ファーウェイとアメリカの貿易摩擦の行方は?
海外の最新情報は日本に入ってくるまでに時間差があり、受身の状態では中々入ってこないものです。でも、いざ海外サイトやSNSを覗いても、英文を読み解くことは簡単ではありません。それから、自分が訳した日本語が合っているか不安ということもあるでしょう。この記事では、海外のトレンドや日本で話題となった出来事について海外メディアはどのように報じているかなどをみてみましょう。
今回紹介するトピックは、グーグルが中国の大手通信機器メーカー・ファーウェイへの制裁に参加した話題をピックアップ。それによって日本の大手キャリアでも販売の延期や開発の中止などが発表されています。では、グーグルがファーウェイを排除するまでの経過をご存知ですか? THE VERGEが掲載している記事から制裁までの経過を読み解いてみよう。
The relationship between the US and Chinese phone maker Huawei has officially boiled over. The tensions have been mounting for nearly a year a half, starting with carriers pulling out of deals to provide Huawei phones and escalating to full-blown trade bans and the unprecedented revocation of Huawei’s Android license. All the while, the US has sought the extradition of Huawei CFO Meng Wanzhou, the daughter of founder and CEO Ren Zhengfei, on fraud charges.
The primary source of the controversy, however, is the long-held belief from lawmakers and the US intelligence community that Huawei acts on behalf of the Chinese government, undermining US national security and posing cybersecurity and privacy risks for American and UK customers. With Huawei cut out of Google’s official Android licensing program, the company’s future hangs in the balance, creating uncertainty about the future of Chinese businesses amid President Donald Trump’s trade war and raising serious questions about Huawei’s role in the Windows and 5G ecosystems going forward.
【日本語訳】
アメリカと中国の携帯電話メーカーのファーウェイ間の関係は正式に終わった。通信業者がファーウェイフォンを提供するための取引の中止と本格的な取引の禁止、前例のないファーウェイ社のアンドロイドライセンスの廃止をキッカケとして、緊張は1年半近くにまたがっている。その間ずっと、アメリカはファーウェイのCFOである孟晩舟(もう・ばんしゅう)と創始者の娘でCEOの任正非(じん・せいひ)を詐欺罪で引き渡しを求めてきた。
しかしながら、この論争の発端は、ファーウェイが中国政府に代わって行動し、アメリカの安全保障の弱体化、アメリカとイギリスの顧客にサイバーセキュリティとプライバシーのリスクを引き起こすという議員とアメリカの情報機関が長年抱いた信念です。ファーウェイは、同社の将来を天秤に掛け、グーグルの公式アンドロイド認可プログラムを辞めた状態なので、今後のドナルド・トランプ大統領の貿易戦争の中でWindowsと5Gエコシステムにおけるファーウェイの役割について深刻な問題が生じ、中国経済の不確かな将来を引き起こした。
アメリカと中国の携帯電話メーカーのファーウェイ間の関係は正式に終わった。通信業者がファーウェイフォンを提供するための取引の中止と本格的な取引の禁止、前例のないファーウェイ社のアンドロイドライセンスの廃止をキッカケとして、緊張は1年半近くにまたがっている。その間ずっと、アメリカはファーウェイのCFOである孟晩舟(もう・ばんしゅう)と創始者の娘でCEOの任正非(じん・せいひ)を詐欺罪で引き渡しを求めてきた。
The primary source of the controversy, however, is the long-held belief from lawmakers and the US intelligence community that Huawei acts on behalf of the Chinese government, undermining US national security and posing cybersecurity and privacy risks for American and UK customers. With Huawei cut out of Google’s official Android licensing program, the company’s future hangs in the balance, creating uncertainty about the future of Chinese businesses amid President Donald Trump’s trade war and raising serious questions about Huawei’s role in the Windows and 5G ecosystems going forward.
しかしながら、この論争の発端は、ファーウェイが中国政府に代わって行動し、アメリカの安全保障の弱体化、アメリカとイギリスの顧客にサイバーセキュリティとプライバシーのリスクを引き起こすという議員とアメリカの情報機関が長年抱いた信念です。ファーウェイは、同社の将来を天秤に掛け、グーグルの公式アンドロイド認可プログラムを辞めた状態なので、今後のドナルド・トランプ大統領の貿易戦争の中でWindowsと5Gエコシステムにおけるファーウェイの役割について深刻な問題が生じ、中国経済の不確かな将来を引き起こした。
今回の文章は163語で構成されています。難しい語句が多く書かれているので、高い単語の知識が求められます。グーグルがファーウェイに対して制裁を課しましたが、そこまでのバックグラウンドを知ると、より深く世の中の動きを理解できますね。下記の重要単語を参考にしながら英文を読み進めましょう。来週もお楽しみに!
【重要単語】
boil over:憤慨する、悪化する
starting with:を始めとして
pull out:手を引く、退却する
escalating:高まる
full-blown:本格的な
unprecedented:前例のない
revocation:廃止
all the while:その間ずっと
sought:seek(探し求める)の過去形・過去分詞形
fraud charge:詐欺罪
long-held:長年の計画
lawmakers:国会議員
undermine:弱体化させる
画像:ParanoideasによるPixabay