実践IELTS技能別問題集スピーキング

どんな質問にも切り返す力

本書は、IELTSのスピーキングの問題集です。対象は、バンドスコア6.5以上を目指す方ですが、基礎的な内容から解説しています。スピーキングの各パートの概要と攻略法を始めに紹介し、例題を解いた後、問題演習を行うことで、問題に慣れていくような構成となっています。問題演習では、各パートでよく使う表現もまとめられており、終盤には実践的な問題があります。音声も無料でダウンロードできるため、実際の話し方も学べます。

はじめに

この本は、IELTSのSpeaking Test でバンドスコア 6.5以上を目指す人 向けに書かれた対策本です。「6.5以上」といっても、初心者にも十分理解し 活用していただけるよう、基礎から丁寧に説明してあります。

Speaking Test で高得点を取るにあたっては、採点基準を熟知し、その基準から見て高く評価されるような話し方をマスターしなければなりません。本書では、各Partの特徴に合わせた回答の構成法を,文単位で細かく説明して います。そのうえで、十分に練習を重ねていただけるよう、問題演習も豊富に 掲載しました。また、「英語云々の前にそもそも何を話していいか思いつかな い」という学習者のため、「どのように発想すればアイデアが思い浮かぶのか」 の説明にも多くのページを割き,「アイデア出し」の練習を数多く行えるよう にしました。

加えて、スピーキングにおいて大切なのは、英語表現が口をついて出てくることです。そのためには表現を「知っている」だけで満足してはいけません。「正 確に覚えており、かつその知識が活性化されている」レベルになるまで、何度 も口に出す(または書く)ことが必要です。本書では「表現ドリル」を設けましたので、これを繰り返し学習し、「本番で使える表現」を身につけてください。また, Speaking Test には「発音」という評価項目があります。とりわけ、 ネイティブの試験官にとってわかりやすい話し方をするには「リズム」の側面が重要ですので、これを練習するコーナーを巻末に設けました。

皆さんが本書を通じて構成力・発想力・表現力・発音力を身につけ、IELTS Speaking Testにおいて高い点数を獲得して留学されること、そしてそのスピーキング力を留学中の生活や、その後の仕事などにも生かされることを願ってやみません。

本書の作成にあたっては旺文社編集部の牧野将史さんに多大な労力をおかけし、かつご支援をいただきました。この場を借りて心より感謝申し上げます。

2017年初夏河野太一

河野 太一 (著)
出版社: 旺文社 (2017/8/29)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の利用法
音声ダウンロードについて
IIELTS とは
イギリス英語について
Part 1
Chapter 1 IELTS Speaking Testの概要
Chapter 2 Part 1 の概要と基本姿勢
Chapter 3 Part 1 の攻略
Chapter 4 表現ドリル①
Chapter 5 Part1 問題演習

Part 2
Chapter 6 Part 2の概要と基本姿勢
Chapter 7 Part 2 の攻略
Chapter 8 表現ドリル②
Chapter 9 Part 2 問題演習

Part 3
Chapter 10 Part 3の概要と基本姿勢
Chapter 11 Part 3の攻略
Chapter 12 表現ドリル③
Chapter 13 Part 3 問題演習
Practice Test
Practice Test 1
Practice Test 2

付録
リズムよく話そう

執筆・編集協力:株式会社シー・レップス
執筆協力:斉藤敦 Jason A. Chau
編集協力:本多美佐保,Brian Howell
装丁デザイン:牧野剛士
本文デザイン:益子いずみ
録音:ユニバ合同会社
ナレーション:Emma Howard, Victoria Loveday Marcus Pittman, Michael Rhys
編集:牧野将史
※本書に掲載されている英文問題や回答例)の内容は、最新の情報でないもの、架空のもの
や事実と異なるものを含んでいます。ご了承ください。

河野 太一 (著)
出版社: 旺文社 (2017/8/29)、出典:出版社HP

本書の利用法

Part 1~3のそれぞれに対して「概要と攻略」「表現ドリル」「問題演習」があり, 最後に
「Practice Test」と巻末付録があります。

概要と攻略
Chapter 2-3 (Part 1), Chapter 6-7 (Part 2), Chapter 10-11 (Part 3)では,各 Part の攻略法を紹介しています。話題を広げて途切れずに話し続ける方法を学 び, Exerciseを解きながら問題に慣れましょう。

表現下のドリル
Chapter 4 (Part 1), Chapter 8 (Part 2), Chapter 12 (Part 3) では,各Partでよく使う表現をまとめてあります。繰り返し穴埋めをするもよし、まずは穴埋めをしてからリストとして利用するも よし、繰り返し学んで覚えましょう。

問題演習
Chapter 5 (Part 1), Chapter 9 (Part 2). Chapter 13 (Part 3) では、それまでに学んだ攻略法
と表現を駆使して、問題を解いてみ ます。実際にどれくらい解くこと ができるのか,力試しをしてみましょう。

Practice Test
本書で学んだことの総仕上げに, 本番のつもりで問題を解いてみます。自分の実力を確認
しましょう。

付録・リズムよく話そう
スムーズなコミュニケーションと 希望スコア取得のためには、「リズムよく話す」ことが非常に重要 です。ひととおり問題を解いてみた後で,リズムについて学びましょう。

音声ダウンロードについて
本書では,各 Part の「攻略」「問題演習」と「Practice Test」について,質問と回答例の音声をインターネット上で無料でダウンロードすることができます。繰り返し聞いたりまねし
て発音したりして,学習に役立ててください。

●収録内容

図表1
トラック番号 Chapter
1〜6 Chapter 3
7〜16 Chapter 5
17〜22 Chapter 7
23〜29 Chapter 9
30〜35 Chapter 11
36〜45 Chapter 13
46〜50 Practice Test 1
51〜55 Practice Test 2

●ダウンロード方法
①以下のURLにアクセスしてください。「検索」することはできません。
↓https://www.obunsha.co.jp/service/ielts_skills/

②画面の指示に従って本書を選択し,パスワードを入力してください。

③ダウンロードしたいファイルを選択して、「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。

④音声ファイルは zip形式にまとめられていますので、展開(解凍)してください。
展開(解凍)後、デジタルオーディオプレーヤーなどに転送してご利用ください。
・音声は MP3 ファイル形式となっています。音声の再生には MP3を再生できる機器などが別途必要です。
・ご使用機器,音声再生ソフト等に関する技術的なご質問は、ハードメーカーもしくはソフttトメーカーにお願いいたします。
・本サービスは予告なく終了されることがあります。

IELTSとは

IELTS(アイエルツ)とは International English Language Testing System の略で,英語力を証 明するための試験であり、2つのモジュールがあります。英語圏の大学・大学院留学を目 指している方向けのアカデミック・モジュールと、海外移住申請を希望する方向けのジェ ネラル・トレーニング・モジュールの2つです。

本書では、 アカデミック・モジュールの みを扱っています。 (なお、留学先の条件によっては IELTS for UKVIという試験を受験す る必要がありますが、試験内容は通常の IELTS と同様で、受験の際のセキュリティなどに 違いがあります。留学を希望する際は、留学先の条件をよく確認してください)

IELTS では、4技能を筆記試験(リスニング、リーディング、ライティング) と面接試験(スピーキング)でバランスよく測定します。運営団体はケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラ リアの3団体です。日本では2010年4月 より公益財団法人日本英語検定協会 とブリティッシュ・カウンシルが、2016年5月より一 般財団法人日本スタディ・ アプロード・ファンデーションと IDP:IELTS オーストラリア が,それぞれ共同で運営しています。

●試験内容

図表2
リスニング 約30分(解答転記時間として別途10分) 4セクション40問
リーディング 60分 3セクション40問
ライティング 60分 2問
スピーキング 11〜14分 3パート

リスニング,リーディング,ライティングは同じ日に受験しますが、スピーキングは筆記試験と同日、または前後1週間以内に実施されます。

●バンドスコア
テスト結果は 1.0(初心者レベル)から9.0 (ネイティブレベル)までの 0.5 ・刻みのバンドスコアで表示され、合格・不合格はありません。リスニング,リー ディング,ライティング,スピーキングの各セクションのバンドスコアと,それらを平均したオーバーオール・バンドスコアが示されます。

図表3
9 Expert user
エキスパートユーザー
十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。
8 Very good user
非常に優秀なユーザー
時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に,うまく対応できる。
7 Good user
優秀なユーザー
時折,不正確さや不適切さがみられ,また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。複雑な言語も概してうまく扱っており、詳細な論理を理解している。
6 Competent user
有能なユーザー
不正確さ、不適切さ,および誤解がいくらか見られるものの,概して効果的に英語を駆使する能力を有している。特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。
5 Modest user
中程度のユーザー
部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニ ¥ケーションを行うことができる。
4 Limited user
限定的なユーザー
慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。
3 Extremely limited user
非常に限定的なユーザー
非常に慣れた状況において一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションが頻繁に途絶える。
2 Intermittent user
一時的なユーザー
確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、きわめて基本的な情報を単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。英語による会話,および文章を理解するのに非常に苦労する。
1 Non-user
非ユーザー
いくつかの単語を羅列して用いることしかできず,基本的に英語を使用する能力を有していない。

●TOEFL iBT との違い
IELTS はイギリスやオーストラリアなど、TOEFL iBT はアメリカが中心となっていますが、大学など教育機関で両方の試験を受け入れているところも少なくありません。その場合には、自分が必要なスコアを取りやすい試験を選ぶことができます。どちらの方が希望スコアを取りやすいと判断するかは、人によって異なります。以下に、ライティング・スピーキングにおける代表的な違いをまとめましたので、参考にして、自分に合った試験を選ぶとよいでしょう。

・ライティングでは、IELTS は紙に鉛筆で手書き, TOEFLはPCにタイピングで入力をする。TOEFLではタイピングに慣れていないと厳しいが、ワード数のカウントやカット・ペーストが楽にできるというメリットもある。

・スピーキングでは、IELTS は対人の面接形式で、 TOEFLでは相手はおらず、PCに接続したマイクに回答を吹き込む形で行われる。

・ライティング・スピーキングとも、TOEFL では読んだり聞いたりした内容を答える問題があるため、リーディング・リスニングの力も必要になる。一 方、IELTSにあるグラフや図表を読み解く問題は TOEFLでは出ない。

・ライティングの賛否を答える問題では、TOEFLでは単純に「賛成か反対か」 などを問われるのに対し、IELTS では2つの意見を比較しつつ自分の意見を述べるなど、より複雑な質問をされる。

・スピーキングでは、TOEFLが一定の時間内で準備をしてから答えるのに対 し、IELTSのPart1とPart3では質問に対してすぐに答えることが求められる(Part 2では1分間の準備時間が与えられる)。

●申し込みについて
以下では、IELTS のアカデミック・モジュールについて,日本英語検定協会を通して申し込む方法を説明しています。なお,ここに掲載している情報は2017年7月現在のものです。お申し込みの際は、公益財団法人日本英語検定 協会公式サイト等で最新情報をご確認ください。

・受験料
25,380円(8%税込)

・受験地
全国14都市:東京、横浜、さいたま、大阪,名古屋,福岡,京都,仙台,札幌, 金沢,松本,神戸,広島,岡山 ※会場は試験実施日によって異なる場合があります。

・試験実施日
年間最大48回 ※会場によって設定受験日が異なります。

・申し込み方法
インターネットで行います。下記より、手順を追って申し込んでください。
URL:www.eiken.or.jp/ielts/apply/
従来,試験日の36日前が締め切りでしたが、2017年9月実施の試験より、 個人申し込みは筆記試験日の19日前,団体申し込みは筆記試験日の15日前の昼12時までに,締め切りが延長されます。ただし、申し込み期間中に定員に達した場合は、その時点で締め切りとなるのでご注意ください。

・問い合わせ先
東京・横浜・札幌・仙台・さいたま・松本・金沢会場
IELTS 東京テストセンター
〒162-8055 東京都新宿区横寺町 55
TEL:03-3266-6852 FAX:03-3266-6145

河野 太一 (著)
出版社: 旺文社 (2017/8/29)、出典:出版社HP