TOEFLのスピーキングセクションを攻略! 問題の傾向と対策

アカデミックスピーキングとは?

海外での学生生活となれば、学生は教室(キャンパス)の内外で英語が求められます。そのためアメリカをはじめとする英語圏の大学ではTOEFL®iBTテストなどの語学資格の提出が求められます。ここで解説するTOEFLのスピーキングセクションでは、留学先で学ぶと想定される学術およびキャンパス内で必要なスピーキング能力を効果的に測定しています。

主にキャンパス内外で、スピーキングを求められるシーンは以下の通りです。
・質問に答える(他の学生との学術議論に参加)
・教科書で読んだことや授業で聞いたことをまとめる
・クラス内で行われた議論について自分の意見を言う
・カジュアルな(普段の)会話への参加
・書店や図書館、自宅などでのコミュニケーション

留学の最中は以上のような場面でスピーキングをすることを念頭に置いてTOEFLの問題を解いていきましょう。

スピーキングセクションの問題形式

スピーキングセクションは約20分で計6問が出題されます。「Independent task」と「Integrated task」の2つから構成されており、メモを取りながらリスニング問題を解くことが可能です。解答時間が短いために、メモを効果的に使えるようになることが高得点を取るためのコツになります。

Independent taskの概要(計2問)

準備時間は15秒で 、回答時間は45秒です。ここで出題される2問は馴染みのあるトピックが出されます。自身の立場を選択肢から選び、論理的根拠とともに解答します。ここでのポイントは自身の考えと意見を持ち、経験を引き出せるようになることです。設問に関するアイディアや意見をうまく使えるようになることが求められます。ここでの2問はさらに分けることができ、1つ目をPersonal Preference(個人の嗜好)タイプ、2つ目をChoice(選択)タイプとなっています。

1. Personal Preferenceタイプ

この設問では、与えられたカテゴリ内から個人的な意見を選択するタイプです。例えば、大切な人や場所、出来事または自分の趣味などが聞かれます。普段から自分の嗜好について表現することが大切でしっかりと対策すれば取れる問題です。

2. Choiceタイプ

この質問は、受験者に2つの対照的な行動または考えなどの中から選択をし、主張するように求めます。どちらかが良いか、この意見に賛成か反対かの問題が多いです。

Integrated taskの概要(計4問)

1. リーディング→リスニング→スピーキング(2問)

この問題では、PC画面に表示されるテキストを読んでからトピックについての音声を聞きます。視覚と聴覚から得られる2つの情報を組み合わせて比較し、要約された内容について話していきます。準備時間は30秒、解答時間は60秒となっています。

2. リスニング→スピーキング(2問)

音声を聞いた後に内容を要約して話すタイプです。準備時間が20秒と短いので、必要な要素を聞き逃さないことと自分の意見を持つことが必要です。解答時間は60秒です。

TOEFLの他のセクションと同様に、スピーキングセクションもインターネット経由で配信されます。全ての問題に対して、マイク付きヘッドセットを使用して答えます。受験者の解答はデジタル記録され、ETSに送信されて認定評価者によって採点されます。

Educational Testing Service(著)
出版社:McGraw-Hill Education;5版(2017/12/13)、出典:amazon.co.jp