TOEFLライティングセクションの出題形式について

留学に必要なアカデミックライティングスキルは?

TOEFL® iBTテストのライティングセクションでは、英語で書くことが必要とされるシーンにおいて、自分の考えを明確に説明できるか想定して作られています。ライティングセクションでは、学術に関連したトピックが出されます。留学する場合、留学先の学校では講義で学んだことに関して論文・エッセイを書くことがあります。そのためには、講義の内容と教科書や資料の情報を組み合わせる必要があります。このようなライティングを統合ライティングと言い、以下の作業をしなければなりません。

・講義で聞いたことや書籍で読んだことを書き留めておき、論文執筆のために情報を整理します
・参照元の資料・論文を正確に要約して引用する
・講義の情報が書籍の情報とどう関連しているか書く

例えば、学術コースの学生は、教授の観点と与えられた書物の観点を比較することを求められるでしょう。比較対象を明確に説明するためには、各情報源から正確な情報を抜き出す必要があります。あらゆる種類の文章を作成するときに以下の要素が役立ちます。

・幹となるアイデアと補足するポイントの認識
・エッセイをまとめる方法の計画
・理由や具体例、詳細を使用してエッセイを執筆する
・効果的にリンクワード(移行句)を使う
・文法と語彙を正確に使い、慣用表現を適切に使用する
・綴りや句読点、レイアウトを規則に合わせる

Writing Sectionの問題形式

ライティングセクションの試験時間は計50分です。2つの設問に対する解答をPCに入力します。入力された解答はETSに送信され、認定評価者と自動採点システムによって採点されます。

1. Integrated Writing(リーディング→リスニング→ライティングの順)

・応答時間:20分

Integrated Writingでは約250〜300語の短いパッセージで構成された学術的なトピックを3分間で読みます。ここではリスニングセクションと同じく、メモをとることができます。読み終えた後は、2分間のリスニング(250〜320語程度)が流れます。リスニング中は画面に表示されたテキストが消えます。また、リスニングではリーディングにはなかった情報が追加されます。受験者が文章を書き始めると、再びテキストが画面に表示され、ライティング中に参照できます。

リスニングパッセージの重要な点について、関連する英語の散文の要約を書き、読解パッセージのキーポイントとどのように関連するかを説明します。ここで推奨される解答語数は150〜225語です。ただし、提示されたタスクに対応するものであれば、推奨語数以上書いたとしてもペナルティはありません。

2. Independent Writing(リーディング+ライティングのみ)

・応答時間:30分

ここでは問題についての意見を述べて説明し、支持する(補強する)エッセイを書きます。 効果的なエッセイを書くためには、最低でも300語が必要です。重要なのは、単に個人の好みや選択を列挙するのではなく、意見や選択を支持(補強)しなければなりません。典型的なエッセイの質問は、次のような文で始まります。

次の主張に賛成ですか、反対ですか。この2つのポジションのどちらに賛成ですか、賛成ですか? あなたの答えを支持(補強)するために理由と具体的な詳細を使ってください。

Educational Testing Service(著)
出版社:McGraw-Hill Education;5版(2017/12/13)、出典:amazon.co.jp