早稲田大学政治経済学部の英語対策2018
出題傾向の概要
2018年の出題構成
計90分
1. 長文1
2. 長文2
3. 長文3
4. 会話文
5. 英作文
という構成になっており、2018年も近年同様、読解力、会話文、自由英語作文の合計3つのトピックについて解く必要あります。 読解に関しては、社会 / 経済 / 政治の多くのトピックがソースです。 会話文は会話特有の表現が多々出てきますが、会話の固定表現の知識だけでなく、読解の知識が必要です。通常の長文のように常に会話一文、一語に集中しながら読みましょう。
出題量と時間配分
長文1-3がそれぞれ800~1000語程度であるが、内容もかなり理解度が要求されるぶんしょうになっております試験時間の割にかけられないところからこれらは20 – 25分程度で終える必要があります。自由英作文については、解答時間には「15分が望ましい」という指示付きなのでその辺りの時間で終わらせるのが良いですが、テストが始まったらまずはテーマについては一度見てみましょう。それについて知識がありそうであったら、もう少し縮めて12、13分を目安にするのが良いでしょう。
目安時間
1. 長文1 20分
2. 長文2 20分
3. 長文3 20分
4. 会話文 10分
5. 英作文 15分
残り5分で全体の見直し
【大問】: 1
【形式】: 適語補充と文章理解
【問題の題名】: マシーンの行進 march of the machines
【作者】: エコノミスト Economist
【文字数】906 words
【キーワード】: AI 雇用 政府 テクノロジー 産業革命
【概要】: 説明文。 長い文章を読みながら、適切な単語を補充し、最後に内容を理解するように求められます。 またこの大問1を含む大問1〜4は回答形式が同じです。 本文の内容は、AIが雇用にどのように影響するか、そして政府がどのような社会的支援を支援できるかを説明しています。近年の社会を映した内容になっており、普段から新聞などを読まれている方は、親近感が湧くないようになっております。
Googleの検索エンジン、Facebookの自動写真タグ付け、Appleの音声アシスタント、Amazonのショッピングの推奨、そしてTeslaの自動運転のテクノロジー / IT関連の単語もでてきます。
【大問】: 2
【形式】: 適語補充+文章理解
【表題】: ポップカルチャーの冷戦勝利への貢献 how pop culture helped win the cold war
【作者】: ドミニク・サンドブルック Dominic Sandbrook
【キーワード】: 冷戦 文化 ポップカルチャー 経済成長 マスメディア
【概要】: 随筆文。長文を読み進めながら適語補充し、最後にまとめの内容理解が問われます。文章の内容は、米ソの冷戦にどのようにポップカルチャーが貢献したのかをまとめています。「映画000」などのサブカルチャーの知識が必要で、やや趣味に走った出題です。政治経済学部の問題に加えて、文学部・文化構想学部の問題にも近いテーマで出されています。
【大問】: 3
【形式】: 適語補充+文章理解
【表題】: なぜ成長する? Why Grow Up? Subversive 2015 for an Infantile Age
【作者】: スーザン・ネイマン Susan Neiman
【キーワード】: スマートフォン 哲学 インターネット ウェブ
【概要】: 随筆文。長文を読み進めながら適語補充し、最後に内容理解が問われます。文章の内容は、インターネットとスマートフォンが定着した社会で、情報とどのように付き合うべきかを考察しています。筆者は哲学者で、プラトンやモンテスキューやニコラス・カーなどからの引用もあります。
【大問】: 4
【形式】: 適語補充+文章理解
【表題】: 旅行先を決める
【作者】: ー
【キーワード】: 旅行 予定 休暇 リゾート
【概要】: 会話文。長文を読み進めながら適語補充し、最後が内容理解が問われます。
【大問】: 5
【形式】: 英作文
【表題】: 政府企業の女性の役職登用 women in key positions in the government and major corporations
【作者】: ー
【キーワード】:ジェンダー 企業 コーポレート・ガバナンス
【対策】: 100words前後の本格的な自由英作文です。論点は「日本の政府企業は女性登用をするために立法すべきかどうか」でジェンダーの分野の内容です。単純にYES/NOで解答するのではなく、どの論点を扱うのかをしっかりと整理してから書き始めたいです。段落・反論・引用・支持理由などの構成をを意識して、時間内に文章を仕上げる練習が求められます。対策として経済社会で注目を集めている論点から出題されるので、日頃から国内外法律経済のニュースに触れて、知識を養っておくとよいでしょう。