テストを受けて理解度を確認
これまで基礎英語を一定期間学習してきた人にとって気になることと言えば、「どれくらいの力がついたか」でしょう。この連載の初めに、現時点の英語力を測定する手段として日本英語検定協会が提供している英検級かんたん測定のような簡単なテストを受けることをオススメしました。自身の進捗度を知りたいという人は、最初に実力を測ったテストと同じものを再度解いてみると良いでしょう。基本的な英語力が身についているのであれば、最初はわからなかった問題も解答根拠を示しながら簡単に解答できると思います。
中学英語をやり直ししてきた人なら、新しく問題集を購入してみるのも手です。参考書を繰り返すというのも定着させる上では大切ですが、演習問題に新鮮味がなくなってしまいます。基本的な知識が定着しているなら、問題が変わったとしても解答することができるはずです。また、インプットが終わった段階で問題を解くことにより、知識の定着がより強固なものになります。
TOEIC®L&Rテストの受験を視野に勉強を始めた人にとって、TOEIC Bridgeテストは英語力の基礎が身についたのかを確認できる格好のテストです。TOEIC Bridgeは、リスニングが約25分、リーディングが35分で問題数が100問とTOEIC®L&Rテストの半分のスケールですので、英語力に自信がない人にとって良いレベルになります。TOEIC Bridgeで満点近く取れるようになれば、TOEIC®L&Rテストを受験する素地が出来上がっていると見て問題ないでしょう。基礎英語力が一段落としたら、学習の強度も上げていくことをオススメします。
基礎の必要性と意欲の変化
何事も基礎が大切と言われますが、英語においてはどうして基礎力が大切なのでしょうか。そもそも、母国語以外の言語を習得する上で、論理的思考に変わり始める中学生くらいから学び始める人にとっては、適切なプロセスで学習をして知識を積み上げていかないと頭打ちになってしまいます。学生時代に英語が苦手だった人は、文法で躓いてしまい、苦手意識を持ってしまったのではないでしょうか。
「複雑な文法がわからない」、「英語に対するモチベーションがなくなった」など苦手になってしまった原因が存在すると思います。まずはその苦手となった原因を解消することが大切です。意外と学生時代は苦手だったものも社会人になってから再び取り組むと、学生時代とは違った面白みがあるかもしれません。
そして、英語をやり直すと決心したなら、次は失敗しないように基本の大切さを認識して欲しいと思います。基本の定義は人によって異なるかもしれませんが、私としては中学英語で習う基本的な文法や単語などが基礎英語の範囲にあたると思います。ここを蔑ろにしてしまうと、フレーズを丸暗記するなどの味気ない英語学習となってしまい、挫折してしまうかもしれません。そうならないように、必要最低限の文法と単語を身につけて土台を築いて英語学習を軌道に乗せましょう。
1987年生まれ、愛知県出身。留学はおろか旅行ですら海外渡航歴のない英語学習者。大学で英米文学を専攻したが、学生時代は特に英語が得意というわけではなかった。一時は英語が嫌いになるが、社会人になってから本腰を入れて英語学習を始め、6年間でTOEIC®910点や英検1級を取得。紆余曲折を経て蓄積した自身の経験に基づいた勉強法をブログやSNSにて公開中。