ネイティブはこう使う! マンガでわかる冠詞

漫画で覚える英語冠詞

冠詞の概念がない日本人にとって、英語の品詞の中で最もハードルが高いとされる「冠詞」。ネイティブでさえ冠詞をめぐって頭を悩ませることがあり、意見の一致をみないことさえあるといいます。それほど難しいのに、冠詞の選択を誤ることで文章の意味が変わり、発言の真意を損ねることも多々あります。このような冠詞を身につけるためには、基本的なルールを理解し、あとは感覚的に身につけていくことが大切です。

本書は、「不定冠詞」「定冠詞」「無冠詞」それぞれの使い分けルールと「限定詞」のルールを扱う構成となっています。絵を豊富に使うことで、冠詞の用法を直感的にイメージすることができることに加え、各レッスンの冒頭にあるマンガによって、具体的な会話の場面を理解・イメージすることができ、日常会話にも結び付く1冊です。

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はじめに – もっともハードルが高いとされている「冠詞

英語の品詞の中で、もっともハードルが高いとされている「冠詞」は、冠詞の概念がない日本人にとっては大変強敵な品詞です。
「不定冠詞」「定冠詞」「無冠詞」とたった3種類しかない冠詞をめぐって、ネイティブでさえ頭を悩ませることがあります。そしてどの冠詞を選ぶか、意見の一致をみないことさえあるのです。
日本人にとってそれほど意味がないように思える冠詞の選択によって、文章の意味が変わり、発言の真意を損なうことは、実は多々あることなのです。
「最初に出てきた名詞にはa/anをつけ、次に出てきたときには theをつける」というルールは、日本人が最初に覚えるものではないでしょうか。このように、つかみどころのない冠詞にも決まりがありますが、すべてを覚えようとする必要はありません。基本的なルー ルを理解し、あとは感覚的に身につけていくことが大切です。

本書は「不定冠詞」「定冠詞」「無冠詞」それぞれの使い分けルールと、someやanyなど冠詞以外の「限定詞」を扱う4部構成になっています。いつもの愉快な仲間とともに、まずは基本を学び、さらに理解を深めるための例文などを楽しんでください。そして次に英語を話すときや目にするときは冠詞を意識してみましょう。そうして少しずつ蓄積された知識は、確実にあなたのものになります。
You can do it! (あなたならできる!) デイビッド・セイン

デイビッド・セイン (著)
出版社: 西東社 (2014/12/1)、出典:出版社HP

目次 – ネイティブはこう使う! マンガでわかる冠詞

PART1 不定冠詞の使い分けルール
レッスン1 a/anは特定していない単数名詞につく
レッスン2 a/an がつくとほかにも同種のものがある
レッスン3 a/anがつくと職業を表す
レッスン4 a/anは「まるごと」を表す
レッスン5 a/anをつけると輪郭がはっきりする
レッスン6 a/anをつけると形をもつものになる
レッスン7 不可算名詞にa/anをつけると特別な意味になる
レッスン8 集合名詞にa/anをつけるとその中の1つとなる
レッスン9 a/anの後に複数の形容詞があっても単数を表す
レッスン10 会社名にa/anをつけると製品となる
レッスン11 a+数量を表す形容詞で肯定的な意味になる
レッスン12 a/anで「少し」という時間の長さを表現できる
レッスン13 aで「同じ」という意味を表す
レッスン14 a/anは「ある~」を表す

PART2 定冠詞の使い分けルール
レッスン1 theは特定しているものを表す
レッスン2 この世に1つと考えられるものには the がつく
レッスン3 数量を表す単位には theがつく
レッスン4 the+最上級で「ほかと比較して一番」を表す
レッスン5 the+比較級, the+比較級で「~であればあるほど…」になる
レッスン6 the+形容詞で集合名詞を表す
レッスン7 the+timeで時間/時刻を表す
レッスン8 membersのような複数形にtheをつけると全員を表す
レッスン9 楽器を弾くときは theをつける
レッスン10 the+名字で「~一家/~夫妻」を表す
レッスン11 the+限定性の強い形容詞で「唯一」の意味になる
レッスン12 theは名詞本来の性質を強調する働きがある
レッスン13 the+timesで「時代」になる
レッスン14 the+普通名詞で抽象名詞になる
レッスン15 形容詞にtheをつけると抽象名詞となる
レッスン16 集団にtheをつけると自分が所属していないニュアンスが出る

PART3 無冠詞の使い分けルール
レッスン1 前置詞+無冠詞+名詞で手段を表す
レッスン2 固有名詞は無冠詞で表す
レッスン3 冠詞の有無や単数・複数でニュアンスが変わる
レッスン4 無冠詞のofficeは職業/仕事を表す
レッスン5 無冠詞+地方名で「~地方」という表現になる
レッスン6 場所を本来の目的としてとらえる場合は無冠詞
レッスン7 そのもの全般は無冠詞で表す
レッスン8 無冠詞+時を表す語句で現在からの時点を表す
レッスン9 スポーツをするときの競技名は無冠詞
レッスン10 無冠詞+名詞で名詞の意味が異なる単語がある

PART4 限定詞の使い分けルール
レッスン1否定的なニュアンスをもつ疑問文のany
レッスン2 「何でも/どれでも」と強調するany
レッスン3 if節の中で「ある」ことがわかっているsome
レッスン4 「両方とも~である」を表す both
レッスン5 2つ以上のものを個別にとらえる each
レッスン6 否定文では部分否定を表す every
レッスン7 2 つのうちどちらか一方を表す either A or B
レッスン8 動詞にも使えるneither A nor B

不定冠詞がつく名詞
定冠詞がつく名詞
冠詞がつかない名詞
冠詞を使った慣用句
冠詞によって意味が変わる言葉

デイビッド・セイン (著)
出版社: 西東社 (2014/12/1)、出典:出版社HP