最短で英語力を身につける勉強法とは何か?
英語を学習している人で「真面目にやっているのに結果が出ない」と感じることもあるでしょう。どうして、学習をしているのに効果が感じられないのかというと、自分の状態と課題を把握しておらず、最適な学習方法を選択できていないためです。英語習得にはセンスや才能は必要ありません。セブン&アイ出版の「最速最短!英語学習マップ」では、大人気の英語パーソナルジムを運営する「ENGLISH COMPANY」が英語学習の最短ルートを紹介しています。
本書では、「どのように第二言語を学べばより効果的なのか」を研究する学問である「第二言語習得研究」に基づいた英語学習方法を紹介しています。この学問の観点からすると「インプット(読む・聞く)」を重視する方法が理想的な方法だと述べられています。多くの人が会話メインの学習方法を選択してしまいますが、第二言語習得研究の観点からすれば、効果的ではないのです。
効果的な学習方法を述べる前に、英語習得を挫折する人の特徴をお教えしましょう。英語学習に挫折する人には3つの特徴があります。それは「受験英語を否定し、文法を軽視している」、「正しい戦略で学習しようとしていない」、「簡単に習得できると思っている」ということです。また、このような特徴に当てはまらなくても「挫折をしやすい勉強を行なっている人」は、英語学習を諦めてしまう人が多いです。
例えば、基礎的な英語力が身についていないのにも関わらず、いきなり英会話から始めたり、手当たり次第に教材に手を出したり、英語を教えるプロではないネイティブ講師に教わろうとしたりするのは、挫折しやすい勉強パターンです。
そのような効果的ではない勉強法をしないためには、第二言語習得研究に基づいた方法で取り組むことが必要です。第二言語習得研究によれば、言語の勉強を始めるときには、最初に聞く、読むなどのインプットを繰り返し行うことが先決とされています。
それは、書く・話すなどのアウトプットを行うためには、インプットをしなければできないことだからです。インプットしたことをアウトプットすることで、自分が理解していない箇所に気づくことができ、インプットをさらに効率よく行うことができます。この「インプット→アウトプット→気づき」というサイクルを何回もこなすことが言語習得をしやすい方法なのです。ですから、英会話などのアウトプットは、インプットより先にしても効果的ではないのです。
インプットの方法ですが、自身のレベルによって異なります。例えば、英語がほとんどできないのであれば、中学レベルの文法や語彙から始めるといいですし、ゆっくりであれば英文が読めるという人なら、英語を「意味のカタマリ」として理解するチャンクリーディングのトレーニングが効果的です。このように本書では、自分のレベルに合ったトレーニング方法を説明しています。
大人になってから英語を始めるのは遅いと考えてしまいがちですが、実際にはそうではありません。自分の立ち位置を理解して適切なトレーニングを積めば短期間でも効果を実感できるでしょう。まずは、言語習得のプロセスから知ることによって、効果的な方法を模索するといいと思います。
本書の著者であるStudyHacker ENGLISH COMPANYは、「第二言語習得研究」