海外勤務に役立つ資格とは?
海外での就業を目指している人が現地でスムーズに仕事を得られるよう、日本にいる間に現地でも評価される資格を取得しておくと良いでしょう。特に渡航前の時間を使って資格を取得すると有効的です。忘れてはならないのは、資格よりも実務経験の方が重要視されます。ここでは、実務経験を持っていることを前提にしつつも、渡航前に取得しておくと役立つ資格を紹介します。
1つ目の資格は「国際運転免許」です。どんな職種に就いたとしても、自動車を使って移動することがあると思います。私自身も今働いているホテルでは、車を使ってオーナーが所有する他のホテルに行くことがあります。就職面接の質問項目にも国際免許を所持しているかどうかを聞かれたました。もしかしたら、自動車免許を持っているかは、採用基準の1つと言っても良いかもしれません。余談ですが、基本的に仕事上で運転をする場合は、会社側が自動車保険を支払うのが原則です。最初の面接で確認を取ることを忘れないようにしましょう。
さらに、自動車運転免許も第二種運転免許であれば、ツアーコンダクターのように顧客を載せる仕事にも活かすことができます。国外で二種免許を取ろうとすると、日本からの無犯罪証明書などの書類を取り寄せする必要があるので、免許取得まで2ヶ月ほどかかってしまいます。しかし、国際申請をしてしまえば1〜2週間程度で完了できますので、国内で取得しておくことをオススメします。
2つ目の役立つ資格は、「調理師免許」や「バリスタ」のように飲食関連の資格です。海外で就業するとしても、希望職種に就けない可能性もあります。飲食業界は国を問わずに需要があり、和食レストランは世界中に存在します。世界中で日本食ブームということもあり、需要が多い職種でもあります。ですので、飲食関連の資格を持っていると、面接でアピールすることができます。
3つ目の資格はIELTS(アイエルツ)です。IELTSは、140ヶ国以上で認定されている英語資格です。たとえ、TOEIC ®で900点以上を保持していても、日本や韓国でならともかく、オーストラリアやカナダ、ニュージーランドでは資格自体の知名度がないので通用しません。加えて、IELTSは永住権を取る基準になる国もあります。そのため、IELTSを学習する方は6.0以上(永住権資格の条件)を目指して学習をすると良いでしょう。
海外就労で有利になる資格を紹介してきましたが、最初に述べた通り、海外就労で欠かせないのが実務経験です。私自身、面接を受けたときに実務経験が理由で落ちてしまったことがありました。海外で就労するなら、英語と同じくらい実務経験も大切だと考えてください。なので、海外で就業を考えている人は、国内にいる間で希望職種の実務経験を最低でも1年以上積んでほしいです。
このように海外では資格よりも実務経験を重要視することが多いです。ですが、渡航する前までに時間があるのであれば、現地での就業はもちろん、時間を有効活用させる手段として資格の取得を検討しても良いかと思います。ここで紹介した資格は、持っていれば役に立つこと間違いなしだと思うので、検討してみてはどうでしょうか。
北九州市立大学外国語学部英米学科を卒業。学生時代は英会話カフェの立ち上げから運営まで携わる。外資系企業のIKEAや九州最大手塾英進館の英語講師、オンライン英会話のレアジョブでの勤務を経験。現在はワーキングホリデーを取得し、ニュージーランドのクイーンズタウンに在住。現地のホテルで仕事をしつつ、日本人の英語学習者に向けてオンラインの英語学習コーチングサービスを提供中。