実践IELTS技能別問題集ライティング

本書は、IELTSのライティング対策の問題集です。ライティングの全体的な概要や採点基準を示し、それぞれのTaskごとの概要と攻略法の解説と表現ドリル、問題演習という流れとなります。Taskには、チャプターが8つずつあり、テーマごとの問題演習が行えます。Task1と2の後には、実践的な問題もあります。音声のダウンロードもでき、解答例のパターンを聞くこともできます。

はじめに

この本は、IELTSのWriting Testでパンドスコア 6.5 以上を目指す人向 けに書かれた対策本です。「6.5以上」といっても、初心者にも十分理解し活 用していただけるよう, IELTS ライティングの基礎から丁寧に説明してあり ます。

Writing Testで高得点を取るにあたっては、採点基準を熟知し、その基準 から見て高く評価されるような書き方をマスターしなければなりません。本書 では、段落構成から段落内の論理展開に至るまで「どう書くべきか」を細かく 指示したうえで、その練習が十分にできるよう問題演習も豊富に掲載しまし た。また私の塾での指導体験から、「書き方以前に、書く内容についてのアイ デアが出てこない」と悩む生徒が多い事実を考慮し、「どのように発想すれば アイデアが思い浮かぶのか」を丁寧に説明して、「アイデア出し」の練習も数 多く行えるようにしました。

加えて、ライティングやスピーキングといった「アウトプット系」のスキル においては、さまざまな表現を「知っている」だけでなく、「正確に覚えており、 かつその知識が常に活性化されている」レベルにまで高めておくことが必須で す(特に Writing Test の Task1)。そのために本書では大量の「表現ドリル」 を設けましたので、これを利用して「本試験の場ですぐに活用できる」知識を 身につけてほしいと思います。

本書で学習された方がアカデミックな英語ライティングの基礎を身につけ、 6.5といわず7.0点を超える点数を IELTS で獲得し、留学に成功されること を願ってやみません。本書の作成にあたっては旺文社編集部の牧野将史さん、鈴木カハラさんに多 大な労力をおかけし、かつご支援をいただきました。この場を借りて心より感 謝申し上げます。

2017年初夏 河野太一

河野 太一 (著)
出版社: 旺文社 (2017/8/29)、出典:出版社HP

目次

もくじ
はじめに
本書の利用法
音声ダウンロードについて
IELTSとは
イギリス英語について

Task 1
Chapter 1 IELTS Writing Test
Chapter 2 Task 1 の概要と基本姿勢
Chapter 3 グラフ・表問題の攻略1
Chapter 4 グラフ・表問題の攻略2
Chapter 5 グラフ・表問題 表現ドリル
Chapter 6 グラフ・表問題演習
Chapter 7 地図・図解問題の攻略
Chapter 8 地図・図解問題演習

Task 2
Chapter 9 Task 2の概要と基本姿勢
Chapter 10 「賛成・反対」タイプの攻略1
Chapter 11 「賛成・反対」タイプの攻略2
Chapter 12 「賛成・反対」タイプの攻略3
Chapter 13 その他のタイプの攻略1
Chapter 14 その他のタイプの攻略2
Chapter 15 Task 2 表現ドリル
Chapter 16 Task 2問題演習,
Practice Test
Practice Test 1
Practice Test 2

執筆・編集協力:株式会社シー・レップス
執筆協力:斉藤敦, Jason A. Chau
編集協力:鹿島由紀子、Brian Howell
装丁デザイン:牧野剛士
本文デザイン:益子いずみ
録音:ユニバ合同会社
ナレーション:Victoria Loveday. Marcus Pittman
編集:牧野将史、鈴木カハラ

※本書に掲載されている英文(同題や解答例)の学術的・専門的内容は、最新の情報でないもの、架 空のものや事実と異なるものを含んでいます。ご了承ください。

本書の利用方法
Task 1,2のそれぞれに対して「概要と攻略」「表現ドリル」「問題演習」があり、 最後に「Practice Test」があります。

概要と攻略

Chapter 2 ~4と7(Task 1), 9~14 (Task 2)では、各 Task での攻略法を,問題タイプごとに 紹
介しています。それぞれの問題 タイプの特徴を学び、Exercise を解きながら問題に慣れま
しょう。
表現ドリル

Chapter 5, Chapter 7 末尾 (Task 1), Chapter 15 (Task 2)では, 各 Taskでよく使う表現をま
とめ てあります。繰り返し穴埋めをす るもよし、まずは穴埋めをしてか らリストとして
利用するもよし、 繰り返し学んで覚えましょう。

問題演習

Chapter 6 と 8 (Task 1), Chapter 16 (Task 2)では,そ れまでに学んだ攻略法と表現を駆 使
して、問題を解いてみます。実 際にどれくらい解くことができる のか、力試しをしてみ
ましょう。
Practice Test

本書で学んだことの総仕上げに, 本番形式で問題を解いてみます。 自分の実力を確認しま

しょう。
音声ダウンロードについて
本書では、各 Task の「問題演習」と「Practice Test」に収録されている解 答例のみ、イ
ンターネット上で無料で音声をダウンロードすることができます。 スムーズに解答を書け
るようになるためには、解答のパターンを頭に入れてお くことが必要です。そのために繰
り返し解答例を聞きましょう。

●収録内容

図表1.収録内容
トラック番号 Chapter
1~4 Chapter6
5~7 Chapter8
8~11 Chapter16
12~13 Practice Test 1
14~15 Practice Test 2

●ダウンロード方法
1以下のURL にアクセスしてください。「検索」することはできません。
https://www.obunsha.co.jp/service/ielts_skills/
2画面の指示に従って本書を選択し,パスワードを入力してください。
パスワード:wks2017
3ダウンロードしたいファイルを選択して、「ダウンロード」ボタンをクリックし してく
ださい。
4音声ファイルはzip形式にまとめられていますので、展開(解凍)してください。
展開(解凍) 後、デジタルオーディオプレーヤーなどに転送してご利用ください。
・音声は MP3ファイル形式となっています。音声の再生には MP3 を再生できる機
器などが別途必要です。
・ご使用機器,音声再生ソフト等に関する技術的なご質問は、ハードメーカーもし くはソ
フトメーカーにお願いいたします。
・本サービスは予告なく終了されることがあります。

IELTSとは

HELTS(アイエルツ)とは International English Language Testing System の略で,英語力を
証明するための試験であり、2つのモジュールがあ ります。英語圏の大学・大学院留学を
目指している方向けのアカデミック・モ ジュールと、海外移住申請を希望する方向けのジ
ェネラル・トレーニングモ ジュールの2つです。本書では、アカデミック・モジュールの
みを扱っています。 (なお、留学先の条件によっては IELTS for UKVIという試験を受験す
る必 要がありますが、試験内容は通常のIELTS と同様で、受験の際のセキュリティ など
に違いがあります。留学を希望する際は、留学先の条件をよく確認してく ださい)

IELTS では、4技能を筆記試験(リスニング,リーディング、ライティング) と面接試験(スピ
ーキング)でバランスよく測定します。運営団体はケンブリッ ジ大学英語検定機構, ブリテ
ィッシュ・カウンシル,IDP:IELTS オーストラ リアの3団体です。日本では2010年4月より
公益財団法人日本英語検定協会 とブリティッシュ・カウンシルが、2016年5月より一般財
団法人日本スタディ・ アブロード・ファンデーションと IDP:IELTS オーストラリアが、
それぞれ共 同で運営しています。

●試験内容

図表2.試験内容
リスニング 約30分
(解答転記時間として別途10分)
4セクション 40問
リーディング 60分 3セクション 40問
ライティング 60分 2問
スピーキング 11~14分 3パート

リスニング、リーディング、ライティングは同じ日に受験しますが、スピーキング は筆記
試験と同日、または前後1週間以内に実施されます。

河野 太一 (著)
出版社: 旺文社 (2017/8/29)、出典:出版社HP

●バンドスコア
テスト結果は 1.0(初心者レベル)から9.0(ネイティブレベル)までの 0.5 刻みのバンドスコア
で表示され、合格・不合格はありません。リスニング、リー ディング,ライティング、ス

ピーキングの各セクションのパンドスコアと,そ れらを平均したオーバーオール・バンド
スコアが示されます。

図表3.バンドスコア
9 Expert user
エキスパートユーザー
十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。
8 Very good user
非常に優秀なユーザー
時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に,うまく対応できる。
7 Good user
優秀なユーザー
時折,不正確さや不適切さがみられ,また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。複雑な言語も概してうまく扱っており、詳細な論理を理解している。
6 Competent user
有能なユーザー
不正確さ、不適切さ,および誤解がいくらか見られるものの,概して効果的に英語を駆使する能力を有している。特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。
5 Modest user
中程度のユーザー
部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニ ¥ケーションを行うことができる。
4 Limited user
限定的なユーザー
慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。
3 Extremely limited user
非常に限定的なユーザー
非常に慣れた状況において一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションが頻繁に途絶える。
2 Intermittent user
一時的なユーザー
確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、きわめて基本的な情報を単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。英語による会話,および文章を理解するのに非常に苦労する。
1 Non-user
非ユーザー
いくつかの単語を羅列して用いることしかできず,基本的に英語を使用する能力を有していない。

●TOEFL iBT との違い
IELTS はイギリスやオーストラリアなど、TOEFL iBT はアメリカ が中心となっています
が、大学など教育機関で両方の試験を受け入れて いるところも少なくありません。その場
合には、自分が必要なスコアを 取りやすい試験を選ぶことができます。どちらの方が希望
スコアを取り やすいと判断するかは、人によって異なります。以下に, ライティング・ ス
ピーキングにおける代表的な違いをまとめましたので、参考にして、 自分に合った試験を
選ぶとよいでしょう。

・ライティングでは、IELTS は紙に鉛筆で手書き, TOEFL は PC にタ イピングで入力をす
る。TOEFL ではタイピングに慣れていないと厳 しいが、ワード数のカウントやカット・
ペーストが楽にできるという メリットもある。

・スピーキングでは、IELTS は対人の面接形式で,TOEFL では相手は おらず、PC に接続
したマイクに回答を吹き込む形で行われる。

・ライティングスピーキングとも、TOEFLでは読んだり聞いたり した内容を答える問題
があるため、リーディング・リスニングのカ も必要になる。一方,HELTS にあるグラフや
図表を読み解く問題は TOEFL では出ない。

・ライティングの賛否を答える問題では、TOEFLでは単純に「賛成か 反対か」などを問
われるのに対し、IELTSでは2つの意見を比較しっ つ自分の意見を述べるなど、より複雑
な質問をされる。

・スピーキングでは、TOEFL が一定の時間内で準備をしてから答える のに対し、IELTS
の Part 1 と Part 3 では質問に対してすぐに答える ことが求められる(Part 2では1分間の準
備時間が与えられる)。

●申し込みについて
以下では、IELTS のアカデミック・モジュールについて,日本英語検定協 会を通して申し
込む方法を説明しています。なお、ここに掲載している情報は 2017年7月現在のものです
。お申し込みの際は、公益財団法人日本英語検定 協会公式サイト等で最新情報をご確認く
ださい。

・受験料
25.380円(8%税込)

・受験地
全国 14 都市:東京,横浜,さいたま,大阪,名古屋,福岡,京都,仙台,札幌, 金沢,松本,神戸,広島,岡
山 ※会場は試験実施日によって異なる場合があります。

・試験実施日
年間最大48回 ※会場によって設定受験日が異なります。

・申し込み方法
インターネットで行います。下記より、手順を追って申し込んでください。
URL:www.eiken.or.jp/ielts/apply/
従来,試験日の36日前が締め切りでしたが、2017年9月実施の試験より、 個人申し込みは筆
記試験日の19日前,団体申し込みは筆記試験日の15日前 の昼12時までに、締め切りが延長
されます。ただし、申し込み期間中に定員 に達した場合は、その時点で締め切りとなるの
でご注意ください。

・問い合わせ先
東京・横浜・札幌・仙台・さいたま・松本・金沢会場
IELTS 東京テストセンター

〒162-8055 東京都新宿区横寺町55
TEL:03-3266-6852 FAX:03-3266-6145
Eメール:jp500ielts@eiken.or.jp

河野 太一 (著)
出版社: 旺文社 (2017/8/29)、出典:出版社HP