日本語版のGrammar in Useは2つ! (初級編/中級編)マーフィーのケンブリッジ英文法

日本語でのEnglish Grammar in Useは初級/中級

日本語でのEnglish Grammar in Useは、タイトルは「マーフィーのケンブリッジ英文法」となっておりこれらはアメリカ英語の翻訳版となります。(種類については【文法書のバイブル! English Grammar in Useシリーズの種類と選び方】をご参考下さい。)種類は初級、中級があり、レベルによって、また目指す学習内容に沿って選びましょう。

 

マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編) 第3版(Basic Grammar in Use)日本語ver.

 

目次

日本語出版にあたって
学習者の皆さんへ
先生方へ

現在形
1 am/is/are (be 動詞の肯定文,否定文)
2 am/is/are (be動詞の疑問文)
3 I am doing (現在進行形)
4 Are you doing?(現在進行形の疑問文)
5 I do/work/like など(単純現在形)
6 I don’t…(単純現在形の否定文)
7 Do you …?(単純現在形の疑問文)
8 I am doingとI do (現在進行形と単純進行形)
9 I have …とI’ve got …

過去形
10 was/were (be動詞の過去形)
11 worked/got/wentなど(単純過去形)
12 I didn’t… Did you..?(単純過去形の否定文と疑問文)
13 I was doing(過去進行形)
14 I was doing とI did (過去進行形と単純過去形)
15 1used to + 動詞の原形

現在完了形
16 Have you ever…?(現在完了形:現在までの経験)
17 How long have you…?(現在完了形:現在までの動作や状態の継続)
18 for since ago
19 I have doneとI did(現在完了形と単純過去形1)
20 just, already と yet(現在完了形と単純過去形2)
21 I’ve lost my key. と I lost my key last week.(現在完了形と単純過去形3)

受動態
22 is done was done(受動態 1)
23 is being done has been done(受動態2)

動詞の形
24 be/have/do(現在形と過去形における助動詞)
25 規則変化動詞と不規則変化動詞

未来表現
26 What are you doing tomorrow? (未来を表す be + -ing)
27 I’m going to + 動詞の原形
28 will 1
29 will 2

法助動詞と命令文
30 might
31 can と could
32 must
33 should
34 I have to + 動詞の原形
35 Would you like …? I’d like … 3
6 I’d rather + 動詞の原形
37 Do this! Don’t do that! Let’s do this! (命令文)

本書の巻末(p.263)には「診断テスト」が用意されています。 まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

thereとit
38 there is there are (there + be動詞構文1)
39 there was/were there has/have been there will be (there + be動詞構文2)
40 「それ」と物を指さない it

助動詞
41 I am. I don’t など(肯定文、否定文における後に続く語句の省略)
42 You have? / Have you? / You are? / Are you? など(聞き返し疑問と付加疑問)
43 too/either so am I / neither do I など
44 isn’t haven’t, don’t など(さまざまな否定文)

疑問文
45 Is it…? Have you…? Do they …? など(疑問文1)
46 Who saw you? Who did you see? (疑問文2)
47 Who is she talking to? What is it like?(疑問文3)
48 What? Which…? How..?(疑問文4)
49 How long does it take to + 動詞の原形?(…にはどのくらいの時間がかかりますか?)
50 Do you know where…? I don’t know what ….など(間接疑問文)

間接話法
51 She said that… He told me that…(間接話法)

-ingと「to + 動詞の原形」
52 work/working_go/going do/doing(動詞の原形と -ing)
53 I want to do. I enjoy doing.(動詞の後ろにくる「to+ 動詞の原形」と-ing)
54 I want you to … I told you to … (want/tell + 人 + to + 動詞の原形)
55 I went to the store to + 動詞の原形(目的を表す不定詞)
go. get, do, make, have(基本的な動詞を用いた表現)
56 go to/on/for + 名詞句 go + -ing
57 get
58 do と make
59 have

代名詞と所有格
60 I/me he/him they/them など(代名詞の主格と目的格)
61 my/his/their など(代名詞の所有格)
62 Whose is this? It’s mine/yours/hers. など(代名詞の所有格と独立所有格)
63 I/me/my/mineなど(代名詞の格)
64 myself/yourself/themselves など (再帰代名詞)
65 -‘s (Kate’s camera / my brother’s carなど)

本書の巻末(p.263)には「診断テスト」が用意されています。 まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

aとthe
66 a/an (不定冠詞)
67 train(s) bus (es) (単数形と複数形)
68 a bottle / some water (可算名詞と不可算名詞 1)
69 a cake / some cake / some cakes (可算名詞と不可算名詞 2)
70 a/anとthe (不定冠詞と定冠詞)
71 the … (theの付く形と付かない形 1)
72 go to work go home go to the movies (theの付く形と付かない形 2)
73 I like music. I hate exams. (theの付く形と付かない形 3)
74 the + 場所の名詞

限定詞と代名詞
75 this/that/these/those
76 one ones 7
7 someとany
78 not + any + 名詞 / no + 名詞 / none
79 not + anybody/anyone/anything nobody / no one / nothing
80 somebody/anything/nowhereなど
81 everyとall
82 all most some any no/none
83 both/either/neither
84 a lot / much / many
85 (a) littleと(a) few

形容詞と副詞
86 old/nice/interestingなど (形容詞)
87 quickly/badly/suddenlyなど (副詞)
88 old/older expensive / more expensive (比較級 1)
89 older than … more expensive than … (比較級 2)
90 not as … as (原級を用いた比較)
91 the oldest the most expensive (最上級)
92 enough
93 too

本書の巻末(p.263)には「診断テスト」が用意されています。 まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

語順
94 He speaks English very well. (語順 1: 動詞―目的語、場所―時)
95 always/usually/oftenなど (語順 2: 文中で動詞とともに生じる副詞)
96 still, yetとalready
97 Give it to me! Give me that book! (「動詞 + 物 + to 人」と「動詞 + 人 + 物」の2つの語順)

接続詞と節
98 and but or so because (2つの文をつなぐ接続詞)
99 when … (時を表す節)
100 if we go …. if you see … など (起きるかもしれない出来事を仮定するif節)
101 if I had … if we went … (事実に反することを仮定するif節)
102 a person who … a thing that/which … (関係詞節1: 主語であることを示す関係代名詞)
103 the people we met the hotel you stayed at (関係詞節2: 目的語であることを示す関係代名詞と省略)

前置詞
104 at 8:00 on Monday in April(時を表す前置詞)
105 from… to until since for(期間を表す前置詞)
106 before after during while([前・後・間」を表す前置詞/接続詞)
107 in/at/on(場所を表す前置詞1)
108 in/at/on(場所を表す前置詞 2)
109 to/in/at(場所を表す前置詞3)
110 next to, between, under など(位置関係を表す前置詞)
111 up, over, through など(方向を表す前置詞)
112 on/at/by/with/about(前置詞のその他の用法)
113 afraid of …. good at … of/at/forte + -ing (「形容詞 + 前置詞」と「前置詞 + -ing」)
114 listen to…. look at…など(動詞 + 前置詞)

句動詞
115 go in, fall off, run awayなど(句動詞 1: 句動詞と動作の方向)
116 put on your shoes put your shoes on (句動詞2:句動詞と目的語)

付録1 能動態と受動態
付録2 不規則変化動詞表
付録3 不規則変化動詞を分類する
付録4 短縮形(he’s/ld/don’tなど)
付録5 つづり
付録6 目的語をとらない句動詞(take off/give upなど)
付録7 目的語をとる句動詞(put out a firetry on clothesなと)
補充問題
診断テスト
診断テスト解答
索引

本書の巻末(p.263)には「診断テスト」が用意されています。 まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

日本語版出版にあたって

本書『マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)』は、2010年に出版された Basic Grammar in Use third edition(アメリカ英語版)に基づいた「日英バイリンガル 第3版」です。
レイモンド・マーフィー(Raymond Murphy)による Grammar in Use シリーズは,1985 年に刊行された English Grammar in Use (イギリス英語版)以来、四半世紀にわたって,長く世 界の英語学習者からコミュニケーションに「使える」 実用文法書として高い評価を得てきました。
現在,Grammar in Use シリーズは、イギリス英語版とアメリカ英語版,初級一中級一上級の 分化とともに,各国の学習者の母国語で解説を記述するバイリンガル版の刊行等を通じて,ます ます多くの読者を増やしています。
Grammar in Use シリーズの最大の特長は、以下の3点に集約されます。

1. 統一された「見開き2ページ構成」によって、辞書を引くように学習したい文法項目が すぐに見つかる。
実用性の高い多様な文法事項がすべて、左ページに「文法解説と例文」,右ページに「練 習問題」といった共通のレイアウトによって配置されています。
2.「文法解説」より「例文」が豊富
学習者による、より主体的な文法学習を推進するために専門用語に依存した文法解説 は最小限にとどめ、直感による理解を推進するイラストや、中学校卒業程度の英語力が あれば十分理解できる平易な例文を多数配置しています。
3. コミュニケーションにおける実用性の高い例文
「文法解説」および「練習問題」中の「例文」は、大半が1つのピリオドや疑問符で 終わる単文ではなく、自然な文脈や会話を構成する複数の文の中に置かれています。こ れにより、文法を英語が実際に使われる場面や会話の中で学ぶことができます。
「日英バイリンガル版」シリーズにおいても、オリジナルのGrammar in Use シリーズ同様, 左ページに「文法解説と例文」、右ページに「練習問題」という統一レイアウトを用いています。

「初級編」の特長
オリジナルの Basic Grammarin Useは,次の特長を持っています。
1. 「中級編」とほぼ同じ文法項目が、より平易な記述と例文によって解説されていて、英
文法の基礎を全般的に学習できる。
2.学習した文法事項を用いて、学習者が自分自身のことについて、他の学習者と会話したり、短い文で表現したりする「自己表現活動」が強化されている。

「バイリンガル版」の特長
「日英バイリンガル版」シリーズでは、すぐれた例文をできるだけ多く読みながら文法理解の 確認ができるように、以下の原則に基づいて解説の日本文を作成しました。
1. 学習者が自問自答しながら、理解について確認できるような質問事項とその答えを配置 した。
2. 学習者がなるべく多くの例文を自分の力で読みこなせるように、本文中の例文の全訳は 行わない。日本語訳を行う場合には、例文中でポイントとなる部分についてのみ訳出し
た。
3. 原著に準じて、文法の専門用語はなるべく用いないで解説を行った。一方で原著に登場する、日本の中学校や高校における英語学習には普通登場しない文法用語については、必要に応じて解説を加えて訳出した。
本書は「日英バイリンガル版」ですが、すべて英語で記述されている「オリジナル版」と同様 イラストや例文の主体的な学習は欠かすことができません。本書を通じて英文法のより深い直 感的な学習が可能になり、ひとりでも多くの学習者の方がコミュニケーションに「使える」英文 法力を獲得されることを願っています。
訳者

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

学習者の皆さんへ

読者の対象レベル
本書は,初級から中級に入ったレベルの人たちを対象に書かれています。「中学校程度の英語の 初級文法は終えたものの、どうも、英語で会話をしたり、自分自身のことについて話したりする ことがうまくいかない。初級レベルの文法や表現を用いて、もっと英語を使ってみたい」という ように考えている学習者を対象としています。本書では,中学校程度の英語力があれば理解でき るものの,中学校や高校では学習する機会がなかった、英語を実際に使う際に必要な文法事項が 多数取り上げられています。

本書の構成と使い方
本書は「1つのユニットに1つの文法事項」を原則として、全体で116 ユニットで構成されて おり,巻頭の「目次」から学習項目の全体について概観できます。
本書は、最初から終わりまでユニットを1つずつ学習する必要はありません。あなたが「難し い,よくわからない」と感じる文法項目を選んで学習してください。たとえば,I have been や He has done といった「現在完了形」について自信が持てない場合には,16から21 のユニット を学習しましょう。

■目次と索引 「目次 (ⅲ~ⅵページ)や「索引」(279~286ページ)から学習すべきユニッ トを探します。「目次」には、それぞれのユニットで取り上げられている文法項目が簡潔にまとめ られています。「索引」には、それぞれのユニットの文法項目に関連して登場する重要な語句や文 法用語がまとめられています。
■診断テスト 本書の巻末には「診断テスト」(263~275ページ)が用意されています。まず, この「診断テスト」を受けてください。「診断テスト」は全200問の選択式問題で、1時間程度 で終了します。このテストでは設問ごとに関連するユニットが指定されています。正解できなかっ た設間から、十分に理解していないユニットが明らかになります。
■見開き2ページ構成 すべてのユニットが左ページに「文法解説と例文」,右ページに「Exercises (練習問題)」を配置した2ページ構成となっています。左ページの文法解説と例文を学習した後, 右ページのExercisesで理解を確認します。
文法解説だけを拾い読みするのではなく、例文やイラストが表す状況について理解します。例 文は、中学校レベルの英語力があれば十分理解できる平易な語句や構文で記述されています。 Exercisesは単純に正解,不正解を確認するのではなく、なぜその答えとなるのかを左のページ の文法解説と照らし合わせながら解答します。間違えた問題は後で復習できるよう問題番号をメ モしておきます。Exercisesを行わずに、左のページの文法解説を、日次や索引から辞書を引くよ うに参照してもよいでしょう。
■付録 巻末の「付録」(235~243 ページ)では、能動態と受動態,不規則動詞, 短縮形、つづり、 句動詞といった文法事項を7項目に分けてまとめています。
■補充問題、巻末には「補充問題」(244~262 ページ)が配置されています。冒頭の補充問題 のリスト(244ページ)から、どのような文法項目が取り上げられているかを確認してください。 「補充問題」は、関連する複数のユニットをまとめたより広い出題範囲の中から作られています。 たとえば、補充問題14は、ユニット11~14を出題範囲として作られています。各ユニットを学 理した後で、補充問題に取り組めば、ユニットを超えたより幅広い範囲で、短時間に文法の理解。 が確認できます。
■本文中の記号
☆文法について考えるべきポイントです。ポイントについて自分の理解を確認してから読み始めます。
あなた自身のことを発話する問題です。
⇒解釈の難しい構文の理解を助けるヒントです。例文の単純な日本語訳ではありません。 ⇔構文を比較し,どのように異なるかを考えます。
×文法上正しくない構文を表します。なぜ正しくないかを考えます。
=左右の語句(構文)が同じであることを表します。
→参照すべきユニットを表します。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

先生方へ

本書の特徴 本書は次のような特徴を持っています。
■文法書であり,文法以外の英語の特徴や性質について解説するものではありません。
■初級から中級に入ったレベルの人たちを対象に書かれています。通常このレベルで取り上げ られない文法事項は含まれていません。
■本書は,学習者がひとりで学べる自学自習用の文法書として作成されたものですが,学校で の英語の授業において、先生方が学習者に英文法についてより詳しく学習させたい場合 に役立ちます。

本書の構成
■ユニット 本書は全116 ユニットで構成され,それぞれのユニットが1つの具体的な文法事 項を解説しています。ユニットで扱う文法事項は、時制・疑問文・冠詞といった文法上の分類に 応じてまとめられており、「易しいものから難しいものへ」のような難易度に応じて並べられて はいません。したがって、学習者に必要な項目を適宜選択しなければなりません。本書について は、巻頭から巻末まですべての項目を学習しなければならない、ということはありません。本書 でどのような文法事項が取り上げられているかについては、「目次」で確認してください。また, 巻末の「索引」には、ユニットの文法事項に関連して登場する重要な語句や文法用語がまとめら れています。学習事項を選択する際に「目次」と「索引」を活用してください。すべてのユニット は見開き2ページの統一したレイアウトで構成されています。左ページには「文法解説と例文」, 右ページには「Exercises(練習問題)」が配置されています。
■付録 巻末には「付録」(235~243 ページ)があり、能動態と受動態・不規則動詞・短縮形・ つづり・句動詞といった文法事項を7項目に分けてまとめています。適宜,学習者に付録を参照 させてください。
■補充問題 巻末には「補充問題」(244~262 ページ)があります。「補充問題」は総合的な復 習が可能となるように、なかでも,動詞の形に関する学習項目を中心に,複数のユニットをまと めて出題範囲としています。補充問題は全35項目からなり,244ページに全問題の項目リスト があります。
■診断テスト 263~275ページには「診断テスト」があります。「診断テスト」によって、学 習者の学ぶべきユニットが明らかになります。

レベル
本書は、初級から中級に入った学習者を対象としています。具体的には,中学校程度の英語の 初級文法は終えた学習者を対象としていて、英語について予備知識をまったく持たない小学校や 中学校の入門者は対象としていません。また、先生方の視点から「英語はある程度読めるものの、 英語で会話をしたり、自分のことを話したりする際に必要な文法についてわかっていない」とか。 「中学や高校で学んだ文法について、十分理解していないと思われる項目を復習させたい」のよ うに考えている学習者にも用いられます。
文法解説は初級者でも理解できるよう、単純かつ簡潔なものにしています。例文やExercises 中の語彙も初級者に理解できるものが使われています。

使用方法
本書は,初級から中級に入った学習者を対象とした文法書ですが,「学習者の皆さんへ」の項 目にもあるように自習書として利用できるほか,学校の授業の補助教材としても利用できます。
本書は、文法事項を新しく導入し直ちに定着させる際にも,一定の期間後に復習したり弱い、 部分に焦点を当てて強化したりする際にも役立ちます。また,一斉授業においてクラス全体で使 用することも,学習者に応じて個別学習させることも可能です。
学習者によっては、左ページの文法解説を授業で教員が説明したほうがよい場合もあります。 その際にも,本書がもともと自学自習を目的として編集されている点に注意してください。授業 で学習者に望ましい方法で文法解説を行う場合でも, Exercises については課題として学習者に自 習させる,というのが本書のより適切な使い方です。学習者にとって左のページは授業で学んだ ことの記録となり,授業の後も繰り返して参照できます。
授業では本書を使わず,授業を復習したり、授業を補完したりする際の自習書として本書を利 用することもできます。その場合には、教員が自学自習すべきユニットを選択して,学習者に指 示するのがよいでしょう。
「日本語版出版にあたって」でも触れたように、本書は Basic Grammar in Use third edition(2010 年刊行)に基づいた、『マーフィーのケンブリッジ英文法 初級編』(2005年刊行)の第3版です。 旧版に対して、以下のような主要な改訂を行っています。
■フルカラーのイラストを全面的に改訂しました。
■ユニットの構成を一部分変更しました。旧版と異なる番号が与えられているユニットもあり ます。
■文法説明、例文,練習問題の多くに小規模な改訂を行いました。
■補充問題を拡張し,新たに2ページ追加しました。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集), 田島 祐規子 (翻訳) (編集), William R. Smalzer (執筆協力);渡辺 雅仁 (翻訳);田島 祐規子 (翻訳)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2016/10/1)、出典:出版社HP

マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編) 第3版日本語ver.

文法書のバイブル! English Grammar in Useシリーズの種類と選び方
も確認する。

目次

日本語版出版にあたって
学習者の皆さんへ
先生方へ

現在形と過去形
1 現在進行形 (I am doing)
2 単純現在形 (I do)
3 現在進行形と単純現在形 1 (I am doingとI do)
4 現在進行形と単純現在形 2 (I am doingとI do)
5 単純過去形 (I did)
6 過去進行形 (I was doing)

現在完了形と過去形
7 現在完了形 (I have done)
8 現在完了形と過去形 1 (I have doneとI did)
9 現在完了形と過去形 2 (I have doneとI did)
10 現在完了進行形 (I have been doing)
11 現在完了進行形と単純現在完了形 (I have been doingとI have done)
12 How long have you (been) …?
13 forとsince When …?とHow long …?
14 過去完了形 (I had done)
15 過去完了進行形 (I had been doing)
16 haveとhave got
17 used to+動詞の原型

未来
18 未来の意味を表す現在時制 (I am doing / I do)
19 (I’m) going to (do)
20 will 1
21 will 2
22 I willとI’m going to
23 will be -ingとwill have+過去分詞
24 when I do / when I’ve done whenとif (従属節内の時制)

法助動詞
25 can, couldと(be) able to
26 could (+動詞の原型) could have (;過去分詞)
27 must (You must be tired.など)
28 mayとmight 1
29 mayとmight 2
30 have toとmust
31 should
32 仮定法 (I suggest you do)
33 had better It’s time …
34 would
35 Can/Could/Would you …?など (依頼・要求・許可・申し出・勧誘)

本書の巻末(p.319)には「診断テスト」が用意されています。まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP

ifとwish
36 If I do … If I did …
37 If I knew … I wish I knew …
38 If I had known … I wish I had known …
39 wish

受動態
40 受動態 1 (is done / was done)
41 受動態 2 (be done / been done / being done)
42 受動態 3
43 It is said that … He is said to … He is supposed to …
44 have/get ~ done

間接話法
45 間接話法 1 (He said that …)
46 間接話法 2

疑問文と繰り返しを避ける助動詞
47 疑問文 1
48 疑問文 2 (間接疑問文) Do you know where …? / He asked me where …
49 助動詞 (have/do/cants) I think so. / I hope so.などを用いて繰り返しを避ける表現
50 付加疑問 (…do you? / …, isn’t it?など)

動名詞(-ing)と不定詞 (to + 動詞の原形)
51 動詞 + -ing (enjoy doing / stop doingなど)
52 動詞 + to +動詞の原形 (decided to + 動詞の原形 / forget to + 動詞の原形)
53 動詞(+ 目的語) + to + 動詞の原形 (I want you to + 動詞の原形など)
54 動詞 + -ingと動詞 + to + 動詞の原形 1 (remember/regretなど)
55 動詞 + -ingと動詞 + to + 動詞の原形 2 (try/need/help)
56 動詞 + -ingと動詞 + to + 動詞の原形 3 (like / would likeなど)
57 preferとwould rather
58 前置詞 (in/for/about?など) + -ing
59 be/get used to do … (I’m used to …)
60 動詞 + 前置詞 + -ing (succeed in -ing / accuse ~ of -ingなど)
61 後に-ing を伴うさまざまな表現
62 to + 動詞の原形. for …とso that … (目的を表す表現)
63 形容詞 + to + 動詞の原形
64 to + 動詞の原形 (afraid to do)と前置詞 + -ing (afraid of -ing)
65 see ~ doとsee ~ doing
66 -ing句 (分詞構文: Feeling tired, I went to bed early.)

冠詞と名詞
67 可算名詞と不可算名詞 1
68 可算名詞と不可算名詞 2
69 可算名詞の前に置くa/anやsomeの用法
70 a/anとthe
71 theの用法 1
72 theの用法 2 (school / the schoolなど)
73 theの用法 3 (children / the children)

本書の巻末(p.319)には「診断テスト」が用意されています。まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP

74 the の用法4 (the giraffe / the telephone /the piano など, the + 形容詞)
75 the の付く固有名詞,付かない固有名詞1
76 theの付く固有名詞,付かない固有名詞2
77 単数か複数か注意すべき名詞
78 名詞 + 名詞で作られる名詞(a tennis ball / a headacheなど)
79 -‘s (your sister’s name) と of … (the name of the book)

代名詞と限定詞
80 myself/yourself/themselves などの再帰代名詞
81 a friend of mine my own house by myself
82 There …と It ….
83 some と any
84 no/none/any nothing/nobody など
85 much, many, little, few, a lot, plenty
86 all / all of most / most of no / none ofなど
87 both / both of neither / neither of either / either of
88 all, every と whole
89each と every

関係詞節
90 関係詞節1:主格の who/that/whichを持った関係詞節
91 関係詞節2:目的格の who/that/whichを持った関係詞節と省略
92 関係詞節3:whose/whom/where で始まる関係詞節
93 関係詞節4:情報を追加する継続用法としての関係詞節(1)
94 関係詞節5:情報を追加する継続用法としての関係詞節(2)
95 -ing 句と-ed句 (the woman talking to Tom, the boy injured in the accident)

形容詞と副詞
96 -ing や -ed の語尾を持つ形容詞(boring/boredなど)
97 形容詞の語順(a nice new house), 動詞の後にくる形容詞 (you look tired)
98 形容詞と副詞1 (quick/quickly)
99 形容詞と副詞2 (well/fast/late, hard/hardly)
100 soとsuch
101 enough too
102 比較1 (cheaper, more expensiveなど)
103 比較2 (much better/any better/better and better/the sooner the better)
104 比較3 (as~as…/than)
105 最上級 (the longest / the most enjoyableなど)
106 語順1:「動詞 + 目的語」と「場所+時」の語順
107 語順2:動詞と結び付く副詞の語順
108 still, yet と already anymore / any longer / no longer
109 even

接続詞と前置詞
110 although / though / even though / in spite of/ despite
111 in case
112 unless as long as provided/providing

本書の巻末(p.319)には「診断テスト」が用意されています。 まず「診断テスト」を受けて、自分の学習すべきユニットを見つけてください。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP

113 as (~と同時に,~なので)
114 like X as
115 like / as if / as though
116 for, during と while
117 by と until by the time … .

前置詞
118 at/on/in(時を表す前置詞)
119 on time と in time at the end と in the end
120 in/at/on(場所を表す前置詞) 1
121 in/at/on(場所を表す前置詞) 2
122 in/at/on(場所を表す前置詞)3
123 to/at/in/into
124 in/at/on(その他の用法)
125 by
126 名詞 + 前置詞(reason for.cause of など,前置詞とよく結び付く名詞)
127 形容詞+前置詞1
128 形容詞 + 前置詞2
129 動詞 + 前置詞1:toとat
130 動詞 + 前置詞2:about/for/of/after
131 動詞 + 前置詞3:about と of
132 動詞 + 前置詞4: of/for/from/on
133 動詞 + 前置詞5:in/into/with/to/on

句動詞
134 句動詞1:句動詞とは何か?
135 句動詞2:in/out
136 句動詞3:out
137 句動詞4:on/off(1)
138 句動詞5:on/off (2)
139 句動詞6:up/down
140 句動詞7:up(1)
141 句動詞8:up(2)
142句動詞9:away/back

付録1 規則動詞と不規則動詞
付録2 現在時制と過去時制
付録3 未来
付録4 法助動詞(can/could/will/wouldなど)
付録5 短縮形(I’m/you’ve/didn’tなど)
付録6 つづり
付録7 アメリカ英語とイギリス英語
補充問題
診断テスト
診断テスト解答
索引

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP

日本語版出版にあたって

本書『マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)』は、2009年にアメリカのケンブリッジ大 学出版局から出版された Grammar in Use Intermediate third edition (アメリカ英語版)に基づい た「日英バイリンガル第3版」です。
レイモンド・マーフィー(Raymond Murphy)による Grammar in Use シリーズは,1985 年にイギリスで刊行されたEnglish Grammar in Use(イギリス英語版) 以来, 四半世紀にわたって, 長く世界の英語学習者からコミュニケーションに「使える」 実用文法書として高い評価を得てき ました。
現在,Grammar in Use シリーズは中級の学習者を対象とする English Grammar in Use を後に, イギリス英語版とアメリカ英語版,初級一中級一上級の分化とともに,各国の学習者の母国語で 解説を記述するバイリンガル版の刊行等を通じて、ますます多くの読者を増やしています。
Grammar in Use シリーズの最大の特長は,以下の3点に集約されます。

1. 統一された「見開き2ページ構成」によって、辞書を引くように学習したい文法項目が すぐに見つかる。
実用性の高い多様な文法事項がすべて、左ページに「文法解説と例文」,右ページに「練 習問題」といった共通のレイアウトによって配置されています。
2.「文法解説」より「例文」が豊富
学習者による、より主体的な文法学習を推進するために専門用語に依存した文法解説 は最小限にとどめ、直感による理解を推進するイラストや、中学校卒業程度の英語力があれば十分理解できる平易な例文を多数配置しています。
3. コミュニケーションにおける実用性の高い例文
「文法解説」および「練習問題」中の「例文」は、大半が1つのピリオドや疑問符で 終わる単文ではなく、自然な文脈や会話を構成する複数の文の中に置かれています。こ れにより、文法を英語が実際に使われる場面や会話の中で学ぶことができます。
本書「日英バイリンガル第3版」でも、オリジナルの Grammar in Use Intermediate 同様, 左ペー ジに「文法解説と例文」,右ページに「練習問題」という統一レイアウトを用いています。また、 すぐれた例文をできるだけ多く読みながら文法理解の確認ができるように,以下の原則に基づい て解説の日本文を作成しました。

1. 学習者が自問自答しながら、理解について確認できるような質問事項とその答えを配置
した。
2. 学習者がなるべく多くの例文を自分の力で読みこなせるように、本文中の例文の全訳は 行わない。日本語訳を行う場合には,例文中でポイントとなる部分についてのみ認出した。
3. 原著に準じて、文法の専門用語はなるべく用いないで解説を行った。一方で原著に登場 する、日本の中学校や高校における英語学習には普通登場しない文法用語については、 必要に応じて解説を加えて訳出した。
本書は「日英バイリンガル版」ですが,すべて英語で記述されている「オリジナル版」と同様、 イラストや例文の主体的な学習は欠かすことができません。本書を通じて英文法のより深い直 成的な学習が可能になり、ひとりでも多くの学習者の方がコミュニケーションに「使える」英文 法力を獲得されることを願っています。
訳者

学習者の皆さんへ
あなたは、英文法がわからなくなることはありませんか? 本書は,そのような時に、あなたが 英語の先生に頼らずに自分で英文法が学べるように作られています。
例えば,次の質問にきちんと答えられますか? いずれの答えも本書から見つかります。
■I did (過去形)と I have done(現在完了形)は、どのように異なりますか?
■どのような時に, will を用いて未来を表しますか?
■I wish の後には,どのような構文がきますか?
■used to do と used to doing は,どのように異なりますか?
■どのような状況で定冠詞の the を使いますか?
■like と as は、どのように異なりますか?
本書には,このほかさまざまな文法項目が解説されていて,見開き2ページの項目ごとに,理 解を確認する右ページの「練習問題(Exercises)」も付いています。

読者の対象レベル
本書は、「中級」レベルの学習者を対象に書かれています。また,中学校から高校 1, 2年程度 の英語の初級文法を終えて、さらに英文法を学びたいと考えている「中級」レベルの学習者が「英 語で言ってみたい。でも間違っていないか心配」と思うような構文を多く取り上げています。さ らに、英語をそれなりに使えるものの、もっと文法を詳しく学びたいと考えている「上級」レベ ルの学習者にも役立ちますが、英語を学び始めた小学生や中学生のような「初級」の学習者には お勧めできません。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP

本書の構成

本書は「1つのユニットに1つの文法事項」を原則として、全体で142 ユニットで構成されて いますが、「現在完了形」や「定冠詞のthe」などのように、より詳しい解説が必要な項目は複数 のユニットで解説されています。それぞれのユニットで扱っている文法項目については「目次」 で確認してください。
各ユニットはすべて見開き2ページで構成されています。左のページには「文法説明と例文」, 右のページには「練習問題 (Exercises)」が配置されています。練習問題の正解は別冊解答集で確 認してください。
また、巻末には「付録」(pp. 286-295) として次の7項目がまとめられています。
1. 規則動詞と不規則動詞
2. 現在時制と過去時制
3. 未来
4. 法助動詞(can/could/will/wouldなど)
5. 短縮形 (I’m/you’ve/didn’t t)
6. つづり
7. アメリカ英語とイギリス英語
さらに詳細な「索引」(pp.329-339)では、文法項目と重要語句の確認ができます。

本書の使い方

本書は、最初から終わりまでのユニットを1つずつ順番に学習する必要はありません。ユニットは、 易しいものから難しいものへと難易度順に構成されているわけではないからです。「本書の構成」で も触れたように、「1つのユニットに1つの文法事項」の原則によって、学習者が自分なりに「難しい。 よくわからない」と感じる文法項目を選択して学習できるのです。
例えば,次のように学習します。
■本書の巻末(pp.319-327)には「診断テスト」が用意されています。まず,この「診断テスト」を受けてください。テストは全158題の選択式問題で、1時間程度で終了します。 このテストの結果から,自分が十分に理解していないユニットが明らかになります。ま た「目次」や「索引」から学習すべきユニットを探してみるのもよいでしょう。
■選択したユニットの左ページの文法解説をよく読みます。解説だけを拾い読みするので はなく,例文やイラストが表す状況について理解しましょう。例文は,中学校レベルの 英語力があれば十分理解できる平易な語句で記述されています。
■本文中の以下の記号に注意します。
☆文法について考えるべきポイントです。多くは質問形式になっていますので,質問に答えられるかどうか確認してから読み始めます。
☆の質問への解答がまとめられています。
⇒解釈の難しい構文の理解を助けるヒントです。例文の日本語訳ではないことに注意し
てください。
⇔左右の構文を比較し、どのように異なるかを考えます。
×文法上正しくない構文を表します。なぜ正しくないかを考えます。
=左右の構文が同じであることを表します。
→参照すべきユニットを表します。指示されたユニットを適宜参照して理解を確認します。
■選択したユニットの右ページの「練習問題(Exercises)」に取り組みます。なぜ,その 答えとなるのかを考えながら解答します。
■別冊解答集で正解を確認します。
■間違えた問題は、なぜ間違えたかをユニット左ページの文法解説を読み直して確認しま す。間違えた問題は後で復習できるよう問題番号をメモしておきます。場合によっては 「練習問題(Exercises)」はやらずに、左のページの文法解説だけを日次や索引から辞書 を引くように参照してもよいでしょう。

補充問題
巻末には「補充問題」(pp. 296-318)が用意されています。この「補充問題」は関連する複数 のユニットをまとめた,より広い出題範囲の中から作られています。例えばp.305の「補充問題 161は25~34までのユニットを出題範囲として作られています。各ユニットを学習した後で 「補充問題」に取り組めば、ユニットを超えたより幅広い範囲で,短時間に文法の理解が確認で きます。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP

先生方へ
本書『マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)』は,学習者がひとりで学べる自学自習用 の文法書として作成されたものですが、高校や大学などの英語の授業でもテキストや参考資料と して十分活用できます。ことにコミュニケーションを重視しつつ,英文法についてより詳しく学 習させたい場合に役立ちます。
中学校の文法を理解した「中級」の学習者や,高校までの文法を理解した「中上級」の学習者 を対象としていますので、このレベルの学習者であれば、本文中のほぼすべての項目について間 題なく理解できます。学習者に、すでに学んだ文法事項を復習させることも,新しい構文を道入 して練習させることも可能です。また、高校の英語を十分に習得し,さらに高度な英語力を目指 す「上級」レベルの学習者にも、英文法でわからないことがあった際に辞書を引くように文法項 目を参照させたり、練習させたりできます。しかし、小学生や中学生のような「初級」の学習者 にはお勧めできません。

「目次」にあるように、それぞれのユニットは「現在形と過去形」「冠詞と名詞」「前置詞」といっ た文法上の分類によってまとめられています。この分類は易しいものから難しいものへと配置さ れているわけではありません。したがって、本書は「目次」にある順番ですべてのユニットを1つ ずつ学習する必要はありませんので、先生方の授業における文法学習のシラバスや学習者のレベ ルや学習状況などに応じて、柔軟にユニットを選択することができます。

本書は、文法事項を新しく導入し、ただちに定着させる際にも,一定の期間の後に復習したり, 学習者の弱い部分に焦点を当てて強化する際にも役立ちます。また、一斉授業においてクラス全 体で使用することも、学習者に応じて個別学習させることも可能です。文法の解説と例文は,も ともとは英文法の自学自習のために書かれたものですが、教員が授業を行う際のヒントや参考資 料にもなります。学習者にとって左のページは授業で学んだことの記録となり、授業の後も繰り 返して参照できます。右のページの「練習問題(Exercises)」は、学習者への自習課題としても, クラスでの全体学習としても,授業の前提としての自宅学習としても取り組ませることができま す。また、ある文法項目について、特定の学習者の理解が十分ではない場合には、その学習者に 学習すべきユニットを個別に指定して取り組ませることもできます。ここでも、複数のユニット をまとめ、より広い出題範囲の中から作られた巻末の「補充問題」が役に立ちます(「学習者の 皆さんへ」も参照してください)。

本書中の英語表現は、大半が標準的な口語の北アメリカ英語として実際に使われ、広く受け入 れられているものです。英語の母国語話者の中には、例えば、目的格代名詞としての who や、 he or she(彼もしくは彼女)の意味で用いる theyについて「正しくない」とする人たちもいま すが、本書ではこのような用法は問題のない標準的なものとして取り上げています。
本書は,2009年にアメリカのケンブリッジ大学出版局から出版された Grammar in Use Intermediate third edition に基づいたもので、原著の 2009年版は2000年に出版された第2版の 改訂版です。原著の第3版では,2000年の第2版に対して以下のような主要な改訂を行っています。

■第2版では、Unit 133として1つのユニットで「句動詞」を取り上げていましたが、第3版では、 これを Units 134-142(句動詞 1~句動詞 9) の9ユニット構成に強化しています。また, wishについての新しいユニットを追加しました(Unit 39)。これにより、Units 40-133まで, 第2版に比べて1つずつ番号が繰り下がっています。
■記載事項については、ほぼすべてのユニットにおいて改訂および改編を行っています。
■巻末の「補充問題」を拡張しました。新たに14-16,25, 30-31.37-41の問題を追加しました。
■すべてのイラストをフルカラーにしました。

Raymond Murphy (著), William R. Smalzer (執筆協力) (編集), 渡辺 雅仁 (翻訳) (編集)
出版社: Cambridge University Press; 3版 (2017/2/1)、出典:出版社HP