中学生のための英検書
英検4級の英語をやさしいことばでひとつひとつ丁寧に解説しています。かなり分かりやすいので、英語が苦手な方でも楽しく理解を深めることができます。英検4級対策のはじめの1冊としておすすめです。
先生から,みなさんへ
いま,みなさんがこうして英検にチャレンジしていることを、ぼくはとてもうれしく思います。
英検は、みなさんの英語を一歩ずつ世界レベルまで高めていってくれる「ガイド」です。5級から始まり,最終的には1級まで。どんどん高い場所へと確実に導いてくれる、心強い味方です。
本書は、そんな英検をしっかりとモノにするために作られた本です。わかりやすい解説と、それをすぐに練習できる豊富な予想問題が特長です。
なお,英検を勉強するにあたって、みなさんにお伝えしたいことがあります。
英検をうまく使うコツは、実は、「すぐに次の級に進もうとしない」ことです。もしぎりぎりで合格したならば、今度は,同じ級を高得点で合格できるようにがんばってください。そうすることで,本物の実力がつきます。
「資格を取る」ためだけではなく,「使える英語を身につける」という気持ちを大切にしてほしいと思っています。
また、英語に限らず,何ごとも「ぎりぎり」よりは「余裕」の方が楽しいですよね!英検はレースではないので、級が上がるスピードを競う必要はないのです。この本でじっくり勉強して、まずは、「余裕で合格する」気持ちよきを味わってみてください。
監修 山田暢彦
もくじ
これでカンペキ! 英検4級 受験パーフェクトガイド
01 よく出る動詞+名詞
いろいろな動詞
02 have, take の使い方
使い方に注意する動詞
03 よく出る名詞
いろいろな名詞
04 「時」を表す語
いろいろな詞・副詞句
05 人の様子を表す形容詞 いろいろな形容詞
もっと!4級の重要単語・熟語1
予想テスト
動詞・名詞・副詞・形容詞・代名詞
06 go, get, comeの熟語
重要熟語1
07 have, take, lookの熟語
重要熟語2
08 そのほかの動詞の熟語
重要熟語3
09 形容詞を使った熟語
重要熟語4
10 「時」「場所」を表す熟語
重要熟語5
もっと!4級の重要単語・熟語2
予想テスト
いろいろな熟語・前置詞
11 過去の文
一般動詞の過去の文
12 was, were の文
be 動詞の過去の文・過去進行形
13 will be going toの文
未来を表す文
14 「~しなければならない」の文
have to, must の使い方
15 to+動詞の原形,動名詞
不定詞,動名詞(動詞の ing 形)の使い方
もっと! 4級の重要単語・熟語 3
予想テスト
過去・未来・助動詞・不定詞・動名詞
16 文と文をつなぐ語
いろいろな接続詞
17 比べる言い方
比較の文1
18 注意すべき比較の文
比較の文2
19 語順に注意する文型
SVC・SVOOの文
20 「~がある」「~しなさい」の文
There is~の文・命令文
もっと!4級の重要単語・熟語4
予想テスト
接続詞,比較,SVC・S1OOの文. There is 〜
21 許可・依頼の表現
会話表現1
22すすめる・誘う表現
会話表現2
23 提案・感想を聞く表現
会話表現3
24 whatの疑問文
会話表現4
25 人や理由のたずね方
会話表現5
26 時・場所のたずね方
会話表現6
27 そのほかの how の疑問文
会話表現7
もっと! 4級の重要会話表現
予想テスト
会話表現
28 お知らせの読み方
長文問題 1 (掲示)
29 メールの読み方
長文問題 2 (Eメール)
30 手紙の読み方
長文問題 3 (手紙)
31 説明文の読み方
長文問題 4 (説明文)
予想テスト
長文問題
32 最後の発言に注意
リスニング第1部
33 疑問詞を聞き取ろう
リスニング第2部
34 話の流れをつかもう
リスニング第3部
予想テスト
リスニング
模擬試験,
動詞の語形変化一覧表
別冊 予想問題・予想テスト・模擬試験の答え
●本書は、過去に出題された英検の問題を徹底分析し,英検合格に必要な情報を厳選しています。わかりやすい解説と予想問題でしっかり受験対策ができます。
●1回分の学習は1見開き2ページ)です。毎日少しずつ学習を進めましょう。
・左ページ…解説のページです。
・右ページ…英検4級の予想問題です。左ページで学習した内容を、実戦的な問題で確認します。
●単元の区切りのところに、これまで学習した内容を確認する「予想テスト」があります。
●「予想テスト」の前のページでは,英検4級でよく出る重要単語や熟語などを紹介しています。
●付属のCDには、左ページのイラスト内の英語の文や単語,「予想問題」「予想テスト」「模擬試験」のリスニング問題の音声が収録されています。右ページの筆記問題の英文はCDには収録されていません。
★「予想問題」「予想テスト」のリスニング問題は、1度だけ読まれます。実際の試験では、音声が2度読まれますので、聞き取れなかった場合には、くり返し聞きましょう。ただし、「模擬試験」は実際の試験と同じように2度読まれます。音声の指示に従って答えましょう。
★CDのあとについて読む練習をしたいときは、CDプレーヤーの一時停止ボタンを活用してください。
これでカンペキ!英検4級 受験パーフェクトガイド
年間約230万人が受験する,実用英語技能検定(英検)。文部科学省後援の検定として人気があり、入試や就職でも評価されています。ここでは,英検4級を受験するみなさんのために,申し込み方法や試験の行われ方などの役立ち情報を紹介します。
4級の試験はこう行われる!
試験は筆記とリスニング
4級の試験時間は筆記試験35分,リスニングテスト約30分の合計約65分です。筆記試験が終わると、2分ほどの準備時間のあと,すぐにリスニングテストが行われます。
筆記試験もリスニングテストも,解答はすべてマークシート方式(詳しくは10ページ)です。リスニングテストの解答時間は、1問につき10秒与えられます。
自宅の近くや学校で受けられる
英検は、全国の多くの都市で実施されています。申し込み方法にもよりますが、たいていは自宅の近くの会場や,自分の通う学校などで受けられます。
試験は年3回実施される
4級の試験は,6月(第1回)・10月(第2回)・1月(第3回)の年3回行われます。申し込みの受付の締め切りは、試験日のおよそ1か月前です。
なお、申し込み方法によって試験日程や会場が異なりますので、試験日と会場は必ず確認しておきましょう。
試験の申し込み方法は?
団体申し込みと個人申し込みがある
英検の申し込み方法は,学校や塾の先生を通じてまとめて申し込んでもらう団体申し込みと、自分で書店などに行って手続きする個人申し込みの2通りがあります。中学生・高校生の場合は,団体申し込みをして,自分の通う学校などで受験することが多いです。
まず先生に聞いてみよう
中学生・高校生の場合は,自分が通っている学校を通じて団体申し込みをすることが多いので、まずは英語の先生に聞いてみましょう。
団体申し込みの場合は、先生から願書(申し込み用紙)を入手します。必要事項を記入した願書と検定料は、先生を通じて送ってもらう形になります。試験日程や試験会場なども英検担当の先生の指示に従いましょう。
個人で申し込む場合は書店・コンビニ・ネットで
個人で受験する場合は,次のような方法があります。
■書店で申し込む
英検特約書店(受付期間中に英検のポスターを掲示しています)で検定料を払い込み、「書店払込証書」と「願書」を英検協会へ郵送する。
■コンビニエンスストアで申し込む
ローソン・セブン-イレブン・ファミリーマート・サークルK・サンクスの店内の情報端末機から直接申し込む。(詳しくは英検のホームページをごらんください。)
■インターネットで申し込む
英検のホームページ(http://www.eiken.or.jp)から申し込む。
■携帯電話で申し込む
英検オフィシャルサイト携帯版(http://www.eiken.or.jp/i)から申し込む。
申し込みなどに関するお問い合わせは、英検を実施している公益財団法人日本英語検定協会まで。
・英検ホームページhttp://www.eiken.or.jpa03-32668311
・英検サービスセンター03-3266-8311
*英検のホームページでは、試験に関する情報・優遇校一覧などを公開しています。
4級の出題内容を知ろう!
4級の試験は,出題形式別に,筆記4題・リスニング3題の大問に分けられています。ここで,大問ごとの内容を見てましょう。
筆記試験:35分,35問
■大問1空所に入る適切な語句を選ぶ問題→15問
短い文や会話を読んで,()に適する語句を選ぶ問題です。おもに単語力と文法の知識が問われます。
■大問2空所に入る適切な英文を選ぶ問題→5問
会話文を読んで,()に適する文や語句を選ぶ問題です。会話の流れを読み取る力と、会話表現の知識が問われます。
■大問3語句の並べかえの問題→5問
日本文の意味に合うように語句を並べかえて、2番目と4番目にくるものの正しい組み合わせを答える問題です。総合的な作文の力が問われます。
■大問4長文を読んで答える問題→10問
長文を読んで,その内容についての質問に対する答えを選ぶ問題です。読解力が問われます。A,B,Cの3つの形式があります。
4Aでは掲示などの短い「お知らせ」の文章,4Bでは「手紙」または「Eメール」のやり取り,4Cではまとまった量の長文を読みます。4Aは2問,4Bは3問,4Cは5問あります。
リスニングテスト:約30分,30問
■第1部適切な応答を選ぶ問題→10問
A→B→Aの短い会話を聞いて、それに対するBの応答として適するものを、放送される選択肢から選ぶ問題です。問題用紙に印刷されているのはイラストだけで、応答の選択肢も放送で読まれます。(英文と選択肢は2度読まれます。)
■第2部対話文についての質問に答える問題→10問
A→B→A→Bのやや長い会話と,その内容についての質問を聞いて、質問の答えを選ぶ問題です。問題用紙には選択肢の英文が印刷されています。(会話と質問は2度読まれます。)
■第3部英文についての質問に答える問題→10問
やや長い英文と,その内容についての質問を聞いて、質問の答えを選ぶ問題です。問題用紙には選択肢の英文が印刷されています。(英文と質問は2度読まれます。)
4級のレベルと合格ライン
4級は「簡単な英語」レベル!
日本英語検定協会の審査基準によると,英検4級は「簡単な英語を理解することができ,またそれを使って表現することができる」レベルです。目安としては中学中級程度とされています。
合格ラインは満点の60%前後!
筆記・リスニング合わせて65問のうちの60%前後(39問前後)正解すれば4級の試験の合格ラインです。
試験では「語い・文法力」「読解力」「作文力」「聴解力(リスニングの力)」といったさまざまな英語の力が総合的に試されます。苦手な部分をつくらないように,それぞれ
の力をバランスよく身につけておくことが大切です。
*合格ラインは、過去の結果からみた目安です。
解答はマークシート方式!
解答は、42(リスニングテストの第1部は3つ)ある選択肢から1つを選び,解答用マークシートのその番号の部分をぬりつぶすマークシート方式です。試験では次の点に注意しましょう。
・HBの黒鉛筆を使うこと(シャープペンシルも使用可とされています)。ボールペンや色鉛筆は使えません。
・機械で読み取れるように、はっきりとぬりつぶすこと。
・まちがえてマークしてしまったときは、消しゴムできれいに消してから、新しい解答をマークすること。
英検攻略アドバイスと本番スケジュール
英検は出題パターンが決まっている!
英検の出題パターンはある程度決まっています。本書では,英検を徹底分析し,よく出るポイントをわかりやすく説明しているので,効率よく学習できます。また,「予想問題」「予想テスト」もあり,これらを何回も勉強することで,問題のパターンもよくわかりますし、本番になってもあわてないですみます。
単語数は教科書よりグーンと多い!
4級の出題内容は「中学中級程度」ですが,単語数は約1,300語レベル!英語の教科書には出てこない単語や熟語も出てきます。本書で扱っている単語や熟語はしっかり覚えておきましょう。
R・Lでスコアは均等で,満点1000点のうち622点で合格です。本書の付属CDを聞いて、リスニングテストの形式に慣れておきましょう。
本番のスケジュールを確認しておこう!
1受付で受験票(個人受験の場合)を見せます。
2自分の受験する教室を確認し,着席します。(受験番号によって教室がちがうので、よく確認しましょう。また、お手洗いは混雑するので早めに行きましょう。)
3問題冊子と解答用紙が配られます。
4受験者心得の放送の指示に従って、解答用紙に必要事項を記入します。
5試験監督の合図で筆記試験開始!