過去形・現在完了形・過去完了形の違いとは? 時制のイメージをつかもう【TOEIC®から学ぶ基礎英文法(20)】

過去形と現在完了形、過去完了形の3つの違いを理解できていない人も多いのでは? 各用法の時制のイメージをつかめば、使い方を理解しやすいだろう。ここでは過去にまつわる文法の正しい意味を理解するために、「ブラスト英語学院」を運営しつつも、自身も英検1級とTOEIC®満点を保持する中野太郎氏に説明してもらおう。

過去を表す用法の時制とは?

今回は、過去完了形について解説していきます。過去完了形は、現在完了形と同様に他の時制と紛らわしく、苦手とする人が多い分野です。過去完了形について解説していく前に、まずは下記の図を見てください。

過去完了形のイメージ。過去のある時点よりも前から続いている

図のように過去完了形は、過去のある時点より前から過去のある時点まで行為や効果が続いているようなイメージがあります。また、過去完了形を表現するとき、よく過去形で表現してしまう人を見かけます。そこで、過去形と過去完了形の違いについて例文を使って説明します。

【過去形】
You got a mail. (あなたは[ある時点で]メールを受け取りました)
過去形では“メールを受け取った”という事実のみを表す。

【過去完了形】
You had got a mail. (あなたは、過去にメールを受信していました)
過去完了形では、過去のある時点でメールを保持しており、受け取った時点からの効果がある時点まで継続している状態を表す。

過去形と過去完了形ともに、過去にメールを受信していることに変わりありません。しかし、過去形では過去のある一点で受け取ったという行為のみを表していますが、過去完了形では過去のある時点よりもさらに前にメールを受け取っています。これが過去形との違いになります。さらに理解を深めるために、下記の例文を見てみましょう。

【過去形】
You studied math yesterday. (あなたは昨日、数学を勉強していた。)
過去形では、「昨日という時点において勉強していた」という事実のみを表し、それ以前の状態などは一切関係ありません。

【過去完了形】
You had studied math for three hours yesterday. (あなたは昨日、3時間勉強していた。)
過去完了形では、「昨日3時間勉強していた」という、ある時点での話ではなく、3時間という期間勉強していたということがわかります。

さて、過去完了形について他の時制との違いを説明してきましたが、ここからは過去完了形の用法を説明していきます。知っているかもしれませんが、過去完了形には、現在完了形と同様に経験・継続・完了の3つの用法があります。

【経験用法】
I had visited the place once before I met John. (私はジョンと会う前に、その場所に1回訪れたことがあった)

【継続用法】
I had worked for the company for five years before I met John. (私はジョンと会うまでに、その会社に5年間勤めていた)

【完了用法】
I had already done the task before I met John. (私はジョンに会う前に、その仕事を既に終わらせていた)

TOEIC®では、現在完了形と同じく、パート6の内容を見ながら時制を確認する問題で出てきます。それでは、実際に問題を見ていきましょう。

問題:Harvesting Memories, an international trading company with more than 50 subsidiaries, ______ new device to trace every transaction of all the trading before the rival company did.

(A)was introducing
(B)has introduced
(C)to introduce
(D)had introduced

ここで解答のカギとなるのが、発表したのが“いつの時点”のことなのかということです。空欄の後に「ライバルの会社が発表する前」と説明されており、「ライバルが過去にした時より前に、既に導入された状態」であることがわかります。よって、発表は過去より前に完了している状態だということがわかります。つまり、空欄には過去完了形が入ると判断できます。ですので、答えは(D)has introducedになります。そして、ここでの過去完了形の用法は、完了したことを表す「完了用法」でもあります。

このように、過去完了形は過去を現在としたときの現在完了形と同じ働きをします。TOEIC®でも現在完了形と同じ問題で選択肢に登場することがあるので、ここで両方の違いをしっかり理解すれば確実にスコアを上げることができます。

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