頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術(テクニック)

初めて受けるひとから高得点を狙う人まで

TOEICといえば、リスニングとリーディングの試験が一般的です。しかし、それのスコアが良いだけでは英語力があるとはいえません。TOEICスピーキング・ライティングテストのスコアも良くてこそ、英語力があるということができます。本書は、模擬試験2セットに練習問題も多く収録されています。テスト対策はこの一冊で十分です。

ロバート・ヒルキ (著), 上原 雅子 (著), 横川 綾子 (著), トニー・クック (著)
出版社: 研究社 (2013/3/19)、出典:出版社HP

まえがき Introduction

「頂上制覇 TOEIC®テスト 究極の技術」シリーズについて

みなさん、こんにちは。ロバート・ヒルキです。
このたび、研究社より、「頂上制覇 TOEIC テスト 究極の技術」シリーズ(全6巻)の刊行をスタートいたします。本シリーズで、みなさんにはきっとTOEICのさらなるスコアアップをはかっていただけるはずです。特にすでに900点以上のスコアをお持ちで、そこから990点満点をめざしてさらに努力を重ねておられる方は、ぜひ本シリーズをさらなるスコアアップの「起爆剤」としてご活用ください。

TOEICテストで高得点を取るには、実際のTOEICで出題されるような問題をできる限り多く解いてみることが大切です。本シリーズの続刊ではTOEICのPart 1からPart7までを4巻に分けて解説し、各Partごとに4セット分のテスト問題を収録、さらに『トリプル模試』では完全模擬試験3回分を収録する予定です。シリーズの共著者は全員TOEICテスト990点満点ホルダーで、TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト200/200点満点獲得者もおり、この人たちの協力を得て、本番さながらの問題を作成し、実戦に役立つ解説を付けました。TOEICのスコアアップにとどまらず、グローバル・コミュニケーションで求められる高度な英語運用能力を確実に身につけたい方の強い味方として、自信を持ってお届けします。

本書『頂上制覇 TOEIC®テストスピーキング/ライティング 究極の技術』について

さて、TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト(以下、SWテスト)とは、発信型英語能力判定のための信頼しうる試験を求める声に応えて、ETS(Educational Testing Service)が2007年に開始したものです。受験者の口頭ならびに文書でのコミュニケーション能力をはかるために開発されました。 SWテストはすでに韓国では毎年多くの人が受験していると聞いています、(韓国YBM発行のNewsletter 72号では、同国の2011年のスピーキングテテストの受験者数は24万人と報告されています)、日本でも人気が高まっており将来ますます受験者が増えてゆくことは間違いありません。ですので、TOEICのすべてを網羅した「頂上制覇」シリーズの第1弾として、本書『頂上制覇 TOEIC®テストスピーキング/ライティング 究極の技術』を刊行できるのは、喜びに堪えません。

本書を最高のSWテスト対策本にするために、共著者の上原雅子、横川綾子、トニー・クック、研究社編集部の金子靖さん、そして私の5人は、SWテストを何度も受験して内容をよく把握し、有益な関連情報を集めました。このSWテストは、英語を第一言語としない人たちのスピーキングとライティングの力を測定するテストとして、疑いなく最高レベルのものであると確信しています。特に、多様化の進む現代のグローバル・ビジネスの場で求められる英語能力判定に最適です。SW テストを英語の実務能力判定の目安として利用する企業や団体はますます増えつつあり、今後そのハイスコアがキャリアアップの上で貴重な財産になるのは確実です。

本書にはSWテストの効果的な対策やテクニックを多数盛り込み、また実践的な練習問題と模範解答も豊富に用意し、テスト本番に確実に生かせるように工夫しました。これにより、読者のみなさんには、効率的・効果的な受験対策を進めていただけると思います。また、本書はスコアの向上にはもちろん、英語の語彙力増強にもお役に立つはずです。最終的にはどんな状況においても、ハイレベルな英語を話し、書くことができる力がきっと身についていることでしょう。

2013年2月
ロバート・ヒルキ (Robert Hilke)

※この「まえがき」は5-6ページの英文の主旨を生かしつつ、著者と編集部で追加情報を盛り込んで再構成したものですので、両者の内容は完全には一致していません。

Introduction for “Aiming for the Top – Ultimate Techniques for Getting a Perfect Score on the TOEIC Test Speaking and Writing”
Hello, everybody. This is Robert Hilke.
It gives me great pleasure to announce that Kenkyusha and I have launched a comprehensive TOEIC book series, “Aiming for the Top – Ultimate Techniques for Getting a Perfect Score on the TOEIC Test.” We are sure that the series will help you to take your TOEIC score to the next highest level. The series mainly focuses on advanced learners who have already scored over 900 on the TOEIC test who can use a “boost” to complement their diligent study in the quest to get a perfect score of 990.

In order to get the highest score on the TOEIC test, test takers should practice using genuine, realistic TOEIC questions as much as possible. In our series we provide four sets of questions in each book, plus three sets of questions in the trial examination book. Together with my coauthors – all with perfect TOEIC scores, including 200 on the SW (200 on the Speaking Test / 200 on the Writing Test) – we have produced a series with thoroughly authentic TOEIC items, with practical and useful explanations for each question. I am certain that the books in this series will be very helpful for all TOEIC test takers who not only wish to improve their TOEIC scores, but also who want to confirm their control of the type of sophisticated English they need to communicate at a high level.

In order to respond to market demand for reliable assessments of productive English language skills, the TOEIC Speaking and Writing Test-often called the “SW Test” in Japan – was launched by the Educational Testing Service (ETS) in 2007. The SW is designed to measure the test taker’s ability to communicate clearly in spoken and written English. Considering the fact that the SW is already very popular in Korea, and increasingly in Japan as well, there is no doubt that more and more people will be taking the TOEIC Speaking and Writing the future. That’s why we decided to include this SW book in I am very happy to start our comprehensive series with this SW book.

To make the best possible preparation book for the SW test, my coauthors Masako Uehara, Ayako Yokogawa, Tony Cook, my Yasushi Kaneko, and I have taken the test many times to acquire knowledge and useful information about the test. In all honesty we feel that the SW is one of the best tests to measure non-native English speaking and writing skills, particularly the skills needed to be successful in today’s diverse, global business environment. A high score on the SW will truly be your asset as you progress through your career as more and more companies and organizations will take the SW score into consideration when evaluating their employees’ actual English abilities.

We have combined our efforts to present you with a vast amount of strategic information, along with practical questions and sample answers to allow you to apply the strategies we introduce. I am confident that our readers can prepare efficiently and effectively for the TOEIC Speaking and Writing Test by using this book. Further, I am sure that this book will not only help you improve your TOEIC score, but that it will also aid you in expanding your vocabulary of English. Ultimately, it is certain that you will feel even more comfortable speaking and writing English at a high level, regardless of the situation you find yourself in.
February, 2013 Robert Hilke

ロバート・ヒルキ (著), 上原 雅子 (著), 横川 綾子 (著), トニー・クック (著)
出版社: 研究社 (2013/3/19)、出典:出版社HP

目次 Contents

まえがき
TOEICスピーキングテスト/ライティングテストについて

1 Speaking Test
Unit 1 Speaking Test Questions 1-2 : Read a Text Aloud 音読問題
Unit 2 Speaking Test Question 3 : Describe a Picture 写真描写問題
Unit 3 Speaking Test Questions 4-6: Respond to “Questions 応答問題
Unit 4 Speaking Test Questions 7-9 : Respond to Questions Using Information Provided 提示された情報に基づく応答問題
Unit 5 Speaking Test Question 10 : Propose a Solution 解決策を提案する問題
Unit 6 Speaking Test Question 11 : Express an Opinion 意見を述べる問題

2 Writing Test
Unit 7 Writing Test Questions 1-5 : Write a Sentence Based on a Picture 写真描写問題
Unit 8 Writing Test Questions 6-7 : Respond to a Written Request Eメール作成問題
Unit 9 Writing Test Question 8 : Write an Opinion Essay 意見を記述する問題
模擬テスト1
模擬テスト2
あとがき

【CD 吹き込み】
Jeff Gedert (American male)
Cris Koprowski (American male)
Michael Rhys (British male) Kim Forsythe (American Female)
CD収録時間:
Disc 1:37分24秒
Disc 2:40分23秒
※2枚のCDは同じ袋の中に入っています。
※本書同梱の音声CDには、書名、著者(アーティスト)名、トラック名などの文字情報は含まれていません。本CDをパソコンに読み込んだ際に表示される書名、著者(アーティスト)名、トラック名などのメモ情報は、弊社の管理下にない外部のデータベースを読み込んだものです。ご了承のほどお願い申し上げます。

TOEICスピーキングテスト/ライティングテストについて

TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト(以下、TOEIC SWテスト)は、英語で効果的にコミュニケーションをするために必要な、話す、書く能力を測定するテストです(現在の公開テストでは、スピーキングテスト、ライティングテストのどちらか一方だけを受験することはできません)。TOEIC テストを開発・制作するアメリカの非営利テスト開発機関 ETS (Educational Testing Service)が問題を作成し、採点も行なっています。

TOEIC SWテストは、6つの問題形式(11問)のスピーキングテストと、3つの問題形式(8問)のライティングテストからなる、全体で約80分間(ス ピーキングテスト20分、ライティングテスト60分)のテストです。受験者は試験会場に用意されたパソコンを使って受験します。問題は、インターネットを通じて、受験者のパソコンに配信されます。
スピーキングテストでは、画面の表示とヘッドホンから聞こえる指示に従って、音声を吹き込みます。ライティングテストは画面の指示に従い、文章をタイプして解答します。どちらのテストもメモを取ることはできません。

コンピューターに記録された受験者の解答はETSに送信されて、そこで各問題ごとに別々のファイルに分けられます。その各ファイルを訓練を積んだ採点官が ETSの厳格な採点基準に従い、採点します(それぞれの問題の採点基準は各Unitに明記しましたので、参考にしてください)。

テスト結果はスピーキングテスト、ライティングテストそれぞれ0点から200点のあいだで10点刻みのスコアで示されます。スコアをもとにした評価がProficiency Level Descriptors(能力レベル別評価)として、スピーキングテストでは8段階、ライティングテストでは9段階で表示されます。スピーキングの音読問題のみ、Pronunciation Level(発音), Intonation and Stress Level(イントネーションとアクセント)に関して、3段階の評価が示されます。

以下、日本でTOEICテストおよびTOEIC SWテストの運営・実施を行なう一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC: The Institute for International Business Communication)にサイトに示されているTOEIC SW テストのテスト構成を見てみましょう。

TOEIC SW テストの構成

TOEIC SW テストは国際的な職場環境において、効果的に英語でコミュー ケーションをするために必要な、話す、書く能力を測定するテストです。
TOEIC SWテストにおいてはそれぞれ具体的に、以下のような能力が受験者に問われます。

TOEIC スピーキングテスト

1. 英語のネイティブスピーカーや英語に堪能なノンネイティブスピーカーに理解しやすい言葉で話すことができる
2. 日常生活において、また仕事上必要なやりとりをするために適切に言葉を選択し、使うことができる(たとえば、指示を与えたり受けたり、情報や説明を求めたり与えたり、購入、挨拶、紹介ができる、など)
3. 一般的な職場において、筋道の通った継続的なやりとりができる

TOEIC ライティングテスト

1. 平易な文でも複雑な文でも、適切な語彙・語句を使用し、文法的に正しい文を作成できる
2. 簡単な情報、質問、指示、話などを伝えるために複数の文で構成される文章を作成することができる。
3. 複雑な考えを表わすために、状況に応じて理由、根拠、詳しい説明などを述べながら複数の段落から構成される文章を作成することができる

TOEIC SW テストには、TOEICテスト(リスニング、リーディング)と同様、一般的な、またはビジネスの場面が採用されておりますが、特殊なビジネス英語や特定の業界、分野の知識を必要としたり、特定の国の歴史や文化に関連する固有の事象がわからなければ解答できない問題などは含まれていません。

テストの形式と構成

スピーキングテストの形式 問題数:11問 テスト時間:約 20分

内容 問題数 解答時間 課題概要 採点
スケール
Write a sentence
based on a picture
(写真描写問題)
5問 5問で8分 与えられた2つの語(句)を使い、写真の内容に合う一文を作成する 0~3
Respond to a written request
(Eメール作成問題)
2問 各問10分 25~50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成する 0~4
Write an opinion essay
(意見を記述する問題)
1問 30分 提示されたテーマについて、自分の意見を理由あるいは例とともに記述する 0~5

ライティングテストの形式 問題数:8問 テスト時間:約60分

内容 問題数 解答時間 課題概要 採点
スケール
Write a sentence
based on a picture
(写真描写問題)
5問 5問で8分 与えられた2つの語(句)を使い、写真の内容に合う一文を作成する 0~3
Respond to a written request
(Eメール作成問題)
2問 各問10分 25~50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成する 0~4
Write an opinion essay
(意見を記述する問題)
1問 30分 提示されたテーマについて、自分の意見を理由あるいは例とともに記述する 0~5

受験の申し込みについて

受験の申し込みは、インターネットを通じて、TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト公式サイト(http://www.toeic.or.jp/sw/)から行なえます。また、実際のテスト画面に近いデザイン・レイアウトで、サンプル問題も確認できます。

ロバート・ヒルキ (著), 上原 雅子 (著), 横川 綾子 (著), トニー・クック (著)
出版社: 研究社 (2013/3/19)、出典:出版社HP