八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本

英語の音を聞く、英語の語順のままに

TOEIC L&Rセミナーを開催する筆者の、のべ5000人を指導した経験が詰まった1冊です。
「英語の音を身に付ける」ではPart1、2を素材とし、それぞれが頭の中に持っている音と、実際にナレーターが話す音のギャップを知り、正しい英語の音を身に付けます。
「問題を解く」⇒「穴あきディクテーションをする」⇒「問題の解説を読む」⇒「音の解説を読む」

また「英語の語順を身に付ける」ではPart3、4では、語数が多く複雑な構文が登場します。こういった文を英語の語順のままに理解するために、音読を行います。
Part1、2と同じ流れの学習をした後、「語順の解説を読み、音読」 この方法でこれまでどこで躓いていたか把握しましょう。

はじめに

きっかけ
それはある企業でTOEIC L&Rのリスニングの授業をしている時のことでした。スクリプトを見ないで音声を聞き取り,英文を書き取るディクテーションをしてもらった結果、受講者に共通するある事実に気が付いたのです。

「I‘llの音が聞き取れていない」

これはとても大きな問題を引き起こします。1日は文頭で使われるので、ここでつまずいてしまうとその後の部分も聞き取れず、文全体の意味が取れなくなってしまうのです。聞き取れなかった受講者に話を聞いてみると,ほとんどの方から「こんな簡単な英文なのになぜ聞き取れなかったのだろう」という声が上がってきました。

その後、さらに調査を続けてみると、他にもwhileやThere’sなど,学習者が共通して聞き取るのが苦手な基本単語がたくさんあることがわかってきました。使用頻度が高い基本単語が聞き取れないということは、それだけ頻繁に文の意味が取れないままに英語を聞いているということです。膨大な受験者のデータを管理しているテスト制作機関も、当然そのことは把握した上で問題を作成しているはずです。

見方を変えると、TOEIC L&Rで狙われやすい基本単語が聞こえるようになるだけで、リスニングカはグンと上がるということではないでしょうか。これが本書「TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本」を執筆しようと思ったきっかけです。

1.英語の音を聞き取るために
前半では、学習者が聞き取るのが苦手な基本単語を含んだ英文を使った、本番のテストでも出題される可能性の高いパート1.2の定番問題に取り組んでいただきます。問題を解いたら、必ず指示に従って穴あきディクテーションに取り組んでください。単語,フレーズのどこが聞き取りにくいのか、なぜ聞き取れないのかを解説してあるので、自分の弱点がわかるようになっています。

本書は音声収録後に執筆を開始したので、英語の音の聞こえ方、音の変化の様子なども細かく解説してあります。多くの学習者が覚えているカタカナ英語の音と、正しい英語の音を対比できるようにしてあります。音の表記は、あえて発音記号を使わず、カタカナとアルファベットを組み合わせた独自の表記方法にして、多くの方が学習しやすいように工夫をしました。読みやすさ、学習効率のために思いきって略記した音もありますので、発音するためではなく、聞き取るためのツールとしてご活用ください。

2.英語の語順のままに聞き取れるようになるために
パート1,2のような短文は、単語レベルで聞き取れるようになればある程度の意味は取れますが、パート3,4では語数も多く、構造も複雑な英文が登場します。そこで、正しい音を聞き取る力の次は、英語の語順のままに意味が取れる力が重要になってきます。本書では、英語の語順を身に付けるためのトレーニングとして音読を紹介しています。音読は独学でできるシンプルなトレーニングですが、英文スクリプトを棒読みするような音読では効果はありません。

後半ではパート3,4を素材とし,大切なことをズバリと述べた後にそれを補う修飾部分を継ぎ足していく英語の感覚を、音読によって徐々に学んでいきます。さらに,日本語にはない英語特有のリズムや、相手に自分の意図を伝えるためのサインなどが身に付くように解説しています。その結果として、文脈の理解やセリフに込められた意図の推測ができるようになります。これこそがパート3.4で最も重視されている出題ポイントなのです。

3.TOEIC L&Rのその先へ~Beyond TOEIC L&R ~
最初の方はやさしいですが,後半に進むにつれて徐々にハードな内容になっていきます。心して取り掛かってください。特にパート4では、多くの学習者が苦手としているイギリス人女性,オーストラリア人男性のナレーターにナチュラルスピードで読んでもらった、TOEIC L&Rとしては最高難度の問題が収録されています。本書のガイドに従ってこのレベルの英語がすっきりと聞き取れるようになれば、TOEIC L&Rの延長上にあるリアルな世界の英語も聞き取れるようになるでしょう。

本書が,皆さまが目標スコアを取得すると同時に、実践的な英語力を身に付ける一助になれば、これほどうれしいことはありません。

令和元年9月吉日
八島晶

八島晶 (著)
出版社: 旺文社 (2019/9/18)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに
TOEIC L&Rテストについて
本書の使い方
音声について

Part 1 (写真描写問題)
~英語の音を身に付ける 基礎
Part 1 はこんな問題!
Lesson1 日本語と英語で異なる音
Lesson2 子音① 子音の連続、語尾の子音
Lesson3 子音② l(エル)の音
Lesson4 子音③ wの音, th の音
Lesson5 母音① オ/ア/エア, オウ/オーの音
Lesson6 母音② イ/エの音
Lesson 7 練習問題

Part2(応答問題)
~英語の音を身に付ける 応用
Part 2はこんな問題!
Lesson1 音節の数が記憶と異なる単語
Lesson2 ストレスの位置が記憶と異なる単語
Lesson3 弱く読む単語
Lesson4 つながる音
Lesson5 消える音
Lesson6 イギリス英語,オーストラリア英語
Lesson7 練習問題

Part 3(会話問題)
〜英語の語順を身に付ける 基礎
Part3はこんな問題!
Lesson1 店員と客の会話①
Lesson2 店員と客の会話②
Lesson3 同僚同士の会話①
Lesson4 同僚同士の会話②
Lesson5 練習問題

Part4 (説明文問題)
~英語の語順を身に付ける 応用
Part4はこんな問題!
Lesson1 留守番電話
Lesson2 スピーチ
Lesson3アナウンス
Lesson4 ラジオ
Lesson5 練習問題

音声の徹底活用法

編集:山田弘美
編集・ 作成協力:株式会社メディアビーコン
編集協力: 真理子Michael Joyce
装丁デザイン:相馬敬徳(Rafters)
本文デザイン:尾引美代
本文写真(p.31-1,34,503.54):川上尚美
録音:株式会社方創作
ナレーション- Howard Colefield, Julia Yermakov (以上、米), Emma Howard (英). Vain Gibb (加) Guy Perryman(豪)

TOEIC L&Rテストについて

TOEIC L&Rテストとは?

TOEIC(Test of English for International Communication)とは、英語によるコミュニケーション能力を測定する世界共通のテスト。このテストは、アメリカにある非営利のテスト開発機関であるETS (Educational Testing Service) によって開発・制作されています。TOEIC L&Rテス ト(TOEIC Listening and Reading Test)では「聞く」「読む」という2つの英語力を測定します。 受験者の能力は合格・不合格ではなく、10~990点の5点刻みのスコアで評価されるのが特徴 です。解答方法は,正解だと思う選択肢番号を塗りつぶすマークシート方式。解答を記述させる 問題はありません。
●申し込み方法・受験に関する詳細は公式サイトをご覧ください。
https://www.iibc-global.org

TOEIC L&Rテストの構成

TOEIC L&Rテストは以下のように, ListeningとReadingの2つのセクションで構成されてい ます。約2時間で200問に解答し,途中休憩はありません。
Listening (約45分・100問)
Part1 写真描写問題 6問
Part2応答問題 25問
Part3会話問題 39問
Part4 説明文問題 30問

Reading (75分・100問)
Part5 短文穴埋め問題 30問
Part6 長文穴埋め問題 16問
Part7 読解問題
1つの文書 29問
複数の文書 25問

問い合わせ先

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
●WBC 試験運営センター
〒100-0014
東京都千代田区永田町 2-14-2
山王グランドビル
電話:03-5521-6033/FAX:03-3581-4783
(土・日・祝日・年末年始を除く10:00~17:00)
●名古屋事業所
電話:052-220-0286
(土・日・祝日・年末年始を除く10:0~17:00)
●大阪事業所
電話:06-6258-0224
(土・日・祝日・年末年始を除く10:00~17:00)

このページの情報は 2019年7月現在のものです。詳細や変更は実施団体のホームページなどでご確認ください。

八島晶 (著)
出版社: 旺文社 (2019/9/18)、出典:出版社HP

本書の使い方

Part1, 2は「英語の音を身に付けるトレーニング」を,Part 3, 4はこれに加えて「英語の語順 を身に付けるトレーニング」を行います。この2段階で「英語が聞き取れるようになる」ことを目 指します。

●「英語の音を身に付ける」(Part 1,2)
Part 1, 2では,それぞれが頭の中に持っている音と,実際にナレーターが話す音のギャップを 知り、正しい英語の音を身に付けます。問題を解いた後,英文の一部を空所にしたスクリプトを 使って、音を意識するためのトレーニング,「穴あきディクテーション」を行います。

●「英語の語順を身に付ける」(Part 3, 4)
Part 3, 4では、英語の語順のままに英語を理解するために,音読を行います。問題を解き,穴 あきディクテーションをするところまでは Part 1, 2と同じです。その後,問題文の中から1文, または2文を抜き出して、「英語の語順のままに理解する」ためのポイントを解説しています。解 説されていない文についても,スクリプトを読んで文の構造をしっかりと理解し,音読をしてください。

特典ダウンロード
繰り返し英語の音を身に付けるトレーニングができるよう,「穴あきディクテーション」の ページをWebサイトにてpdfで配布しています。以下よりダウンロードしてご活用ください。

【ダウンロード方法】
①パソコンからインターネットで専用サイトにアクセス
https://www.obunsha.co.jp/service/yashimashiki_kikoeru/
②パスワードを入力
ytoeic14
③ファイルを選択してダウンロードする
詳細はサイト上の説明をご参照ください。

●「英語の音を身に付ける」
(Part 1,2) | Lesson 1~6は以下の流れで学習します。Lesson 7は総復習の練習問題です。
STEP1 問題を解いてみよう
まずは問題を解いてみましょう。各Lessonの問題数は,Part1 は2問, Part2は4問です。
STEP2 穴あきディクテーションをしよう
STEP 1で解いた問題の音声をもう一度聞いて、穴あきディクテーションをしましょう。主に各Lessonの学習ポイントが空所になっていますが, 復習も兼ねて以前の学習ポイントが空所になっていることもあります。普 通のスピードだと速すぎて聞き取れない場合は,機械 的に0.8倍速にした音声を聞いてみてください。
解答解説
スクリプトやこの問題の解き方(いわゆる普通の解説)に加えて、「この音を聞き取ろう!」という音の解説もしています。音声をもう一度聞きながら読んで、正しい英語の音を身に付けましょう。

本書の発音表記について。
■本書では、イメージのしやすさを優先し、発音記号は用いず、カタカナ・アルファベットを使用しています。基本的にカタカナで表記していますが、カタカナにすると誤解を生んでしまう場合(母音を伴わない音など)はアルファベットを使用しています。
■本書の音声を著者が聞こえたように表記していますが、人によって聞こえ方は異なります。本書の表記とは違う風に聞こえると感じた場合、自分が聞こえた音を優先してください。それが「あなたにとっての正しい音」です。

●「英語の語順を身に付ける」(Part 3,4)
Lesson 1~4は以下の流れで学習します。Lesson 5は総復習の練習問題です。
STEP1 問題を解いてみよう
まずは問題を解いてみましょう。各Lessonの問題数は、1題3問です。
STEP2 穴あきディクテーションをしよう
STEP 1で解いた問題の音声をもう一度聞いて,穴あきディクテーションをしましょう。Part 1,2同様,普通のスピードだと速すぎて聞き取れない場合は,機械的に0.8倍速にした音声を聞いてみてください。
解答解說

スクリプトやこの問題の解き方、「この音を聞き取ろう!」に加えて、音読をする上でポイントとなる文を抜き出して解説した「英語の語順のままに聞き取る!」が入ります。こちらを参考にしながら全文の構造を理解し,英語の構造を意識しながら音読を繰り返してください。

音声について

本書の音声の内容と,再生方法は以下のとおりです。
本書の音声の内容
本書は、ナチュラルスピード、低速 (0.8倍速),高速 (1.3または1.5倍速)の3種類の音声を用意しています。
ナチュラルスピード…問題を解く際や、穴あきディクテーションをする際に使用してください。
低速…機械的に0.8倍速にした音声です。穴あきディクテーションで聞き取れなかったときに使用してください。
高速…機械的に, Part 1, 2は1.5倍速,Part 3, 4は1.3倍速にした音声です。本書の学習が終わった後や、試験の前など,総復習の際に使用してください。
※指示文,質問文はナチュラルスピードの音声のみに収録しています。

再生方法①:CD※1
CD番号とトラック番号を示したCD1-1, CD1-3 のアイコンに従ってCDを再生してください。
CD 1
Part 1,2のナチュラルスピード,低速の音声を収録しています。Lesson内での収録順を示します。
[Part 1 Lesson 1の例] CD 1-1…No. 1 ナチュラルスピード
CD 1-2…No.2 ナチュラルスピード
CD 1-3…No.1 低速
CD 1-4…No.2 低速

収録内容 トラック番号
Part3 (ナチュラルスピード, 低速) 1-36
Part 4 (ナチュラルスピード, 低速) 37-96

CD 2
Part 3, 4のナチュラルスピード, 低速の音声と, 本書の全Partの高速の音声を収録しています。

収録内容 トラック番号
Part1 (ナチュラルスピード, 低速) 1-16
Part2 (ナチュラルスピード,低速) 17-32
Part1(高速) 33-50
Part2 (高速) 51-80
Part 3 (高速) 81-88
Part 4 (高速) 89-96

再生方法②:旺文社リスニングアプリ「英語の友」(iOS/Android) ※2
CDに収録されている音声に加え,お好きな速さ (0.5~2倍速)で再生することができます。
①「英語の友」公式サイトより、アプリをインストール (右のQRコードから読み込めます) https://eigonotomo.com/ 英語の友 検索
②ライブラリより「八島式TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本」を選び,
「追加」ボタンをタップ
※1 CDの裏面には、指紋、汚れ、傷などがつかないよう、お取り扱いにご注意ください。一部の再生機器(パソコン、ゲーム機など)では再生に不具合が生じることがありますのでご承知おきください。
※2 アプリの機能の一部は有料ですが、本書の音声は無料でお聞きいただけます。アプリの詳しいご利用方法は「英語の友」公式サイト、あるいはアプリ内のヘルプをご参照ください。なお、本サービスは予告なく終了することがあります。

八島晶 (著)
出版社: 旺文社 (2019/9/18)、出典:出版社HP