寝早起きを心がけ、テストに体を慣らしてください。また、当日は試験の3時間前には起床し、朝ご飯は軽めにとり、水分は控え目にしましょう。
5. 受験会場に入る前に軽く糖分をとっておくとエネルギー源となり、頭を働かせやすくなります。おすすめはウィダーインゼリーのエネルギーです。お腹がすきやすい方はバナナでも良いでしょう。 6.目標スコアを達成したとしても、それはあくまで大学が学生を多く取り込むために設定した指標にすぎません。実際にそのスコアで留学しても、英語がガタガタで苦 労しますので、本当に意味のある留学生活を送りたい方は、要求されているスコア +0.5~1.0 を目指してください。

以上が IELTSに関する基本的な概要です。さて、続いては本書の特徴と効果的な語彙 カアップ方法を見ていきましょう!

小谷延良 (著), 植田一三 (著)
出版社: アスク出版 (2020/3/28)、出典:出版社HP

収録語彙について

本書は下記のソースをもとに語彙を厳選しました。
Lambridge University Press、ESOL 関連で 2007年~2019 年に出版されたもの
・ Cambridge IELTS Authentic Examination Papers (公式テスト集)6~14
・ The Official Cambridge Guide to IELTS
・ IELTS Trainer Six Practice Tests with Answers and Audio CDs
・ IELTS Trainer 2 Academic: Six Practice Tests
・ Official IELTS Practice Materials 1 with Audio CD / 2 with DVD
・ Cambridge Grammar for IELTS Student’s Book with Answers and Audio
・ Cambridge Vocabulary for IELTS Advanced with Answers and Audio CD
・ Complete IELTS Bands 4-5, Bands 5-6.5, Bands 6.5-7.5
2 主にリーディングでよく引用されている以下1~5のソースを参照し、さらに6と1のソースも加え、特に出題頻度の高い重要な 10 の分野に関連する約 200 記事を厳選し、その中から重要語彙を抽出。
1 New Scientist 2 The Independent 3 The Guardian 4 National Geographic Magazine 5 Geographical Magazine 6 BBC News 7 The Telegraph

3 Academic Word List
ニュージーランドビクトリア大学 Averil Coxhead 教授が作成したアカデミックな コンテクストで必須となる570語を収めた単語リスト。

4アカデミック・イングリッシュ関連の書籍
・Oxford Academic Vocabulary Practice: Upper-Intermediate B2-C1
・Oxford Academic Vocabulary Practice: Lower-Intermediate B1
・Academic Vocabulary in Use Edition with Answers

5本番の試験で出題されたもの
私自身が60回以上の受験で出題された問題を書き留めたノート(Jame’s test. notes)

学習効率をアップさせる本書の3つ特徴

1 パラフレーズ
パラフレーズとは「ほかの言葉で言い換えること」を表し、IELTS でスコアアップの鍵 を握ります。リスニングとリーディングでは、答えやヒントになっている語句がほぼすべ て別の表現で言い換えられるため(例:interesting → exciting)、この言い換えに気 づけるかが正解にたどり着くポイントになります。一方、スピーキングとライティングで は、同じ表現の繰り返しは減点やスコアアップを阻む大きな要因となるので、コンテク ストに合わせて別の表現に換える必要があります。本書ではおよそ2,000の見出し語の 同義語を紹介しています。単語を覚える際は同義語までチェックし、語彙力、学習の効率 性、そしてスコアを同時に高めていきましょう。

2 フレーズ中心の語彙力強化
本書では、基本的に「例文」ではなく「フレーズ」で覚えるアプローチを採用していま す。主な理由は「インプットを増やすため」です。例文だと覚える負担が増え、その分時 間もかかってしまいますが、フレーズは短い分、数が覚えられるので、学習効率を高めら れるメリットがあります。また、本書は従来の単語帳とは異なり、使われる文脈や状況を 想定できるように、少し長めのフレーズを多く採用しています。さらには、各表現がどう いった文脈で使われているかをつかむことも重要なので、それらは Chapter 2 以降で長 文の中で覚えられるような構成になっています。詳しい学習方法は次のページから見て いきますので、そちらをご参照ください。

3 コロケーション
コロケーションとは、「語と語の相性、自然な結びつき」のことです。例えば、日本語 で「使う」と「利用する」は似た意味ですが、「頭を使う」とは言えても「頭を利用する」 とは言えません。つまり、「頭」と「使う」の相性は良く、「頭」と「利用する」の相性が 悪いということになります。同様に、英語でも「ジョークを言う」 は say a jokeではな く、tell a joke や make a joke と表現します。このように語彙学習をする際は単語単 体で覚えるのではなく、どのような語と結びつくかを意識しながら学習することが重要 です。本書では頻度の高いコロケーションを中心に収録し、かつIELTS と関連性の高い 表現を中心に掲載しています。コロケーションの学習に関しては、Online Collocation Dictionary (http://www.freecollocation.com/)を活用してみるのもいいでしょう。

効果的な語彙力UPのアプローチはこれだ!
ここでは、語彙力アップの効果的な方法についてお伝えしていきます。ただしその前 に、語彙に関する基礎知識をつけていただきたいので、基本的なレクチャーから始めて いきます。まずは前提として、語彙は主に次の2種類に分類されます。
1.「認識語彙」 :「見て」、あるいは「間いて意味を理解できる語彙。
2.「運用語彙」:意味の理解に加え、「正しく運用できる」語彙。
1はいわゆる受動的な語彙(passive vocabulary) で、主にリーディングとリスニングで必要とされます。コンテクストに応じて適切な意味を判断する能力が求められ、例えば、hold のような多義語であれば「~を手に持つ」、「~を開催する」、「(考えなどを) 心に抱く」などのうち、どの意味で使われているのか。あるいは challengeであれば、「〜に異議を唱える」という動詞なのか、「挑戦」という意味の名詞なのかといったよう に、品詞を区別する力も必要です。
一方、2の「運用語彙」は1の認識する力に加え、正確に運用できる能動的な語彙 (active vocabulary) のことを指します。ここでの「正確に」という意味は、次の項目を考慮して運用できる能力のことを言います。
1 フォーマル度
「話し言葉」、「書き言葉」、「どちらにも使える言葉」などを考慮し運用できているか。
2 コンテクストやオーディエンス
文脈や文化的背景、読み手や聞き手のバックグラウンド・理解力などを考慮して運用できているか。
3 使用頻度
マイナーな表現ではなく、使用頻度の高いより自然な語彙を使えているか。
4 スペリングと発音
HELTS においては前者はリスニング(ディクテーション問題)とライティングで、後者はスピーキングで重要な採点基準となる。
それでは次に具体的な語彙力アップの方法と、本書の効果的な使い方について見ていきましょう。

1認識語彙はこうして増やそう!
まず認識語彙は、以下の3項目を意識し学習することで記憶の定着率が高まります。 それは1「繰り返し」、2「異なるコンテクストで」、3「異なる方法で」インプットを行う ことです。まず、1の「繰り返し」に関しては、一度見ただけで覚えるのは不可能なので、 何度も復習することが重要です。この「繰り返し」には、いろいろなアプローチがありま すが、本書は DAY ごとに分かれているため、以下の方法で取り組むことをお勧めします。
■1週間の学習計画モデル(1日に 80 語を覚える場合)
1日目180語(朝一番と寝る前)
2日目 80語(朝一番と寝る前)
3日目180語(朝一番と寝る前)
4日目 240語(1~3日目の復習)
5日目 180語(朝一番と寝る前)
6日目 80語(朝一番と寝る前)
7日目 全400語(1~6日目までの復習)

1「繰り返し」
ご自身のペースや Chapter によって語数は調整していただいて構いませんが、ポイン トは朝に学習した内容をその日の夜に復習するということです。いわゆるエビングハウ スの忘却曲線 (The Curve of Forgetting) によると、24 時間後には学んだことの約 65%を忘れ、これが日を追うごとに増していき、30日後には80%ほどの内容を忘れて しまうと言われています。
よって、この忘却によるムダをなくすために「寝る前」、そして「4日目」と「7日目」に 復習を挟むのです。最後に仕上げとしてさらに2週間後、1カ月後を目途に400ワード ごとに総復習を定期的していけば、認識語彙の定着が大いに期待できます。1日80語 は多く感じられるかもしれませんが、すでに知っている単語も含まれていますし、2周り 目からは覚えるスピードも上がってきますので、実際にはそれほどでもないはずです。
ただし、ここで言う「覚えている」というのは、単語をパッと見て2秒以内に意味が 出てくることを指します。つまり、apple →「リンゴ」 や library →「図書館」というよう に一瞬で意味が出てくる状態を言い、この状態を認識語彙に変わった1つの指標として 考えてください。また、注意点としては、自分の目標スコアに応じたレベルにフォーカス して取り組むことです。例えば、6.0 を目指す人は Chapter 1 「スコア別英単語・熟語」 の2,300をすべて覚えるのではなく、1つ上のレベルの「6.5」までの1,700語を完璧に、 同様に 6.5が目標の人は「7.0」までの2,100語を優先して覚えましょう。このように目 標やスコア達成までのタイムリミット、現在の英語力や1日に確保できる学習時間などを考慮して、臨機応変に取り組んでください。

2 「異なるコンテクストで」
異なるコンテクストでは同じ表現にさまざまな状況で触れるといつことを意味 します。例えば単語帳で、英字新聞で、ニュースで、洋画で、というように異なるコンテン同じ語彙を目にすることが挙げられます。一般的に1冊の単語帳を繰り返し見ていても、同じ順番で、同じ例文で登場するので、違う形で出てくると意味が出てこないことかあります。このことを考慮し、本書は一度学習した単語が別の単語のフレーズや文脈で出会えるように、複数回出てくるように作られています。

3「異なる方法で」
例えば「文字による視覚情報で」、「写真や映像による視覚情報で」、「音声による肺 覚情報で」というように、異なるインプット方法のことを指します。これはスポーツも同じで、「テニスの試合に勝つ」という目標を達成するには、実践練習以外にも走り込みで持久力を鍛え、スクワットで瞬発力を鍛える、というようにさまざまな方法を掛け合わせて総合的に能力を上げていきます。語彙学習の場合も異なる角度から刺激を脳に送ることが大切で、本書を学習する際には文字と音声の両面からのインプットを心がけ、フレー ズも含め最低10回は声に出して音読してください。このように視覚情報だけでなく、聴 覚刺激を加えることで記憶の定着率はさらに上がります。

2 運用語録はこうして増やそう!
認識語彙が一定数身についたら、次はアウトプットの練習が必要です。まず前提として知っておいていただきたいのは、「英語で考えて英語で話す・書くのはほぼ不可能」 ということです。それが可能なのは、幼少期から英語環境で育った人や一部の超人だけ です。
それではどうすればいいのかと言うと、語彙のストック(インプット)と話すネタ、背 景知識を増やし、日本語から英語に転換する正確性とスピードを高めればいいのです。 つまり話せない、書けないというのは多くの場合英語ができないのではなく、インプット の絶対量が少ないため背景知識が不足している、またはあまり考えたことのない話題の ため自分の考えが特にないからなのです。よって、これらを改善するには次の3点に重き を置いてください。

1 日本語でネタ作りを始める。
「量より質」ではなく、まずは「質より量」です。市販の公式問題集(「Cambridge IELTS」シリーズ)を2~3冊購入し、そこに載っている問題をこなすだけでは絶対的な量が不足しています。目指すスコアにもよりますが、5冊分の問題にはトライしておきま しょう。特に公式問題集も含め、ライティングの Task 2 は最低でも30 問、スピーキング の Part 1 は 100 問、Part 2 は 20 問、Part 3 は 50 問程度を発信できるように、日本 語で構わないので背景知識も含めたネタのストックをためておいてください。

2 関連語彙を増やす
日本語によるネタ作りができたら英語に訳していきますが、各テーマに特化した関連語彙を入れるようにしてください。特に、本書の Chapter 2「分野別英単語・熟語」、 Chapter 4 「スピーキング英単語・熟語」で紹介する語彙を入れるとスコアアップに直結します。また、ライティングやスピーキングは Chapter 3と4の長文にならい、分量やエッセイの構成などを参考にして対策するといいでしょう。両セクションのボキャブラリースコアをアップさせるには、分野やテーマに特化した語彙を適宜入れて発信することが鍵となります。

3ひたすらアウトプット
2で作成したネタを IELTS に精通した日本人やネイティブにチェックしてもらうのが最も効果的ですが、それが難しい場合は最近では多くのオンライン英会話がリーズナブルな価格で利用できるため、それらを活用するのもひとつの方法です。

また、私は「ひとりごと英語最強論」と唱えています。例えばスピーキングの場合、問題が書かれているシートを何十枚か作り、それをランダムに引き、本番を想定して話します。また、ライティングでは良質なモデルアンサーを参考に、自分が使えそうなアイディアやフレーズを書きとめておき、それらを使って練習をくり返せば運用語彙がアップしますので、ぜひトライしてみてください。

最後になりますが、語彙学習は奥が深くて非常にチャレンジングです。また、IELTSの受験もかなりの労力が必要ですが、留学後はさらにハードな課題が待っているので、学前のウォーミングアップとポジティブにとらえるようにしましょう。ぜひIELTS の語彙学習を通して、英語力向上と新たな可能性を切り開いていってください。目標達成に向けて最後まで一緒に頑張っていきましょう!

本書の使い方

本書は IELTS の各セクションの特徴を考慮し、「目標スコア別のパート」と「長文のみ で覚えるパート」の2部構成となっています。また、全体を約 50 日間で学習が終えられ るように、DAY の区切りを入れています。学習スケジュールの管理にお役立てください。

※単語やフレーズのスペリングは、すべてイギリス英語に準拠しています。発音記号に関しては『ロングマン現代英英辞典』に則り、イギリス式の発音を掲載しています。

各チャプターの特徴
・Chapter 1目標スコア別英単語・熟語 2600
バンドスコア 5.0~7.5を取るのに必要な英単語・熟語を6レベルに分けて掲載 しています。自分の目標スコアを中心に学習するといいでしょう。また、5.5 以降の 見出し語には、暗記やスコアUPをサポートする「1行コメント」をつけました。
・Chapter 2 分野別英単語・熟語 500
IELTS で頻出のテーマを10 取り上げ、それぞれのテーマに沿って書かれた長文 の中で英単語を覚えます。語彙力だけでなく、文章に触れることで読解力、さらに 各分野の背景知識も身につきます。
・Chapter 3 ライティング英単語・熟語 200
ライティング(Task 1) のモデルエッセイを読んで、英単語を身につけます。最頻 出5タイプの図表を取り上げているので、ライティング対策に有効です。
・Chapter 4 スピーキング英単語・熟語 300
スピーキング(Part 1~3) のモデルアンサーを通して、文脈の中で英単語を学ョ します。取り上げる質問は、「人」、「場所」などの再頻出の5テーマ。語彙力に加え、 質問への解答力も高められます。

本書の使い方
本書は IELTS の各セクションの特徴を考慮し、「目標スコア別のパート」と「長文のみ で覚えるパート」の2部構成となっています。また、全体を約 50 日間で学習が終えられ るように、DAY の区切りを入れています。学習スケジュールの管理にお役立てください。

表7

目標スコア別パート 長文の中で覚えるパート
DAY 1~5 5.0 LEVEL 500語 DAY 31~40 分野別 400語
DAY 6-10 5.5 LEVEL 400語 DAY 41~45 ライティング 200語
DAY 11~15 6.0 LEVEL 400語 DAY 46~50 スピーキング 200語
DAY 16~20 6.5 LEVEL 400語 そのほか
DAY 21 ~25 7.0 LEVEL 400語 リスニング必須語彙 300語
DAY 26~30 7.5 LEVEL 200語 英語と米語の違いほか 200語
合計 3600語

※単語やフレーズのスペリングは、すべてイギリス英語に準拠しています。発音記号に関しては『ロングマン現 代英英辞典』に則り、イギリス式の発音を掲載しています。

各チャプターの特徴

・Chapter 1目標スコア別英単語・熟語 2600
バンドスコア 5.0~7.5を取るのに必要な英単語・熟語を6レベルに分けて掲載しています。自分の目標スコアを中心に学習するといいでしょう。また、5.5 以降の見出し語には、暗記やスコアUPをサポートする「1行コメント」をつけました。
・Chapter 2 分野別英単語・熟語 500
IELTS で頻出のテーマを10 取り上げ、それぞれのテーマに沿って書かれた長文の中で英単語を覚えます。語彙力だけでなく、文章に触れることで読解力、さらに各分野の背景知識も身につきます。
・Chapter 3 ライティング英単語・熟語 200
ライティング(Task 1) のモデルエッセイを読んで、英単語を身につけます。最頻出5タイプの図表を取り上げているので、ライティング対策に有効です。
・Chapter 4 スピーキング英単語・熟語 300
スピーキング(Part 1~3) のモデルアンサーを通して、文脈の中で英単語を学ョ します。取り上げる質問は、「人」、「場所」などの再頻出の5テーマ。語彙力に加え、 質問への解答力も高められます。

目標スコア別パート
見出し語を使ったフレーズ
見出し語
学習の進捗確認ゲージ
品詞と意味
1行コメント
言い換え可能な表現

長文の中で覚えるパート
長文の中に出てくる英単語
長文には出てこない重要語
長文(赤字が見出し語)
長文の和訳

■本書で使用のアイコンについて 留名詞 動詞, 形容詞 副副詞盟接続詞 前置詞圈熟語
日同義語(言い換え可能な表現)の関連表現(派生語など)日対義語 語源の解説 英語による語義 ※本書では見出し語が2語以上の場合、基本的に名詞句は名、動詞句は動、それら以外を語としています。

音声ファイルのダウンロード方法
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※上記の情報は、いずれも2020年3月現在のものです。

Chapter 1 目標スコア別英単語・熟語2600
DAY 1~5 5.0 LEVEL
DAY6~10 5.5LEVEL
DAY 11~15 6.0 LEVEL
DAY 16~206.5 LEVEL
DAY 21 ~ 25 7.0 LEVEL
DAY 26~30 7.5 LEVEL
■リスニング必須語彙

小谷延良 (著), 植田一三 (著)
出版社: アスク出版 (2020/3/28)、出典:出版社HP