TOEFLリーディングセクションの出題形式について

アカデミック・リーディングスキルとは?

TOEFLのReadingセクションでは、大学レベルの学術記事や文章を理解できるのかを測るためのテストです。大学と大学院を含む世界中の学術機関では、学生は英語の教科書や論文などの学術資料から情報を取捨選択して内容を理解することが求められます。アカデミックリーディングで求められる3つのことは以下の通りです。

【1】基本情報や読解力の把握
一般的なトピックや考察、ポイント、重要な事実と詳細、文脈での語彙、代名詞の参照先を理解して文章に関連のあるものを理解する。また、導き出されることを推論する。

【2】文章から情報を見つける
重要な事実や情報をテキストから効果的にスキミング(大まかな内容をつかむためにサッと目を通すこと)し、読むときの流暢さと速度を高める。

Reading Sectionの概要

・文の長さ:各パートの文章は、約700から800文字で構成される
・問題数:3つから4つの文章があり、 各文章の中に12〜14問の設問が与えられている
・試験時間:文章が3つなら60分、4つなら80分となる

Reading Sectionの文章内容

TOEFLテストのReadingセクションは、学問や学問に付随するトピックについて大学レベルの教科書から文章が出題されます。抜粋は最小限の変更しかされていないので、テストでは受験者がアカデミックな文章をどれだけ読解できるかを測定することができます。大体、Readingセクションで問題になる文章は以下の3つのカテゴリーに集約されます。

・説明/解説型(あるトピックについて事実・発見などを説明、解説する)
・論証/立論型(あるトピックについて見解を述べ、確証となる理由、証拠を掲示する)
・史実型(過去の出来事についての文章)

これらのカテゴリーは大枠であり、問題文はトピックに関する情報を複数の観点と視点から提示されることもあります。 例えば、1つの問題で歴史的な事実が書かれながらも、論説を導き出す文章を作成することも考えられるということです。

しかし、各問題の解答となるのは、少なくとも1問は一般的な文章の構成を理解したことを証明する質問が出されます。質問の種類は以下の通りです。

・分類型
・比較型
・問題解決型
・因果関係型

Readingセクションの質問を正しく解答するために専門的な知識は必要ありません。もちろん、出願する大学の専攻分野に関する文章が出てきたときは、背景知識が大きな武器になりますが、どのようなテーマで与えられたとしても、答えは基本的に文中に書かれています(パッセージ内の難しい単語やフレーズの定義が示されている場合があり、単語をクリックすると定義が画面の左下部分に表示されます)。

Readingの設問形式

Readingセクションには、以下の4つの設問形式があります。

・複数の選択肢から1つを選択する形式
・複数の選択肢から2つ以上の正解を選ぶ形式
・4つの選択肢があり、空欄に合う選択肢を選ぶ形式
・カテゴリー別に分類する形式

Educational Testing Service(著)
出版社:McGraw-Hill Education;5版(2017/12/13)、出典:amazon.co.jp