動名詞と関係代名詞の省略との違いとは?【TOEIC®から学ぶ基礎英文法(24)】

動名詞は関係代名詞の省略形との判断が難しいところである。ここの判断が間違っていると正確に訳すことができず、長文読解でつまずく可能性が高い。そこで今回も、「ブラスト英語学院」を運営しつつ、自身も英検1級とTOEIC®990点を保持する中野太郎氏に解説してもらおう。

動名詞と関係代名詞の違いを知ろう

今回は、文法の中でも動名詞について解説していきます。動名詞は関係詞の省略と混同しやすく、判別ができないことがあります。動名詞と関係代名詞では、全く訳が変わってしまうため正確な判断が必要です。逆に、両者の違いを見分けることができるようになれば、読解力が大幅に伸びてきます。まずは、動名詞の特性を解説していきます。

動名詞とは動詞の末尾に「〜ing」をつけることで、名詞の機能を持った品詞です。動詞を名詞にするので、日本語訳であれば「〜すること」となります。例えば、「seeing」であれば、「見ること」と訳します。特性については、名詞と同じで主語と目的語、補語になる機能を持っています。

【主語】
“Reading” books is very important. (本を“読むこと”はとても重要だ)

【目的語】
I started “learning” history yesterday. (私は昨日歴史を“学ぶこと”を始めました)

【補語】
My hobby is “learning” history. (私の趣味は歴史を“学ぶこと”です)

上記のように動名詞は主語・目的語・補語の役割を果たします。そのことを踏まえた上で、ここからは本題となる関係代名詞の省略との違いについて説明します。まずは次の例文を見てください。

【例文】
I like a cat running in the park.

上の例文は、どのように訳しますか? 動名詞と関係代名詞の省略を知っている人は、すでに「like」という動詞が文中に存在しているため、「running」が動詞ではないと判断できます。もし、「running」を動名詞と考えると、「私は猫が走っていることが好きだ」と訳してしまうかもしれません。確かに名詞が連続すると、前の名詞が形容詞としての働きを持つ名詞の形容詞的用法があります。

もちろん、「a cat running」を「猫の走ること」と訳すこともできます。しかし、「走っていること」という動名詞は可算名詞ではないため、「cat」の前に「a」という不定冠詞があることがおかしい事に気がつきます。

一方で、関係代名詞の省略形であった場合は、どのように訳すことができるでしょう? 例文に省略された関係代名詞を補うと「I like a cat which is running in the park.」となります。このように省略形を補うと訳しやすくなります。正確な和訳は「私は公園で走っている猫が好きだ」となります。省略されている部分を補ってあげないと、役が雑になってしまい、綺麗に訳せなくなってしまいます。

ここでも、TOEIC®の文法で非常に大切な箇所をカバーしました。関係代名詞の省略と動名詞の違い自体を問う文法問題は出てきませんが、全てのパートの文中に出現する可能性があるので、理解している必要があります。また、TOEIC®以外の英悟試験や英語の雑誌、論文にも出てくる表現ですので、非常に重要な知識です。本記事で活用を理解して、いつでも引き出せる文法知識にしましょう。

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